ツール・ド・ヨーロッパ
第7ステージ
アムステルダム(観光)
今日は一日観光だ。朝食を食べて、準備をして、ロビーにキーを預けて、・・・ってあれ、キーがない。しまった。部屋の中にキーを置いてきてしまった。自動ロックだから開けられない・・・やってしまった。
「部屋に鍵を忘れてきちゃったんです。開けてもらえませんか・・・」 受付の人は「俺は鍵を持ってないから何もできないよ」と、ちょっと非協力的だった。思わず、「じゃあどうすればいい?」と、日本語で言ってしまった。 「掃除係りに開けてもらうんだな」 日本語通じてる!笑 掃除係を探してきて、スペアキーで開けてもらった。なんとか解決。久しぶりにひやひやした。
最初は国立美術館とゴッホ美術館に行こう。しかし、どちらもすごい行列だった。ぼくは待つのが苦手だ。美術館は後回しにすることにした。駅の方向に歩いた。
アムステルダムは、路面電車が主な観光手段だ。しかし、どこで切符を買えばいいのかわからなかった。無賃乗車で罰金とか取られたら嫌だから、歩いて回ることにした。本当は自転車で回るのが何よりも効率が良かったが、駐輪時のリスクを避けてやめておいた。どこに行っても「それはいい自転車だから気をつけろ」と言われる。盗まれたら旅はお終いだ。
裏道を通って、駅の方に向かった。coffeeshopばっかりだ。
店の中から大麻の匂い(初めて嗅いだが恐らく大麻だと思う)がぷんぷんしてくる。みんなドラッグをやっているんだろうか。まぁ、ぼくも「西ヨーロッパを自転車で走る」といきなり知らない人に言ったら、「お前はドラッグをやっているのか」なんて言われるかもしれないが。
危ないマッシュルームが売られていた。
アンネ・フランクの家にやってきたが、美術館以上の大行列で萎えてしまった。ダメだ。これを並んでまで見たいとは思わない。また別の道で美術館の方へ向かった。途中、薬局でリップクリームを買った。ずっと探していたんだ。とにかくこっちは乾燥していて、唇が割れて痛い。リップクリームは日本と同じように売られていた。
こちらはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の本拠地、コンセルトヘボウ(オランダ語でコンサートホール)。
リヒャルト・シュトラウスは、『英雄の生涯』をこの楽団に献呈したそうだ。もしかしてワセオケもこのホールで演奏するんだろうか。
アムステルダムは、多くの人が画家を目指して集まるところらしい。それもよくわかる。どこを歩いても絵になるような景色ばかりだからだ。
一方で、少し裏道に入るとドラッグ街という、なんとも異様な街だ。よくこれで首都として機能しているなと思うが。余談だが、アムステル川を堰き止めるためにダムを作ったというのが、アムステルダムの名前の由来だそうだ。
さて、今度は美術館にすんなり入れた。まずは国立美術館。
後ろの大きな建物がそれだ。手前には、I am sterdam うまいんだかうまくないんだか。国立美術館ではミロの作品も展示していた。ミロの色使いが好きだ。そして、フェルメールの『牛乳を注ぐ女』の絵が見られた。
生で見ると、やはり他の絵とは違うオーラが漂っていた。ただの絵じゃない。
ゴッホ美術館では、100点以上のゴッホの作品を見ることができた。
ゴッホは日本の絵に大きな影響を受けたらしい。歌川広重など。ゴッホが描いた日本の芸者の絵も素晴らしかった。モネやピカソの絵もあり、お腹いっぱいだった。
しかしお腹はすいてきた。今日はピザだ。
この大きさが5ユーロで食べられる。ピザーラのMサイズほどはある。食べきるのが大変だった。セットでティラミスが付いてきた。これはおいしい。
アムステルダムは物価が高い。ヨーロッパに来て一週間が経ったが、このままではお金が足りなそうだ。。なんとか手持ちのお金だけで済まそうと思っていたが、思っていた以上に食費がかかる。もし応援してくださる方がいたら、餞別のつもりで少し協賛していただけるとありがたいです!笑
今日は10km以上歩いてヘトヘトになった。明日はどこへ行こうか。とりあえず南下します。3日かけてブリュッセルまで走ろうと思います。晴れますように!