Run to Infinity

by Yota Nakamura /// 「自転車で世界を旅する元添乗員ライター」中村洋太の挑戦と情報発信のブログ

「地震前と地震後」の反響から学んだこと

      2017/02/26

1年以上前の話だ。

飼っているネコの写真を撮った直後に、震度4くらいの地震があった。表情が一変して、テーブルの下で怯えるネコ。一瞬の間に起きた変化をTwitterに投稿したところ、ほんの数日のうちに2万5000リツイートされる反響となった。

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Yahoo! に取り上げられ、NAVERまとめ、グノシー、ハム速など各種メディアでもこぞって紹介され、さらには英語と中国語に翻訳され、うちのネコは海を越えた。

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100万人以上の目にふれられたようだが、何も知らない当事者たちは、ご褒美にあげた少し高い缶詰めを嬉しそうに食べているだけだった。

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当たり前のことだが、きちんと取材をして記事にしたメディアはひとつもなかった。本当に当たり前のことだが。

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でもぼくが言いたいのは、「取材しなくても、記事を作れてしまう」ということだ。それも、ひとつのネタに対して、無数の二次的な記事が生まれ、100万人以上に広まっていく。なんだか変な世界だ。

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確かに、このネタを使ったら、ウケるかもしれない。サイトはたくさん閲覧されるかもしれない。でも、取材もしない、現場も訪れない、そんな「書き手の代替可能な記事」には、創造性のかけらもない。

これがもし、ぼくに連絡を取ってきて、「飼い主である中村さんに当時の様子を伺ってみました」なんて記事を書く人がいたら、アホな人だなと思いつつも、まだ好感が持てる。

ぼくは、こんなしょうもない二次的な記事が溢れる時代だからこそ、「実際にやってみる」「現場に足を運ぶ」「自分が感じたことを書く」ことの大切さを、行動を通して伝えていきたい。

取材をしても、必ずしもおもしろい記事になるとは限らない。おもしろいかどうかは、書き手の力量にもよるし、そもそもインタビューした相手がおもしろくなかったらどうしようもない。

それでも、「確実にウケるネタ」をコピペするだけの記事よりは、よっぽど崇高な行為だし、世の中に何かを生み出している。現場に足を運び、実際に人に会って話を聞く。そのとき、たったひと言でもいいから、「これだ!」という言葉が本人の口から聞けたら、勝ちだと思っている。取材してよかった、来た甲斐があった、と感じる。

「おもしろい・おもしろくない」よりも、代替不可能な記事を書いていく。アクセス数よりも大切なことは、たったひとりでもいいから、自分の文章によって、行動や考え方を変える人が現れることである。100人にウケるコピペ記事よりも、ひとりの心の奥底に刺さるオリジナル記事を書いていきたい。

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