Run to Infinity

by Yota Nakamura /// 中村洋太の挑戦と発信のブログ

【ツール・ド・九州 第1ステージ】雪の舞う福岡 空港で待っていたのは・・・

      2017/02/25

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ツール・ド・九州 第1ステージ
二子玉川~羽田空港→福岡空港~久留米
走行距離73km 

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年に一度の長期休暇が始まった。この日を心待ちにしていた。 

朝7時過ぎ、多摩川を下り、20km先の羽田空港へと向った。

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2泊以上の自転車旅は、2010年にヨーロッパを走った以来となる。「いつかまた自転車旅をしよう」と思ってはいたものの、なかなかタイミングをつかめなかった。 

この長期休暇も、冬の北海道旅行でもしようかな、長崎の五島列島もいいな、などと漠然と考えていた。 

しかし、ちょうど一ヶ月前、ドイツに住む時計職人のまさやさんの言葉が、ぼくを九州へと向かわせた。

「今の君は全然おもしろくない。会うのは時間の無駄」今朝、千代田線で泣いた話

 「自転車で九州を一周しよう」 

自転車旅という選択をしたとき、自分の中で、迷いがなくなった。好奇心に従って生きていた日々を、取り戻したい。この旅が、そのきっかけになるんじゃないかと、ぼくは期待している。

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1時間ほどで、羽田空港に到着した。電車やバスで行くのとほとんど変わらない時間だった。輪行袋に自転車を入れ、カウンターで預けた。 

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10時半の飛行機に乗り、福岡に飛んだ。 

2009年、ぼくが初めての一人旅の舞台に選んだのも、九州だった。 

「道は、本当に日本地図どおりに繋がっているのだろうか」 

大学3年生の夏、それを確かめるために、一冊の地図帳を持って、自転車で横須賀を飛び出した。13日かかって、下関に着いた。道は本当に、地図どおりに繋がっていた。 

人の優しさに感動しながら、九州を一周した。そのとき博多では、初めて会った株式会社西宣の女社長が、自宅に泊めてくださった。

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入江さんは、ぼくが生まれて初めて会った「社長」だった。テレビや雑誌でしか見たことのなかった「社長」。20歳のぼくにとって、「社長」というのは別の生き物のような存在だと思っていた。目の前に「社長」がいる。それだけで興奮していた。 

気さくで豪快、かっこいい生き方。そして涙が出るほどおいしい手料理。忘れられない体験となった。

飛行機が、降下した。雲を抜けると、博多の空に雪が舞っていた。あまり雪が激しいと、走れない。

さてどうするか、と考えながら空港の通路を歩いていると、到着ロビーでピースサインをしてきた女性がいた。

「入江さん!」

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社長が現れた。到着時刻は伝えていたけど、まさか空港で出迎えてくださるとは。

「ふふ〜、激励に来たわよ」

いきなり空港でお寿司をご馳走してくださった。玄界灘の地魚がおいしい。海の街で育ったから、博多は大好きだ。

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ほんの少しの時間だったけど、また楽しいお話を聞かせていただいた。九州のおすすめ場所もメモメモ。

入江さんとは昔、東京で再会したことがある。そのときも、新宿でご馳走してくださった。

「いつか恩返しします」と言ったら、

「私にはいいから、洋太くんの下の子たちに、良くしてあげなさい。そうやって循環させていくのよ。ね?」

いつも笑ってばかりの社長は、ふとしたときに真面目な顔で、すごく大切なことを教えてくれる。

それが「恩送り」という言葉の意味だと知ったのは、数年後のことだった。今日のぼくが後輩を連れてご飯に行くのが好きになったのは、この入江さんの教えがきっかけだった。おかげでこれまで、自分より歳下の人たちから、たくさんのことを学ばせてもらった。これからもそれは、変わらないと思う。 

一瞬、雪が止んだ。今こそ出発のときだ。お寿司屋さんを出て、自転車を組み立て、久留米へと走り出した。

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「行ってらっしゃい」

入江さんが手を降って送り出してくれた。

博多では直属の上司の親戚が経営するお菓子屋さんを訪ねた。本人は不在だったけど、店員さんにご挨拶。

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そして、春日、筑紫野を通って、久留米へ向かった。

途中、道に迷い込んだら、風情しかなかった。

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これぞ日本の風景。山には雪が降り積もっていた。平地は降ったり止んだりを繰り返した。積もらなければ、自転車は走れる。ニュースを見ていると、欠航が相次いだらしい。飛行機が無事に飛んだだけでも、ラッキーだった。

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夕方、久留米に着いた。お腹が空いた。調べた結果、久留米ラーメンの名店か、九州屈指という餃子の名店かで悩んだ。

どっちも行くことにした。

久留米ラーメン。大砲ラーメン本店

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餃子。五十番

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そして久留米温泉。癒された。

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初日から九州を満喫。笑みが止まらなかった。なんて楽しいんだ。

汗を書いて、文章を書く。この一連の流れも、好きだ。

ぼくは帰ってきた。

九州に。そして、自分の舞台に。

バイタリティーと感性の全てを、この大地にぶつける。

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挑戦は続く。 

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 - 2016 ツール・ド・九州(真冬の九州一周自転車旅)