スイスへ・・・
ツール・ド・ヨーロッパ
第47ステージ
ミラノ~ブリーク(スイス)
アルプスを自転車で超えられないのは残念だけど、スイスの登山列車に乗るというのもそれはそれで楽しみだ。
あまり物事にこだわらずに、状況に応じてそのときそのときを楽しむことが生きていく上では大切なのかもしれない。
今日は祈りが通じて晴れた。しかし朝は冷える。いっぱい着こんで、ミラノ中央駅までチャリでダッシュ。
それ自体が観光名所のようなミラノ中央駅
バーゼル行きの電車に乗った。快速電車なので揺れが少なくていい。電車からの景色も良かった。
2時間ほどで、目的地であるブリーク(brig)に到着。ここはスイスの南端だ。
駅を降りたらこの景色で驚いた。山!
宿は駅のすぐ近く。
さて、まず昨日の雨でほとんどの服が濡れてしまったからまずは洗濯だ。大量なので、洗濯機を使おう。ホテルにランドリーがあると書いてあった。ロビーで聞いてみた。
「ランドリーはどこですか?」
「今日は日曜だから休みだよ」
「・・・・・・・!」
ランドリーにも日曜日があるのか・・・。まあいいや、自分で洗おう。窓を開けて外に干した。
その後、ブリークの町を歩いた。それにしても、今日は日曜日か。防寒着を買おうと思ったが、お店はどこも開いていない。ヨーロッパは日曜になると、どこのお店も閉まる。観光地だと多少のレストランは開いているが、それ以外のお店は休みだ。スーパーも閉まってる。この点、日本は便利だよな。日曜に休みのお店の方が少ないし、コンビニなんて土日祝日24時間OPEN。なんと素晴らしい国だ。
ブリークは小さな町。特に何かがあるわけでもない。その代り、ここからツェルマット行きの電車が出ているから、トレッキングやハイキングをする人たちが多く利用する。
でもアルプスに囲まれていて、静かでいい町だ。
町並みもかわいい。
ここは何の美術館とか博物館だろう?
と思ったら、なんと私邸らしい。 ええー!?
この建物は「シュトックアルパー・シュロス」と呼ばれ、かつてシンプロン峠での塩貿易を独占した実業家シュトックアルパーの17世紀の邸宅。シンプロン峠というのは、ミラノとブリークを結ぶ重要道の、一番高い峠。標高は2000m。ぼくがグラン・サンベルナール峠の次に登りたい峠だった。
これでほぼ町を一周した。
ホテルは無線LANが故障中(?)らしく、ネットが使えない。wi-fi無料と書いてあったのに・・・。結局別のホテルのロビーまでパソコンを持ち込んでネットに接続している。けど無料で使えたからいいや。
明日に備えて早く寝よう。大した防寒着がないので、夜までは走れない。なんとか夕方までに終わらせよう。マルティニーまでは西へまっすぐ走る。もしかしたら走りながら左手にマッターホルンが見えるかもしれない。スイスを自転車で走るのは気持ち良さそうだ。
体調を万全に備えよう。ここからぼくのラストスパートが始まる。