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by Yota Nakamura /// 「自転車で世界を旅する元添乗員ライター」中村洋太の挑戦と情報発信のブログ

【ツール・ド・九州 第6ステージ】大雨の死闘。「逆境に強いのが早稲田です」

      2017/02/25

ツール・ド・九州 第6ステージ
大分県大分市〜福岡県飯塚市
走行距離134km 

名称未設定5

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今日は長丁場だから、朝7時に出発。花田くんも一緒に家を出て、ランニングに行った。爽やかだ。泊めてくれて感謝!

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ちなみにこれは大学4年生のときの花田アナウンサー。ぼくの旅にも協賛してくれ、旗に名前を書いてくれた。

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飯塚に向けて出発すると、すぐに雨が降ってきた。そのうち止むだろうと思っていたが、結局最後まで止むことはなかった。130kmという距離に加え、降り続ける大雨。これが辛かった。

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吹雪よりも、よっぽど辛かった。雪はふるい落とせば落ちる。でも雨はジワジワと時間をかけて染み込んでくる。防水可能な範囲を超えると、下着から足底までぐっしょりと濡れ、どんどん体温を奪い取られていく。

軽い山道を越えて、宇佐、中津を通り過ぎた。

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中津は福沢諭吉の故郷だ。

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そしてこのあたりで、出発からの走行距離が500kmを超えた。

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70km走ったあたりの道の駅でお昼ご飯を食べた。食器を返却すると、おばちゃんに話しかけられた。

「あんた自転車?どこまで行くの?」
「飯塚です」
「どこから?大分市?ひゃー、この雨の中」
「冷えました」
「あんたコーヒー飲める?」
「大好きです」
「インスタントコーヒー入れちゃる。そこでちょっとあったまってき」

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寒いけど、温かいやりとりだった。残り65km。頑張ろう。

話は変わるが、大学4年生のとき、「100kmハイク」という早稲田の名物行事に参加したことがある。本庄から早稲田まで、100kmを2日間かけて歩く、ただそれだけの行事。一見無意味(そう)なことに、バカみたいに本気で取り組むのが、早稲田の大好きなところだ。

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2日目は足が痛くて辛かったけど、先頭集団から離れないように頑張って歩いた。高田馬場に戻ってきたとき、学部も異なる同士たちと、肩を組んで喜び合った。そして早稲田の校歌を高らかに歌いながら、早稲田通りを歩いた。ぼくの大学生活の良き1ページになった。

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ゴール後、閉会式があった。100kmハイクに縁のある先生が登壇して、完歩した学生たちに言葉を贈るのだが、そのときのひと言が、今でも忘れられない。

「皆さん、辛かったでしょう。でも、いいですか? 逆境に強いのが、早稲田です!」

「そうだー!」と、学生たちは歓声をあげた。そのシーンが、脳裏に焼き付いている。

逆境に強いのが早稲田。苦しくなったとき、何度もこの言葉を思い出している。

今日もそうだった。雨の中、本当に辛かった。くじけそうになる。投げ出したくもなる。

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でも、「逆境に強いのが早稲田だ」と自分に言い聞かせて、奮い立たせて、走っていた。早大OBとして、こんなところで負けちゃいけない。

休憩し過ぎると寒くなるから、後半はほとんど休みを取らずに走った。

大型トラックとの闘いもあった。

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五郎丸とは圧倒的な体格差。南アフリカ代表を彷彿とさせるこの巨大な車体が、五郎丸の50cm横のジャパン・ウェイをすごいスピードで通り過ぎていく。風圧に押されることもあるし、跳ねた水しぶきがシャワーのように全身にかかることもある。道幅が狭くなると、とくに怖かった。

残り30kmは、本当にやばかった。寒さで足が麻痺してきた。なんとか意識を保ちながら、耐え忍んだ。限界が近いのは確かだった。

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17時過ぎ、新飯塚駅に着いた。命拾いした、という感覚だった。

そこに友人が待っていてくれ、写真を撮ってくれた。ありさは中学の同級生で、今は結婚して飯塚に住んでいる。今夜は泊めさせてくれた。

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夕食は、ありさの友人も交えて、もつ鍋。お店で食べるよりもおいしかった。久しぶりに色々な話ができてとても楽しかった。

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夕食後、まったく別の知人である翻訳者の上尾さんと会うことになった。福岡に住んでいることは知っていたが、まさか飯塚に住んでいるとは。せっかくなのでご挨拶に。おいしいあんみつをご馳走してくださり、短い間だったけど会話が弾んだ。

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明日で、旅が終わる。ツール・ド・九州、最終ステージだ。博多まで距離は短いものの、大雨との予報が出ていて、大きな峠もある。最後まで油断せず、この波乱万丈の旅を締めくくりたい。五郎丸、もう少しだけ頑張ろう。

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挑戦は続く。

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 - 2016 ツール・ド・九州(真冬の九州一周自転車旅)