Run to Infinity

by Yota Nakamura /// フリーランス・トラベラー中村洋太の挑戦と情報発信のブログ

フリーランス一年目を終えて

   

会社を辞めて、フリーランスになってから、ちょうど一年が経ちました。

今年は様々なことを経験しました。初めて知ることもたくさんあったし、失敗したり、落ち込んだりすることもありました。それでも多くの人に支えられて、なんとか無事に生き抜くことができました。

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長い文章になりますが、生活の変化やお金のこと、仕事のことなど、フリーランスになって感じたことを、正直に書いていきます。

ライフスタイルについて

満員電車に乗らなくていい。これが会社員時代からの、大きな変化でした。今は原稿を書く仕事が多いので、朝起きたら、歩いて二子玉川の作業場まで行きます。歩いて行けるというだけで、随分ストレスは減りました。

今はまだ完全には実現できていませんが、「好きなときに好きな場所で好きな人たちと過ごす」というのが、人生の目標のひとつです。時間の使い方を、会社に左右されず、自分で決められるようになったことで、理想に一歩近づけたのかなと思います。

ただ、人と話す時間は明らかに減りました。一日、誰とも会わずに過ごす日もあります。そういうとき、会社員時代の雑談が、意外と貴重だったのだと感じます。

会社では、その日起きたことや、驚いたニュースなどを、よく近くの席の人と話していました。「面白いサービスができたね」「この会社知ってる?」と、後輩に説明したりするなかで、自分の考え方が整理されたり、発想にも良い影響があった気がします。

そのことに気付いてから、なるべく人と会う約束を午後の時間に入れようとしました。午前中は原稿に集中して、午後は人と話すくらいが、バランスが良いと思います。完全に自由だからといって、それが一番良いというわけでもない。そのことを学びました。

お金のこと

2月とか3月くらいに、すごいスピードで自分の貯金が減っていくのを見て、ものすごい不安に襲われました。大した考えもなく、会社を辞めてしまいました。「お金はなんとかなるだろう」と。

でも、そんなに簡単ではなかった。ぼくには書くことしかできません。書くことだけで稼ぐのって、本当に大変でした。引き受けてから、「こんなに大変ならアルバイトした方が割りに合うかも」と感じたこともあります。また、記事にも様々な種類があります。自分の得意不得意を把握していないと、余計に苦労します。

会社員時代の反省は、貯蓄や投資について、もっと学んでいればよかったなということです。今は少ない額ですが、投資信託を始めました。入社してすぐのときから積み立てでやっていたら、随分変わっていただろうなと思います。「日本人はお金のことをもっと学んだ方がいい」と最近よく言われていますが、自分はその典型例で、とても無知でした。今まで適当に考えていたけど、知ることで安心もできます。

それでも、真剣にお金について考える機会を持てた、ということは良かったです。今も会社員だったとしたら、まだ適当に考えていたでしょう。それは、毎月自動的に給料が振り込まれていたからです。

会社の業績が良かろうが悪かろうが、一定の給料をもらえるというのは、本当にすごいことです。フリーランスになれば、仕事がなければ1円も入ってきません。全ては自分次第です。ボーナスまでもらえるなんて、奇跡だなと思います。

フリーランスになってみて、経営者のすごさを感じました。人を雇うって、すごいことです。今は他人に給料を払うどころか、自分だけでもいっぱいいっぱいです。事業によって、社会にも良い影響を与え、そして従業員の生活も助けている。これは立派なことです。フリーランスはゴールではなく、通過点に過ぎないな、と思えました。

お金と行動力

どこかのタイミングで気付きました。「あれ、会社員だった頃の方が、活動的だったな」と。ランニングしてから会社へ行ったり、土日もいろんな人に会いに行って、お金にならないのにインタビューしたり、記事を書いたり。今考えるとすごいなって思います。

きっとそれは、生活基盤(=最低限の収入)があることで生まれる行動力だと感じました。収入が約束されているからこそ、冒険ができる。「別に失敗しても大丈夫。死ぬわけじゃない」と新しい挑戦ができる。

でも今の自分からしたら、どうしても生きていくためのお金が必要だから、「面白いこと」よりも「確実に稼げること」を優先してしまう傾向にあります。うまくいったら100万円稼げるかもしれない突飛なアイデアよりも、確実に2万円稼げる方法を取ってしまう。このままだと、どんどん行動力が先細りしてしまいます。

