Run to Infinity

by Yota Nakamura /// 「自転車で世界を旅する元添乗員ライター」中村洋太の挑戦と情報発信のブログ

【ツール・ド・九州 第4ステージ】心臓破りの坂を越えて

      2017/02/25

ツール・ド・九州 第4ステージ
鹿児島県鹿児島市〜宮崎県宮崎市
走行距離131km 

名称未設定2

sponsored link

大寒波のピークは過ぎた。気温も上がってきた。形勢逆転だ。

しっかりと朝食を食べた。本場の薩摩揚げはおいしい。

12633319_1084275734946014_1044985877_o

鹿児島から宮崎まで。120km以上の距離を走り切ることができるのかわからないけど、最後まで走り切りたい。

12637158_1084275754946012_437470682_o

朝8時半に出発。海沿いに出ると、雪を戴いた桜島がすごい迫力だった。

12596870_1084275784946009_1159547653_o

霧島までの35kmは、桜島を右手に長めながら順調に進んでいった。

12637119_1084275801612674_1151770474_o

問題はそこから先だった。霧島は山に囲まれている。坂道を避けては通れないのだが、その坂がえげつなかった。

登れど登れど、峠に辿り着かない。お昼になってしまったので、坂の途中のそば屋さんで昼食に。まだ宮崎まで90kmある。行けるだろうか。

12632803_1084275851612669_221476685_o

「ごちそうさまでした」

「ありがとうございました〜」

「あの、この登り坂ってあとどのくらい続くんですか?」

「あと3kmくらいかね〜」

「まだそんなにあるんですか!?」

「そうよ〜。『心臓破りの坂』って呼ばれてますよ」

「もう心臓破れました笑」

「あっはっはっは。がんばってください。登り切れば、都城までは下りですよ」

再び坂道に挑み、ついに峠を越えた。付近のお店から、あんこの良い香りがしてきた。

12631110_1084275951612659_270119840_o

名物の加治木まんじゅう。「ツール・ド・和菓子」も忘れない。

12630716_1084275898279331_1131210284_o

途中の道の駅では、ご当地のお菓子を見つけた。

「いももち」と「からいも餅」

12443809_1084275961612658_1022670144_o

お芋のお餅?おいしそう。

買い物に来ていた地元のおばちゃんに聞いてみた。

「いももちとからいも餅は、何が違うんですか?」

「いももちの方が、」

「はい」

「うまい」

え!笑 違いについては教えてもらえなかった。

気になったので店員さんにも聞いてみた。

「同じものなんですけど、生産者が異なるので、名前を変えているんです」

なるほど。それでさっきのおばちゃんの回答にも納得がいった。いももちのが、うまいのだ。

12591824_1084276251612629_1792420122_o

また別の道の駅では、「だごまき」というお菓子を見つけた。

12633181_1084276104945977_352843060_o

「だごってのは、団子のことだよ。団子の中に餡は入ってねえよ。生地に餡が練りこんでんだよ」

いももちも、だごまきも、もちもちでおいしかった。賞味期限が当日だから、ここでしか食べられない。地方の郷土菓子はとても面白い。

15時過ぎ、都城市に着いた。ここからあと50km。しかし平地も束の間。また山道になった。

12499517_1084275994945988_1677223299_o

明日は潰れてもいいから、今日は最後まで走り切りたい。

「もう少しで峠だよ」

いろんな人から応援された。蓄積する疲労がピークに達しつつある。だが、ここで諦めたら、一生後悔しそうだ。なんとしてでも辿り着きたい。

峠を越えた。日が暮れ、どんどん暗くなってきた。宮崎まであと20km。ラストスパートだ。下り道を全力で漕ぎ続けた。

そして

12499512_1084276138279307_1544779625_o

宮崎到着!130km走ってきた。全盛期にも負けない走りだった。ただ、疲労はすごい。

コンビニの店員さんから

「2円のお釣りです。ありがとうございました」

「ごちそうさまでした」

と言ってしまうくらい疲れていた。

宮崎には、昨年チェコの旅で添乗したお客さんが住んでいたので、記念撮影だけした。

12596933_1084276241612630_1693217734_o

宿に荷物を置いてから、商店街をフラフラ歩いていると、立ち呑み屋を見つけた。

端っこに立っていたら、「お兄さん、よかったらこっち来ない?」と仲間に入れてくれた。

12591936_1084276151612639_542645042_o

「えー!?自転車で九州を一周!?」

「ほえ〜」

「吹雪の中走ってきよったんか」

仕事帰りのおじさんや出張中のお兄さんたちが、薄汚れたぼくを歓迎してくれた。

12632937_1084276184945969_1782113996_o

こうした人の温かさがあるから、日中は孤独でも頑張れる。

12636845_1084275831612671_629055110_o

12592032_1084275811612673_882845191_o

12631222_1084275884945999_1591791177_o

12591796_1084275901612664_2034195931_o

12632821_1084276074945980_277852975_o

挑戦は続く。

sponsored link

 - 2016 ツール・ド・九州(真冬の九州一周自転車旅)