「スーパーに行く前に、洋太くんに見せたい場所があるから寄ってみよう」
と言われて入ったのは、一見普通のスーパーのように思える場所でしたが、ここにはお酒しか売っていませんでした。
(お酒専門の店なら日本にもあるし、そんなに珍しくない)
と思ったのですが、実はスウェーデンの「特殊なお酒事情」を知るには外せない場所でした。
「このお店はシステムボラーゲット(Systembolaget)と言って、国が運営しているんだよ。アルコール度数3.5%以下のお酒は普通のスーパーやガソリンスタンドでも買えるんだけど、3.5%以上のお酒は、システムボラーゲットにしか売っていないんだ」
つまりスウェーデンでは、ほとんどのビールやワイン、ウィスキーなどのアルコールは、町の中心やショッピングモールなど全国に点在する「システムボラーゲット」でしか買えないのです。
もちろんレストランやバーへ行けばお酒を飲めます。しかし、家で飲みたければここで買うしかありません。日本のように「ちょっとコンビニでお酒を買ってくる」ということができないのは不便そうです。
一方で、国がお酒の流通量を管理できるなどのメリットはあるようです。
国営だというのでお粗末なのではないかと舐めていましたが、品揃えの豊富さとディスプレイの美しさにビックリしました。
ビールは、エール、ラガーなど種類ごとに、世界各地のビールがありました。これはビール好きにはたまらない場所でしょう。
また、ここに売っていないビールがあったとしても、リクエストをすれば取り寄せてくれるそうです。
スウェーデンのクラフトビールはパッケージがかわいくて、お土産にも良さそうです。
どこの街にも存在するので、スウェーデンでお酒を買いたくなったら緑の看板を探してみてください。