Run to Infinity

by Yota Nakamura /// 「自転車で世界を旅する元添乗員ライター」中村洋太の挑戦と情報発信のブログ

【謎のカザフスタン人を助けた話(中編)】「Welcome to Japan Aigulさん!!」

      2017/03/03

前編はこちら)

ざっくりとあらすじを。10日ほど前、カザフスタン人のGumaさんという、まったく知らない方から「頼みがあります」とFacebookでメッセージが届きました。

sponsored link

今朝わかったのですが、この方は以前からぼくのFacebookの投稿が好きで、google翻訳を使ってまで読んでくれていたそうなのです。それで、「この中村さんという人なら、私の頼みに協力してくれるかもしれない」と思ったらしく、ぼくにお願いごとをしてきました。

その「お願いごと」というのが、「韓国に留学中の私の姉(Aigulさん)が、夏休みにどうしても日本に行きたがっています。しかしカザフスタン人が日本へ行くためには、日本人に保証人になってもらう必要があります。だから中村さん、あなたが保証人になってくれないでしょうか」というものでした。当然リスクのある話でしたが、騙されるリスクよりも信じる勇気を、と思い「はい、いいですよ」と返事をしました。

その後、姉のAigulさんから実際にメッセージが届きました。英語でやりとりしてみると、彼女は本当に日本に憧れ、来たがっていました。ぼくが保証人になるとしたら、色々とややこしい手続きが必要なのですが、結論から言うと、その必要はなくなりました。

このAigulさんは、妹さんの知らないところで、「旅行代理店に保証人の手続きを代行してもらう」という別ルートの手段を取っていたそうなのです。結果として、ぼくが何もしなくても、彼女は日本に来れることになりました。

「よかったよかった、それでは、日本の滞在を楽しんでくださいね。バイバイ」と、終わるわけです、普通なら。しかし、幸か不幸か、ぼくに連絡をしてしまったのですから、ぼくがそれで終わらすわけないじゃないですかw

「これも何かの縁ですから、東京に来たら会いましょう」と伝えました。すると彼女も喜んでくれて、実は昨日の夜7時に、日比谷で会う約束をしていました。

ところが、です。昨日の朝、連絡をしてみたら…

「今日の夜7時に待ち合わせですね。日本には何時に着くんですか?」

「成田空港に夜10時に着きます(^_−)−☆」

えーwwww 意味がわからないwww

「じゃあ夜7時に会えないじゃんw」

早くもカザフスタン人の洗礼を受け、いったん会うのは諦めました。

でも面白かったのはここからです。22時に成田着って、結構遅い時間じゃないですか。

「今日はどこに泊まるの?」と聞くと、「馬込のホテルです」と言ったので、「え、その時間に電車あるの?」と心配になりました。調べてみると、22時42分の電車が、終電でした。それに乗り遅れると、彼女は馬込のホテルに泊まれません。外国人観光客の多くが、「成田空港の都心からの遠さ」にびっくりしますが、彼女もその一人でした。まさか馬込まで空港から1時間45分もかかるとは思っていなかったのです。

飛行機が定刻通りに着いてダッシュしても、乗れるか乗れないかのギリギリというラインです。右も左もわからないカザフスタン人が、果たしてスムーズに電車に乗れるだろうか。しかも乗り換えが2回あり、難しい。でもなんとか彼女を馬込まで送り届けなければ!ぼくは使命感に燃えました。

まず、英語バージョンの空港内の地図と東京の路線図をデータで送りました。とりあえずそれ保存しとけと。

次に、ジョルダンで調べた乗り換え案内を英訳したものを、送りました。

そして、きっとこれでも切符売り場で迷うと思ったので、「京成線の駅に着いたら、すぐに切符の買い方と、どの電車に乗ればいいかを聞きなさい!日本人は親切だから大丈夫!」と伝えました。そして「親切な日本人の方、友人のカザフスタン人が馬込まで行こうとしています。22時42分発の京成線に乗せてあげてください」という日本語メッセージまで添えました。

たとえここまでやっても、乗れたら奇跡だな、と思いました。

深夜3時にiPhoneが鳴って、起こされました。

Aigulからのメッセージでした。

「日本に着いたよ!」

「終電は間に合った?」

と聞くと、「間に合った!」と言うのです。写真とともに、「この人たちが助けてくれたの!日本人はとても親切ね!」と。

「oh really nice. ha ha ha」

どうだ、見事な遠隔操作だったろう、と笑いながら、ぼくは再び眠りにつきました。

後編に続く…)

sponsored link

 - 忘れられないエピソード