Run to Infinity

by Yota Nakamura /// 「自転車で世界を旅する元添乗員ライター」中村洋太の挑戦と情報発信のブログ

【韓国訪問(2)】自転車旅をして気付いた韓国のサイクリング事情

   

海外へ行ったら自転車で旅するのがお決まりになってきました。今回も「ツール・ド・韓国」ということで、現地でクロスバイクを借りて、2泊3日の自転車(ソウル→江華島→仁川→ソウル)をしてきました。

まずは金浦空港近くの自転車屋さんで、自転車をレンタル。そして初日は、ソウルから45km先の江華島を目指して走りました。北朝鮮に最も近い島です。

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初めて韓国を自転車で走ってみて、気付いた点を挙げていきます。

韓国でサイクリングしてみたい方へのヒントになればと思います。

・女性サイクリストが多い

日本に比べて圧倒的に女性の自転車乗りが多い印象です。

・全身を覆い過ぎ

韓国のサイクリストの最も特徴的なことは、全身どころか顔まで全て完全に覆っていること。ロードバイクに乗っている人は、男女ともにほぼこのスタイルです。「紫外線を浴びないようにするため」だそうですが、ちょっと不気味です(笑)

・ほぼサイクリングロードでしか自転車乗りを見かけない

サイクリングロードには自転車乗りがとても多いけど、一般道にはまったく走っていません。どこに消えたんだ?と思うくらい、いません。

走ってみて理由がわかりました。一般道はとにかく車道も歩道も走りづらいのです。道が日本よりも狭く、車のスピードが速い。なおかつ、サイクリストにあまりフレンドリーでないので恐い。そして歩道は道がガタガタで、やはり走りづらい。川沿いの整ったサイクリングロードしか走らないのもわかります。

・信号システムは無駄が多い

世界の信号機マニアとしては(笑)、欠かさずチェックです。

アメリカでは見事な信号システムを見たわけですが、韓国は日本よりも無駄が多かった印象です。たとえば、車が全然やってこないのに、1分間青になりっぱなし。一方、赤信号で待っている側では渋滞が起きている、など。信号機には感知センサーを入れて、車がいなかったらすぐ赤に切り替えるのがいいです。渋滞緩和がもたらす経済効果は大きいと思っています。

・Google Maps が使い物にならない

たとえばcafeやrestaurantなど、英語で検索してもほとんど表示されません。おまけに表示されたとしても、場所が間違っていたりします。さらに、ルート検索が電車以外不可能。これは自転車乗りには辛い。

では、韓国人は普段何を使っているのか? 「Naver Map」というアプリを使っている模様です。これはちゃんと自転車のルート検索までできます。

しかし、表記はハングル文字のみ!辛い!

・チムジルバンに泊まるのもアリ

2日目は、韓国のスーパー銭湯「チムジルバン」に泊まりました。なんと900円で、館内着・タオルを借りられて、朝までいてOK。何回でもお風呂に入れます。

こんな穴の中に寝ていました。畳なら良かったけど、ただの床なので、身体が痛かった。夜中に3回くらい目覚めたけど、なんとか寝れた。安さを考えれば、これはこれでアリ?

・自転車をそのまま載せられる電車も

空港鉄道でソウルから仁川国際空港へ向かう途中、思わぬ発見が。最前車両に自転車をそのまま載せている人たちがいたのです。韓国では基本電車に載せられないのでは??

調べてみると、どうも金浦空港駅から仁川空港貨物ターミナル駅までの区間は、自転車を載せてオッケーらしいです。

この区間はまさに走りやすいサイクリングロードがあります。走った道なのでよくわかりました。なるほど、これは便利!行きは自転車、帰りは電車で移動できるからね。

・世界15カ国を走りました

これで世界15カ国を自転車で走ったことになります。ぼくは自転車愛好家ではないですが、自転車の速度が好きです。

街から街へ走るなかで、その国の人々の生活や文化にふれられます。「韓国はこういう国です」「こういう習慣があります」ということを、誰かから聞くのと、自分の目で確かめるのとでは、雲泥の差があると思っています。自分で体感したものは、生きた記憶になります。

ハングル語の読めない自分からすれば、どの看板も同じように見えます。だけどポップな感じとか、厳かな感じとか、そういうニュアンスの違いをフォントで出していることに気付いたり。

道路舗装の質は高くないな、とか。寿司やラーメンなど、日本食のレストランをあまり見かけないな、とか。マンションの形が変わっているな、とか。

国ごとに、それぞれ異なる文化を持っていて、走りながら様々なことを感じ、考えています。日本という基準があるから、すべてのことを日本と比較します。

日本の方が優れているな、と感じることもあれば、優越をつけられない問題も出てきたりします。そうするときに、価値観の広がりを感じます。

日本を客観視するためには、もっと外に出ないといけません。そしてより中立的な立場から、どうしたら日本がもっと良くなるのかと、そのヒントを模索したいです。

名所を訪ねるのもいいですが、そこに生きる人を観察するのが楽しい。人々の振る舞いを見ていれば、なんとなく民度のレベルや文化の高さがわかります。

韓国に来てみて、平均的な日本人の文化レベルは非常に高いと感じました。アジアでは頭抜けていると思います。これは日本人はもっと誇っていいでしょう。全てにおいて細やかで、洗練された文化を。外国人が日本で驚くのが、少し理解できました。

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