ロードレース日本代表の土井雪広選手から、「ブログ拝見しています。波瀾万丈、素敵な旅になっていますね」というメッセージを戴きました!
土井選手は、今年のツアー・オブ・トルコというステータスの高いレースで総合6位という、日本人としては快挙と言える成績を収めた方です。ツール・ド・フランスにも出場した新城選手、別府選手と共に、日本代表として9月末から始まる世界選手権に出場されます。ぼくとは何もつながりはなかったのですが、土井選手の方がたまたまぼくのブログを見てくださっていたようで、嬉しい限りです。
実は、土井選手には「ベルギーに住んでいるので、近くを通ったら遊びにきてください」とも言われていました。なので、帰りにベルギーに寄るつもりでいました。しかし、土井選手は世界選手権の準備のため、23日に日本に帰られてしまうよう。さすがにそれまでにベルギーには行けなくて、せっかく誘っていただいたのに残念です・・・。
正直、ツアー・オブ・トルコのニュースを聞くまで土井さんのことは知りませんでしたが(土井さんごめんなさい。)、超一流の選手なのに本当に親切で素晴らしい方です!世界選手権を含め、今後の土井さんのご活躍を心より応援しています!みんなで応援しましょう!!
土井雪広選手のブログ→ http://blog.yukihirodoi.jp/blog/2010/08/2010_5b0d.html
ツール・ド・ヨーロッパ
第43ステージ
フィレンツェ~ヴェネチア
フィレンツェからヴェネチアまでは電車で一気にやってきた。ヴェネチアには1日しかいられないので、長めに観光時間を取りたかった。
といっても、自転車を乗せられるのは各駅停車の電車なので、乗り換え時間を合わせて5時間半もかかった。
15時、ヴェネチア・サンタルチア駅に到着。
これが水の都・・・
すごい!本当に水の都だ!
水路が多すぎて自転車では移動できないので、宿に自転車を預けて街に出てみた。
メインストリートにはたくさんのお店がある。一番多く売られているのは、仮面とガラス細工。
仮面が売られているのは、ルネサンス期から仮面舞踏会という大人気のカーニバルがヴェネツィアであったからだ。
ガラス細工はどれも奇麗!
ヴェネチアはとにかく迷路で、宿にもらった地図を頼りにサンマルコ広場を目指すが、なかなか辿り着かない。入り組んだ道が多く、現在地がすぐにわからなくなる。
40分程歩いてようやく着いた。ここが「世界一美しい広場」と言われるサンマルコ広場。
なんと豪華な。(写真はいまいちですが、生で見ると本当に素晴らしいです)
ぼくは早速、カフェ・フローリアンを探した。カフェ・フローリアンはヴェネチア最古のカフェだ。日本にいる時からずっと見たいと思っていた。創業1720年。カフェ・ラテの発祥店である。
あった。
店の外ではクラシックの生演奏が行われる。
コーヒーが一杯6ユーロと高いのは、そのサービス料や雰囲気料が含まれているんだろう。一人でコーヒーを飲むのも淋しいし、ぼくはお店に入らなかったが、なんとも優雅な気分に浸れそうだ。ヴェネチアに来たら、ぜひここで一休みしてほしい。
遠くに大きな教会が見えたので、それを目指して歩いていた。
途中に小さな楽器美術館(無料)があり、1800年に作られたオーボエを見ることができた。(ぼくはオーボエをやっていたので)
その近くにあった小さな教会では、演奏会のポスターが貼ってあった。ヴェネチアの室内合奏団によるクラシックのコンサートだ。ヴィヴァルディとバッハのプログラム。ぼくの好きなバッハの二重協奏曲(BMV1043)がある。しかも、今夜じゃないか!
後で行こう。なんだかツイてるぞ。
30分ほど歩いて大きな教会に着いたものの、もう閉まっていた。残念。サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会という教会だった。
しかし、教会から戻っている途中、お店を眺めていると、後ろから誰かに肩をポンポンと叩かれた。
なんと
大学の友達(かおりん)だった!!
ほんとにビックリした!!
彼女もヨーロッパを一人旅をしていて、ヴェネチアで偶然出会ってしまった。信じられない。こんな場所で知り合いに会うって・・・、ディズニーランドじゃないんだから・・・。世界の広さからすると、まったく同じ緯度と経度に存在するなんてすごい確率だよね・・・。 お互いよい旅を!
かおりんと別れ、ご飯を食べてから、コンサートに行った。
演奏は、うまかった。Interpreti Venezianiという楽団。後で調べたら、結構有名な楽団らしく、日本での公演も行っているそうだ。たまたま、通りすがりに行った教会でそんな生演奏が聴けるなんて、しかもヴェネチアで。これも旅の魅力だなぁ・・・。最後の曲が終わった時は、ぼくも思わず「ブラボー!」と叫んでしまった。言うつもりなんてまったくなかったのだが、口からこぼれてしまった。それくらい良かったのだ。
スタンディング・オベーションも起こった。いや、いい演奏を聴いた。
ヴェネチアは夜景も美しい。
宿への帰りにも、GPSが役に立った。宿の住所を打ち込むと、最短経路でカーナビのようにナビゲーションしてくれる。「こんなところに本当に道があるの?」という小さな抜け道を教えてくれたり、驚きの連続だった。おかげでかなり早く帰れました。
旅は終盤に差し掛かる。アルプスは近い。少し緊張してきました。