1.「ask me!」代表 萩野谷未歩さん
「ask me!」代表の萩野谷未歩さんにお話を伺った。
渋谷など外国人観光客が多い場所に立ち、困っている観光客を見つけたら英語で話しかけ、助けてあげる。そんな活動を仲間とともにしている。
先日NHK「おはよう日本」で紹介されていたのがきっかけで知り、この活動に感銘を受けた。すぐに連絡を取り、実際にお会いすることになった。彼女は大学時代、200日以上かけて、世界一周の旅をしている。そのときの体験が、この活動の原点になっている。
「世界一周の旅をするなかで気づいたのは、出逢った人の印象が、その国の印象になってしまうということ。どんなに素晴らしい景色や世界遺産を見たとしても、結局、人の印象には敵わないんです。
だからこそ、私たちひとりひとりが外国人観光客に親切にしてあげられたら、きっと日本を好きになってくれると思うし、お互いに助け合う文化、困っている人に気軽に声をかけてあげる文化を育むことで、日本はより良い国になると思います」
しかし活動の理由は、それだけではない。
「海外に出てみて、初めて日本がどれだけ恵まれている国かということに気付けました。若者は海外に出て、様々なことを体験するべきだと思います。ツアーではなく、できればひとりで。でも、言葉の問題や様々な不安があって、一歩を踏み出せない人もたくさんいます。
『ask me!』の活動に参加してもらうことで、その障壁を少しでも取り除けたらいいです。日本にはたくさんの外国人がいます。彼らと話すことで、自信をつけてほしいし、色んな国の人と友達になって、海外をもっと身近に感じてもらいたいです」
ここには書き切れないくらいの想いを聞かせていただいた。とても熱く、行動力のある女性だ。たった3人で立ち上げた団体は、今や150人近い規模になっている。共感する人たちが集まり、ともに活動している。純粋に、素晴らしいと思った。
2.実際に活動を見学
その後、撮影をしながら、活動の様子を見学させてもらった。参加者はスクランブル交差点のスタバ前に集合。今回はこのメンバー。
個々人がバラバラで活動を行うのではなく、数名ずつのグループに分かれ、行動する。単独行動だと何か危険なことが起こるかもしれないからだそうだ。
ぼくは萩野谷さんの行動を追っていた。すぐさま外国人を見つけては、話しかける。
「とくに困っていることはないよ、ありがとう」と言われることもたくさんあるし、困っていることはないけど「どこから来たんですか?」などの会話で盛り上がるときもある。オーストラリア人、アメリカ人、シンガポール人・・・本当に様々だ。渋谷では世界がスクランブルしていた。
プリクラを撮って自慢気に見せてきたアメリカ人の女の子。なんだか、この活動をしていると、話のタネが尽きなそうだ。活動報告を上手に発信したら素晴らしいインバウンドメディアになるだろうと思ったので、萩野谷さんに伝えた。これからも萩野谷さんの想いと、「ask me!」の活動を見守っていきたい。
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