Run to Infinity

by Yota Nakamura /// 中村洋太の挑戦と発信のブログ

あるフランス人との出会いと、意図的な奇跡

      2017/03/03

「Have a nice trip Mr.Thierry」

お昼に定食屋にいたら、ぼくの隣に外国人の4人家族が座ってきました。

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「TOKYO」と書かれたガイドブックを持っていたので明らかに観光客。話しかけてみたいと思いましたが、知らない人に話し掛けるのはいつだって緊張するものです。

そんなとき、先日読んだ本のフレーズが頭をよぎりました。

「恐怖を感じない人間に勇気は存在しない。勇気とは、自分が恐れていることをすることだ」

そうだ。まさに今ぼくは恐れている。だからこそ話しかけてみよう。一歩を踏み出すのは億劫だが、一歩踏み出しさえすれば、あとはなんとかなるものです。

ぼくの 「Where are you from?」から会話が始まりました。彼はフランスのシャンパーニュ地方の世界遺産の町ランスからやってきたそう。滞在は一週間で、東京のみ。一日だけ鎌倉へ行く予定だと。英語は苦手だけど、必死で伝えました。「寿司は食べましたか?」「今朝築地で食べたよ。うまかったよ」みたいな。それから次に行きたいというおもちゃ屋さんの場所を地図で教えてあげたりしました。

ぼくの英語は文法もメチャクチャだし、語彙力もないけど、言いたいことは心で通じ合えた気がする。英語が堪能なのに越したことはないけど、何よりも大切なのは、「伝えたいことがある」ということだと思う。

ぼくはFacebookでティエリさんとその場で友達になり、「いつかランスへ行くことがあればまた会いたいです」と言いました。

彼は昼食後、銀座へ行くと言ってたけど、ぼくは「その前にお勧めの場所があるよ」と言いました。

「ヒビヤ パーク イズ ア グッド プレイス!アイ ゴー エブリモーニング!スリーミニッツ フロム ヒア!プリーズ ゴー!」

そしたら、とても喜んで、「このあと行ってみるよ」と言ってくれました。まあ、その後の予定も忙しそうだったから、本当に行ってくれるかはわかりません。そして写真を撮ってお別れしました。貴重な休みでわざわざ日本に来てくれたんだから、日本と日本人を好きになって、良い思い出をたくさん作って帰って欲しいと願いながら、ぼくは会社へ戻りました。

仕事が終わった頃、彼からメッセージが届きました。許可を得たので本文を掲載します。

「Hi Yota. It was a really nice meeting with you at the restaurant today.With your advices, we found uniqlo, abercrombie and fitch, the toy shop and the hibuya park. it’s great to meet people and talk in Tokyo. I am really happy. See you my friend. Thierry」

思いは伝わりました。日比谷公園はhibuyaになっていましたが、そんなのどうでもいいんです!本当に行ってくれたんだから!

日本が好きになってくれたらいいです。地道だけど、確実な一歩を踏み出しました。

Thank you Mr.Thierry!! Have a nice trip!! : )

しかし、これで終わりではありません。

意図的な奇跡

それから2日後のことです。友人からこんな写真が送られてきました。

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奇跡は起きるものではなく、起こすもの。そんな言葉がぴったりの出来事でした。

あの出会いだけでも奇跡と呼べるようなものだったのですが、ぼくは「もっと彼らを喜ばせたい」という欲求に駆られました。そしてあの夜、ひとつの行動を起こしました。

直感を信じて電話をかけた相手は、早稲田の親友いとちゃん(伊東達也くん)でした。

「あ、いとちゃん?今大丈夫?」

「大丈夫だよー」

「実はさ、Facebookにも書いたんだけど、今日こんな出会いがあってさ…。フランス人なんだけど、すごく良い人たちなんだ。せっかく日本に来てくれたからさ、良い思い出たくさん作って帰って欲しいじゃん?」

「そうだね」

「やっぱりさ、海外旅行って、その国で何を見たか以上に、その国の人との触れ合いとか、何気ないやり取りの方が印象に残ると思うんだよね」

「あーわかる。俺もこういう経験があってさ〜…」

さすがいとちゃん。話が早いです。

「それで、本題なんだけど…」

なぜ、ぼくはいとちゃんに電話をかけたか。それには先日のティエリさんとの会話にヒントがありました。

彼は1週間東京に滞在し、そのうち一日だけ、鎌倉へ行くと話していました。そして、「Kamakura」と言ったときの、ほんの一瞬のティエリさんの目の輝きを、ぼくは見逃しませんでした。。

(鎌倉がよっぽど楽しみなんだな。鎌倉で、良い思い出を作って欲しい)

それで、何かシンクロニシティが起きないだろうかと思い、鎌倉市役所に勤める親友のいとちゃんに話してみることにしたのです。いとちゃんが鎌倉市役所の中でも特殊な「世界遺産登録推進担当者」として働いているのを知っていたから、外国人を案内するなら彼ほどの適任はいないと思いました。

「いとちゃん、仕事中で難しいとは思うんだけど、彼らを鎌倉で案内してあげることはできないかな?」

「平日のお昼とかなら、多分時間を作れると思うよ。俺はウェルカムだから、そのフランス人に聞いてみて!」

「ありがとー!じゃあティエリさんに聞いてみるね!」

そして、ティエリさんとやり取りをして、木曜日、つまり今日鎌倉へ行くことがわかりました。彼は携帯電話が使えず、ホテルでしかインターネットができないため、鎌倉でうまくいとちゃんと落ち会えるだろうかと心配したましが、やはり天は味方をしてくれました。

ぼくがお昼休みに携帯を開くと、下の写真が届いていました。大仏と、ティエリさんたちと、いとちゃん。満面の笑み。ぼくは鳥肌が立ってしまった。

さらに、今電話でいとちゃんに聞いたところによると、最初いとちゃんは鎌倉駅で待っていたけど、彼らと会うことができなかったそうだ。それで、「大仏を見に行く」というティエリさんの言葉を思い出し、いとちゃんが自転車で大仏方面に向かっていると、外国人の4人組に道で遭遇。追い越して振り返ってみると、ぼくのFacebookの写真で見た人たちだったから、「ティエリさんですか?」と声をかけて、無事会えたそうだ。

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ティエリさんからしてみれば、この一連の出来事はぼく以上に「奇跡」と感じたかもしれない。お昼にたまたま入った定食屋で、たまたま隣に座った日本人に話しかけられて親しくなり、その友人が偶然にも鎌倉市役所に勤めていて、その人に鎌倉を案内してもらえたんだから。偶然にしてはうまくできすぎている。

でも、ぼくにとっては「意図的なもの」でした。常日頃から意味のないことなんてないと思っているから、隣に座った外国人にも意味を見出そうとする癖があります。

奇跡は起きるものではなく、「意図的に」起こせるものだという、確信に繋がりました。大切なのは、人を喜ばせたいという理由のない情熱、そして直感に従い、行動を起こすこと。

日本にいながらにして、まるで旅をしているような感覚を味わえた3日間でした。ありがとういとちゃん!そして、信じてくれてありがとうティエリさん!残りの滞在も楽しんでください!

Thank you Mr.Thierry!! Enjoy it the rest in Japan of the stays, too!!

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