サンディエゴ全体で約130のブリュワリーがあるそうだが、中でもノースパーク地区のメインストリートは、10年ほど前から、サンディエゴ・クラフトビールのメッカと呼ばれるようになった場所だ。
カルフルな家並み、巨大なウォールアートを眺めながら通りを歩いているだけで、楽しくなれる。ぼくは一瞬でノースパークが気に入った。
ここに昨年の夏オープンしたのが、「North Park Beer Co.(ノースパーク・ビア・カンパニー)」
開放的な店内には、ビール醸造タンクがあり、その場で醸造している。お店の中にタンクがあるというのが、一種のステータスになる。
女性店員のHeatherに「おすすめの一杯は?」と聞くと、「Panoramic」と返ってきた。San Diego Pale Aleと書いてある。昼間だったので、テスターサイズ($2.75)で頼んだ。
うまい。
彼女は去年の夏に日本に来たという。「東京と京都へ行ったわよ」
店内写真を撮っていると、今度は男性店員のTravisに話しかけられて、ぼくも一生懸命英語で話した。
「日本の雑誌で見て、ここに来たんだよ」
「本当かよ!それは嬉しいな」
「ぼくはクラフトビールが好きで、今年1月、東京から大阪まで600kmを歩きながら、クラフトビール巡りをしたんだ。今、日本でもクラフトビールブームがきていて、東京だけでなく地方でも様々な新しいビールが誕生しているんだ」
「わお!なんてやつだ!」
「6月からはポートランドまで自転車で旅するんだ。ポートランドはクラフトビールで有名でしょ?ロサンゼルスも、サンフランシスコも。そうだTravis、良いお店があったらアドバイスをしてよ」
「そいつはすごいな。わかった、マストゴーなお店を教えるよ」
「Thank you Travis!!」