「ボンジュール」
再びフランスへ・・・笑
ツール・ド・ヨーロッパ
第51ステージ
フライブルク~ストラスブール(フランス)
34km
少しだけフライブルクの街を歩く。大聖堂は去年から工事していたが、だいぶ工事進んだよう。今回は中に入ることができた。
広場では市場が開かれていた。去年とまったく同じ景色だった。
駅までの道は、自転車を降りて歩いた。特に観光名所があるわけでもないが、この街は歩くのが楽しい。
やっぱり居心地は良かった。また今度来よう笑
今日も頭が痛くてダウン気味。筋肉痛もヒドい。筋肉は運動によって破壊され、その後修復されることで元より強い筋肉へと生まれ変わる。しかし、今のぼくは筋肉を破壊して、次の日も破壊して、と修復の余地を与えていない。これでは悪循環だ。やっぱり少し休みたい。
ということで、今日はオッフェンブルクまで電車で行き、そこからストラスブールまで走ることにした。負担を掛けないようにゆっくり走って疲労を和らげよう。
オッフェンブルクからそんなに長い道のりではないが、とにかく道がわかりにくくて困った。アウトバーンでもない一般道がいきなり120km道路に変わってしまった。これじゃ自転車は走れない。
自転車道があるハズだと思って探した。見つかった・・・が、なぜか通行止め。残る道は、GPSにすら表示されない砂利道。
ジョリジョリジョリジョリ・・・という音を立てながら走る。パンクしないか怖くてしょうがなかった。2kmくらい走って、やっと自転車道に復帰できた。
すると今度は、すぐ後ろで「ガシャン」という大きな音がした。なんだ?
今さっきすれ違った自転車に乗ったおじさんが転倒してる。しかも、ピクリとも動かない。ぼくの周りに誰もいない。助けるしかない。
「おい、おっさん!大丈夫か!?」
ふくらはぎをパンパン叩いた。「んん~」と軽くうなり声を上げた。少し意識が飛んでいたらしい。足に挟まっている自転車を退かしてあげると、おっさんは自力でゆっくり起き上がった。足を二カ所大きく擦りむいている。痛そう。ぼくも転んで怪我したからよくわかる。
でもまあ無事で良かった。外れた自転車のチェーンを直してあげて、「お大事に」と言って別れた。
再びライン川を越えて、フランスに入った。
17時。ストラスブール到着。
ストラスブールはアルザス地方の州都。第二次世界大戦が終わるまでの73年間に、5回も国境が変わったらしい。そのため、フランスであるが、どこかドイツらしい雰囲気を持った街だ。
ストラスブール駅はサッカースタジアムのようだった!
大聖堂は凄い大きさ。1017年から約400年かけて建設されたそうだ。尖塔の高さは142m。
100m離れないと全体が収まり切らなかった。
内部
大聖堂から西に7,8分ほど歩いたところにある「プチフランス」という地域には、16~17世紀の町並みが残されている。装飾的な木の柱の構造が特徴。
夜になって、月が余りに綺麗でビックリした。
twitterで、「日本は今『中秋の名月』です」と教えてくれた人がいたが、その時のぼくは、
「いいなー。中秋の名月見たかった。ヨーロッパはそういうのないからなー。」
などと、意味のわからないことを考えていた。
単に『中秋の名月』という表現が日本にあるだけで、
月は月だろうが!
と自分に突っ込んだ。
フランスで見た中秋の名月は素晴らしかった。
月に国境はないんだなぁ・・・