だから、まずは固定収入を作るか、最低限の収入を早く得るための方法を考えます。そしたら、残った時間で挑戦もしやすくなるから。

途中で何度も「アルバイトしようか」と考えたけど、今は中途半端な安定よりも、徹底的に自分を追い詰めてみようと思って、その時間は本を読んだり、ブログを書いたりしていました。バイトした方が、生活はもっと楽になっただろうし、それによって気持ちに余裕ができて、新しい挑戦もできたかもしれない。正解はわかりません。

でも、今興味があることを最優先してみました。「なんとかなる」と信じて、本を読み、書きたいことを書き、旅に出ました。過ぎた時間は帰ってこないから、やりたくないことよりも、やりたいことをやる。貯金はほとんどなくなったけど、これは自分なりのチャレンジでした。

書くことについて

おかげさまで、6月にTABI LABOというメディアで記事を書かせてもらえるようになってから、何度か評判の記事も生まれ、ライターとしての評価も徐々に高まってきました。

2018年からは新たなメディアでも記事を書くことになりました。また年明けにご報告させていただきます。

ただ、アウトプットばかりしていては、ネタが枯渇します。今年の後半は結構苦しくなってきて、書いているだけではダメだなと思いました。書くことに費やすのは、MAXでも自分の時間の50%くらいにしないといけない。あとはどんどん新しい情報をインプットしないと、自分も成長していきません。

叱咤激励してくれる上司も先輩もいないから、過去の自分を切り貼りしているだけではダメなんです。自分で機会を作っていかないと。

そういう意味では、もっと人に会わなきゃいけないし、本も読まないといけないし、現場に足を運ばないといけない。様々なものにふれて、思考の幅をもっと広げていきたいです。

フリーランスになってみて

正直に言います。初めは、もっと希望に満ち溢れていました。「フリーランスになったらこんなことやりたい」とか、そういうのがたくさんあったけど、現実にはそんなにうまくはいかなかった。

会社にいるときは、勢いの良いことも言えるんだなと思いました。なんだかんだ、会社という存在に守られていたからでしょう。

フリーになって、所属がなくなり、自分以外に頼れるものがなくなったとき、あまり勢いの良いことは言えなくなりました。そんなことより現実問題、どうやって稼いでいけばいいのだろうと途方にくれることの方が多かった。

とはいえ、まだまだ諦めるには早い。今強く思うのは、なんでもいいから目標を持って、まっすぐに取り組んでいきたいということ。あとは、新しいことにチャレンジしたいということです。

年間130日

ここまで書いてきたように、この一年は思うようにいかず、会社員時代とは種類の異なる辛さ、難しさがありました。想い描いていたような生活は実現できなかった。

それでも、今や全ての責任は自分にあるので、それが気持ち良くもあります。言い訳はできません。だからこそ、納得感が得られます。

あと、この前計算してみて、ちょっと嬉しかったことがあります。

海外ツアーの添乗員をしていた2015年は、年間100日海外に出ていました。フリーランスになって、「もうあれ以上海外へ行けることはないだろう」と思っていましたが、終わってみれば今年は130日以上を海外で過ごしていました。ミャンマー、香港、アメリカ西海岸、韓国、台湾、ハワイへ行くことができました。

とくにサンディエゴでの語学留学と、アメリカ西海岸縦断の自転車旅は、とても刺激的な挑戦になりました。

また、「東海道五十三次を歩きたい」という学生時代からの夢も叶いました。東京から大阪まで、約600kmを徒歩で旅したのは本当に素晴らしい体験でした。

お金がないなかでも、守りに入らず、攻めていけたこと。この点は、自分でも評価したいと思います。経験には価値があります。いつか生きるでしょう。

今年の主な活動

この一年の出来事を、簡単に振り返ってみます。

東京から大阪まで、約600kmを完歩(1月)

お金にはならなかったけど、メチャクチャ楽しかった。592km歩いて大阪駅にゴールしたときは、この数年間得られていなかった達成感を味わいました。こんなことやって、何になるのでしょうか。でも、やっぱりぼくは、こういう挑戦が好きなんです。

玉川聖学院の学生たちとミャンマーを訪問(3月)

まさか、近所の飲食店で高校の先生と知り合い、ここまで発展するとは思いませんでした。一緒にミャンマーに行った学生たちとは、今も仲良くさせてもらっているし、このブログを手伝ってもらったりもしています。若い子たちから新しい刺激をもらっています。

カリフォルニア・サンディエゴ留学へ(4〜6月)

「語学留学にスポンサーをつける」という、変わったことを実現できました。一応、あくまで業務提携という形でしたが、株式会社チェリオ・コーポレーションさんのおかげで、アメリカで挑戦することができました。本当にありがとうございました。様々な国の人たちとふれあえて、自分の世界観が広がりました。

自転車でアメリカ西海岸縦断2500kmの旅「ツール・ド・西海岸」(6〜7月)

