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by Yota Nakamura /// 中村洋太の挑戦と発信のブログ

【光を聴き、音を見る】写真×音の世界「ヒカリノオト」@COMMUNE 2nd に行ってみた

   

友人に勧められ、表参道のCOMMUNE 2nd にて開催中の展示「ヒカリノオト」に行ってきた。

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写真家・廣瀬公章さんは、30年間にわたり、70カ国の民族写真を撮ってきた。しかし、2014年に緑内障と診断され、視野が1/4になってしまった。

この知らせに立ち上がったのは、娘の廣瀬彩名さん。

「目が見えなくなるかもしれない父が、写真を視覚以外の方法で感じることはできないか。そのとき、写真と一緒に音を録りに行こうと思いました」

彼女は資金を貯め、仕事を一度辞めて、父と旅に出た。

ベルリン、メルボルン、アボリジニの村、ベルベル人の民家、アラブの砂漠、ルワンダの幼稚園、エチオピアのムルシ族、アマゾンの入り口、コロンビアのスラム街……。

世界各国の都市と秘境を訪れ、そこに生きる人たちとふれあいながら、父は写真を撮り、彼女は「生」の音を録り続けた。

その写真と音を、何人かの音楽家に渡し、楽曲の制作を依頼した。

「廣瀬公章の写真からイメージをふくらましながら、写真と一緒に録った音をもとに1曲だけ作ってほしい」

彼女の想いに共感した18人の音楽家。彼らの協力によって、今回の展示「ヒカリノオト」が完成した。

COMMUNE 2nd に入ると、不思議なイスが並んでいた。脚はあるのだが、肝心の、座る板がない。

よくわからずにいたら、女性が話しかけてくれ、意味を教えてくれた。

彼女こそが、廣瀬彩名さん本人だった。

入り口に、円盤が18枚置いてある。どうやらこれが、イスの「座る部分」らしい。

それぞれの円盤には、機械が設置され、異なる曲が入っている。

18名の音楽家たちが作った曲だ。

好きな曲を選び、イスにヘッドホンをつけ、音楽を聞く。周囲にある、世界各地の写真を眺めながら。

アナログで、クリエイティブな展示だと思った。

長い時間と労力と、強い想いと人の共感と、ほんの少しのデジタルなものによって生まれた不思議な音楽を聴きながら、この文章を書いていた。

民族の声が、確かに見えた気がする。

<<展示の詳細はこちら>>

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