「グーテンターク」再びドイツへ・・・
ツール・ド・ヨーロッパ
第50ステージ
フリブール~バーゼル~フライブルク(ドイツ)
75km
朝はあまり時間がなかったので、自転車で旧市街を一周。小さな町なのに高低差が50m近くあってキツかった。
12~15世紀の建物が並ぶ。
フリブールから電車で1時間半。バーゼルにやってきた。バーゼルはスイスの街だが、スイス、フランス、ドイツ三ヶ国の国境に位置している。
実はこの街を自転車で走ったのは初めてではない。去年の2月、ワセオケのツアー時に、電車でこの街に観光しに来た。駅のレンタルバイクを利用して、5時間くらい走りまくった。これはそのときの写真。
バーゼルで見たライン川の美しさが忘れられず、もう一度来たいと思っていた。地図を見なくても、どこに行けばいいかわかる。再訪することもまた、旅の楽しさだ。まだ1年半しか経ってないハズなのに随分懐かしく感じる。
この景色が見たかった。なんてことのない景色かもしれないが、ぼくにとっては思い出の光景なのだ。人がどう思うかではなく、自分が良いと思うものを大切にしたい。
これだけ見て出発。すぐに国境があった。
ここは珍しい三ヶ国の国境。川を境に国が分かれる。
50日ぶりにドイツに戻ってきた。50日も経っていたのか・・・あっという間だったな。最初にハイデルベルクを出発したときの自分と、何か変わっているのだろうか・・・。
ドイツはだいたいの道に自転車道があるので助かる。しかし途中で突然自転車道が途切れた。しかも道路には「自転車禁止」の標識。いきなりそんな・・ちょっとヒドいじゃないか。
だけど、細い横道がそこから伸びていた。方角は違うけど、行くしかない。小さな町に入った。さて、ここからどう行こうか、と自転車を止めて考えていると、後ろからロードバイクに乗った二人組が現れた。
「どこ行くんですか?」
「フライブルクさ。」
「そうなんですか。グッバイ^^」
ニヤリ・・・グッバイなわけが無いだろう。距離を追いて追跡した。彼らにナビケーションして貰おう。二人は結構速くて引き離されたが、なんとか太い道路に戻れた。今度は自転車も走れる。これも旅を通してついた知恵だ。
それにしても太ももの筋肉痛が激しい。疲労が蓄積し過ぎて、一晩寝ただけでは回復しなくなっているようだ。やっぱり浴槽につかれないのは大きいな。日本ならどこにでも銭湯があるんだが・・・
残り20kmというところで完全にバテてしまい、近くのスーパーで一時休憩。HARIBOが売っているのを見て少し元気になる。ドイツのスーパーは最高だ。
19時。ようやくフライブルクに到着。懐かしの景色が広がって感動した。ワセオケのみんな~、やったよ~!
去年、フライブルクのこのコンサートホールでワセオケのみんなと一緒に演奏をした。
ホールの隣にはその時泊まったノボテル。さすがに高過ぎて今回は泊まれなかった。あの朝食はおいしかったなぁ・・
フライブルクは大学街。活気があってとても居心地がいい。この街の7人に1人が大学生らしい。
環境都市としても有名で、大学の交通計画の授業でもフライブルクのトラム(路面電車)が紹介されていた。車の乗り入れが不便な街の構造になっていて、住民は基本的にトラムを利用する。それがCO2削減に役立っている。
それと、今この街のサッカーチームに日本代表の矢野選手が所属している。どこかに住んでいるということだ。
ひたすら走ったから空腹でたまらない。去年、行った安いイタリアンレストランで食べた。落ち着くなぁ・・・。
さあ、もうひと踏ん張りだ。