2017 サンディエゴ語学留学&アメリカ西海岸縦断自転車旅「ツール・ド・西海岸」 アメリカ 英語で何て言う?

「◯◯のライブチケットをください」ネイティブなら英語で何て言う?

投稿日:2017年4月30日 更新日:

先日のブログ「【DAY12-2】I got a great ticket for Thundercat!!」の内容と一部重複するけど、この話には「日本人がなかなか英語を話せるようにならない理由」を考えるうえでのヒントがあるような気がしたので、さらに気付いたことを書いておきたい。

先週、Thundercat というアーティストのライブチケットを買いに行くことになった。

それで、ポール先生に言うと、

「よし、そしたら買うときの英語を練習しよう。まずチケット売り場で、何と聞く?」

「えっと、I want to buy the ticket of Thundercat. かな?」

「もっとシンプルでいい。One ticket for Thundercat, please. 言ってみて?」

「One ticket for Thundercat please. 」

「Perfect.」

最初は正直、「え、これでいいの?」と思った。

同じように「I want to buy the ticket of Thundercat.」と言う日本人は、ぼくだけじゃない気がする。そしてこの英語は、きっと文法的にも何も間違っていないし、もちろん実際にこれで買えるのだけど、ネイティブからしたら「もっとシンプルでいい」という。多分、これは氷山の一角に過ぎなくて、同じような例はたくさんあるだろう。

だけど逆の立場で考えてみたら、途端にスッキリした。

あなたは日本の映画館で『ラ・ラ・ランド』のチケットを買うときに、こういう日本語を言うだろうか?

「私は『ラ・ラ・ランド』のチケットを買いたいです」

日本語として間違いではないけど、まず実際にこんな言い方をする日本人はいない。大抵の人は、

「『ラ・ラ・ランド』のチケット1枚ください」

と言う。もしくは、丁寧さには欠けるかもしれないけど、シンプルに

「『ラ・ラ・ランド』1枚」

でも十分通じる。話を戻すと、

「I want to buy the ticket of Thundercat.」と

「One ticket for Thundercat please.」

の問題も、まさしくこれと同じではないか。

文法的に間違いのない正確な表現をすること以前に重要なのは、「コミュニケーションを取ること」だ。

チケット売り場の人と話しているのだから、「買いたいです(I want to buy)」なんて言わなくとも、チケットを買いたいことは明白。だから、「One ticket for Thundercat please.」で十分。

このやりとりから学んだのは、「文脈を考えれば、英語はもっとシンプルにできる」ということ。

正しい文法とかぴったりの単語とか、正確な言い回しがわからなくて何も話せなくなるくらいだったら、簡単な単語を並べてでも伝えた方がいい。

これまでのぼくは、正しい表現がわからないと、まさに何も言えなくなるタイプだった。だけど失敗しながらでもとにかく話す練習をしていかないと、たとえアメリカという恵まれた環境にいてもなかなか上達はしていかない。

今まで他の場面で使っていた英語も、きっとネイティブからしたら不自然な言い回しだっただろう。まず様々な場面において、ネイティブだったら実際にどう言っているのか、聞ける限り聞いてみたい。おそらく、ぼくが思っていた以上に簡単な単語、そして短くシンプルな表現が使われている気がする。

本当にそうだとしたら、ぼくと同じように英語の習得に苦しんでいる日本人に対して、少しは希望を与えられるかもしれないと思い、この話を書いた。繰り返すけど、英語で重要なのは、間違えないことではなく、伝えること。

*****************************

サンディエゴでの語学留学に興味のある方は、語学学校の格安プランをご紹介できますので、こちらのContactフォームよりどうぞお気軽にご連絡ください。日本人生徒が少なくおすすめです。

-2017 サンディエゴ語学留学&アメリカ西海岸縦断自転車旅「ツール・ド・西海岸」, アメリカ, 英語で何て言う?

執筆者:

関連記事

【ツール・ド・西海岸 第16ステージ】インパクトの大きさが、人と運を引き寄せる

自転車でアメリカ西海岸縦断の旅 ツール・ド・西海岸 第16ステージ クレセント・シティ(Crescent City)〜 ゴールドビーチ(Gold Beach) 89km まずは映像をどうぞ。 ファース …

【アメリカのスーパー事情あれこれ】Q.「この玉ねぎはひとつ1.49ドルですか?」→A.「残念でした」

海外添乗員の仕事をしていたときから、その国のスーパーへ行くことが大好きだった。そしてお客さんを連れて行き、話をしながら回ると、必ず喜ばれた。なぜならスーパーには、文化や食習慣の違い、特産品など「お国柄 …

【ツール・ド・西海岸 第8ステージ】サンタ・クルーズで奇跡の再会!

自転車でアメリカ西海岸縦断の旅 ツール・ド・西海岸 第8ステージ モントレー(Monterey)〜 Santa Cruz(サンタ・クルーズ) 81km まずは映像をどうぞ。 モントレーのユースホステル …

【ツール・ド・西海岸 最終ステージ】自転車で駆け抜けたアメリカ西海岸2500km、ついにゴール!

自転車でアメリカ西海岸縦断の旅 ツール・ド・西海岸 最終ステージ(第21ステージ) セイラム(Salem)〜 ポートランド(Portland) 90km 日々の映像を作るのも、これで最後だ。ホッとした …

【DAY24】「ぜひオフィスに来てもらって、広報の仕事のアドバイスをしてほしい」→実際に行ってみた!

サンディエゴでのルームメイトのひとりに、岡田健太郎くんという日本人がいる。 大阪府出身の23歳で、2016年3月に関西大学を卒業後、サンディエゴに留学。UCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)のビ …