Nakamura Yota

中村洋太です。フリーランスの旅行ライターをしています。

「中国のシリコンバレー」深圳で驚いたこと(3)

      2018/04/14

今回は主に、深圳で見てきた具体的な場所についてご紹介しながら書き進めていきます。

20173月に70社ほどあったシェアサイクル。同年12月には35社くらいまで減ったそうです。それでも利用者はとても多く、市民の足となっています。

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秋葉原の30倍。世界最大の電気街「華強北」

深圳の華強北と呼ばれるエリアは、秋葉原のおよそ30倍の規模の電気街で、様々なジャンルの専門的なお店が密集しています。最先端のハードウェアはもちろん、電子部品からセンサーまで、ここにくれば何でも揃いそうな印象です。

ハードウェア、つまりモノ作りに必要な部品などがここに揃っているので、試作品なども非常に作りやすい環境です。また、圧倒的に若者が多い街なので、新しいものに対する順応スピードや、スタートアップコミュニティなども恵まれています。

本家アメリカのシリコンバレーが「ソフトウェア」に強いのに対して、この深圳は「ハードウェアのシリコンバレー」などと言われています。

そのあたりの詳細はこちらの本に詳しく書かれています。

 

アジアNo.1企業「テンセント」の新本社ビル

WeChat(微信)というチャットアプリで知られるアジアNo.1企業の「テンセント」も深圳が本拠地です。アジアNo.1というのは、時価総額でです。

2017年に完成した新本社ビルを見てきました。近未来的な建築です。時価総額は約50兆円。これはソフトバンクの約6倍、トヨタ自動車の2倍以上です。

モバイル決済の分野ではアリババの「アリペイ」が圧倒的シェアを誇っていましたが、WeChatPayが猛追して、ついに最近アリペイを抜きました。しかしいずれにせよ、アリババとテンセント、この二大IT巨頭により中国全土にモバイル決済が普及しました。

先日スウェーデンを訪ねて、そこでも現金利用率の低さに驚きました(参考記事)が、中国はまた少し異なります。スウェーデンをはじめとする北欧諸国では、モバイル決済ではなく、デビットカードでの決済が主。対して中国では、スマホでQRコードをピッと読み取って支払いは終わりです。

ただ、モバイル決済もデビットカードも、銀行口座に紐づいているので、仕組みは同じです。

現金主流の日本では、いつ誰がどこでいくら使ったか、大きな動きを把握するのは難しいですが、モバイル決済はデータ化が容易なので、マーケティングに活かされます。

「現金お断り」のスーパー

たとえば、テンセント陣営の「超級物種」というスーパーを見てきました。このスーパー、現金お断りです。

すべての商品の値札にはQRコードがついていて、それを各自スマホで読み取り、セルフレジで会計します。会計はモバイル決済のみ。

一応カスタマーサービスのコーナーに2人くらいサポート役が立ってましたが、お店側はだいぶ人件費が削減できます。

そして、販売データは商品の仕入れに生かされます。「この店舗では何時頃に何が売れやすい」など、各店舗毎のデータに応じて、対応ができます。

顔認証スマートアパレル店

また、昨年末に深圳に誕生したという、中国初の顔認証スマートアパレル店「JACK&JONES」も見てきました。

一段先をゆくこのお店では、モバイル決済すら必要ありません。客は入店時に顔認証登録を済ますと、支払いは顔認証で行えるようになります。「顔認証決済」です。

また、スマート試着室に入ればその人に合ったコーディネートの提案をしてくれます。

推薦された服を選んだ後は店員を呼び試着するか、QRスキャンからブックマーク保存して、直接ネット上で購入することも可能だそう。

アパレルに限らず、今後顔認証を利用したお店が増えるでしょう。

余談ですが、羽田空港では昨年10月18日から日本人のみ顔認証での入国審査が可能になりました。今回帰国時に初めて利用したのですが、パスポートをかざし、機械に顔を向けるだけで、一瞬で通過できました。非常に良いシステムです。

たった数日の滞在で、ほとんど外面しか見ていないので、まだまだ深圳について深く話すことはできませんが、事前に見聞していた事柄が自分の中でより鮮明になりました。

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 - 中国(香港・マカオ)