海外自転車旅、復活。自分の体力の限界と向き合うのは、楽しい。キツかったけど、色んな意味で「生きている」と感じられました。人は呼吸をしているだけではダメで、自分の輝きを世に放たないといけません。良い挑戦でした。

アメリカ人Danさんと自転車旅「ツール・ド・クラフトビール」(9月)

Danさんと一緒に、川崎から静岡まで旅しました。英語が話せるようになって良かった。ちょっと成長を実感できました。

韓国自転車旅(10月)

現地のメディアに取り上げられました。ノープランだった割には、様々ことを学べて、出来事も起きて、やっぱり海外へ行くと、何かが生まれます。

自転車で台湾一周の旅「ツール・ド・台湾」(11月)

後半戦の大きなチャレンジでした。これも最高に楽しかった。台湾人の温かさを感じました。大好きな国です。

ホノルルマラソン完走(12月)

昔マラソンを走ったときは、「もう二度と走るものか」と思うくらいキツかったけど、今回は楽しかった。また走りたい。1月14日(土)にTBSでホノルルマラソンが放送されます。真央ちゃんと一緒に走っている姿が映ると思います。

ここまでのチャレンジについては、いずれもブログに詳細を書いているので、良かったら読んでみてください。

外部メディアで書いた記事

日本にいるときは、基本的にはメディアの記事を書いていました。以下が主な記事です。

TABI LABO

2016年6月5日
海外添乗員からフリーランス・トラベラーになったぼくが今、旅について伝えたいこと

2017年6月13日
もしも海外で「暮らす」としたら…。実際に住んでみて気づいた大切なこと

2017年6月25日
ベルギーのホテルのおばちゃんに「典型的な日本人め!」と怒られた理由

2017年7月26日・27日
「四国11日間・無一文の旅」が教えてくれた、苦しみとの向き合い方
(前編) (後編)

2017年8月7日〜9月6日
「東海道五十三次」をアレンジしたら、とんでもない旅になった。(連載全4回)
Vol.1  Vol.2  Vol.3  Vol.4

2017年8月15日
元添乗員のトラベラーは思った。「旅のカタチがどんどん変わっている」

2017年9月9日
「Where are you from?」から始まった、ある奇跡のエピソード

2017年9月21日
アラスカに流れる「もうひとつの時間」

2017年9月27日・28日
謎のカザフスタン人を助けたら、予想外の出来事が待っていた。
(前編) (後編)

2017年10月10日
トマト祭りよりも思い出に残っている、バレンシアでの出会い

2017年10月14日
世界の郷土菓子を研究するため、自転車でユーラシア大陸を横断した「日本人パティシエ」

2017年11月5日
夢だった、キャンピングカーでアメリカを旅する楽しさ。

SoloPlo

2017年6月12日
ぼくが「フリーランス・トラベラー」になるまでに学んだ、二つの大切な意識(中村洋太)

まなぶ〜ん

2016年8月12日
女性にも喜ばれる、本格的な革製品を作りたい(レザークラフト職人・ドイマサヒロさんインタビュー)

2017年2月24日
自由に表現する楽しさを、写真を通して伝えたい(写真家・橘田龍馬さんインタビュー)

2017年3月17日
英語を使って、人生で何をやりたいですか?(英会話講師・伊庭莉奈さんインタビュー)

2017年5月8日
すべての人が、テクノロジーを武器にして活躍できる社会をつくりたい(プログラミング講師・野呂浩良さんインタビュー)

また、秋以降はプロフィール文章代行作成の仕事も生まれて、数名からご依頼いただくことができました。本当に感謝しています。2018年も引き続き受け付けておりますので、良かったらお願いします。

終わりに

フリーランスはゴールでもないし、自由が最善というわけでもない。それが今年学べた大きなことかもしれません。

自分の分だけ稼いで、自分が生きていければそれでいいというわけではありません。考え方は人それぞれだけど、ぼくは自分の行動によって、何かしら社会に良い影響を与えたいし、そこに生きる意味を見出したい。

改めて、自分は何をしたいのか。もう一度初心にかえって、強いバイタリティーを持って2018年を送りたいと思っています。

年末は飼い猫が突然の事故で死んでしまい、健康の大切さや、日々を真剣に生きることの大切さを感じています。時間は有限だし、自分に事故が起きないとも限りません。いつ死ぬかわからないからこそ、後悔のないように過ごしたいです。

長くとりとめのない文章になりました。

今年お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。とくにアメリカ西海岸を旅した際は、多くの方に支えていただきました。感謝いたします。

それでは、お身体に気をつけて、良いお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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