2017 サンディエゴ語学留学&アメリカ西海岸縦断自転車旅「ツール・ド・西海岸」 アメリカ インタビュー

美容師から映像の世界へ。異色のクリエイター由井友彬さんが映し出す美しきカリフォルニア

投稿日:

今から1ヶ月前のこと。Facebookのタイムラインに流れてきた映像に、目を奪われた。それは、ドローンを使って撮影した、カリフォルニアの美しい映像だった。

(上空からだと、こんな風に見えるんだ・・・)

奇しくも、ぼくがつい先日連載を始めたメディア「TABI LABO」とのコラボ作品だった。

取り上げられていたモントレーは、これから自転車旅で訪ねる予定の街でもあったから、なおさら興味が湧いた。

この映像の作者は、由井友彬さんという方らしい。さっそく彼のInstagramを見つけて、他の映像も観た。どれも素晴らしかった。

ぼくは彼にメッセージを送った。

そうしたら偶然にも、「5月末からサンディエゴに行きます」と返信があった。それなら決まりだ。

今日、実際にサンディエゴでお会いして約2時間、お話を伺ってきた。

彼は1990年生まれの27歳。驚くべきことに、つい4年前まで、美容師だったというのだ。

美容師を辞めて、そこから大学に入った。23歳までbe動詞すらろくにわからなかったと話していた。そんな人間が、今では仕事で英語を使いこなしているのだから勇気をもらえる。

大学に入ってから独学で映像の勉強を始めた。ちょうどGoProなどが話題になり始めた時期で、彼はそれを買って、編集した映像を友達に見せたりしていた。単純に、友達からの反応が嬉しかったらしい。どんどん映像の世界にのめり込んでいった。そして好きなことが、仕事になった。

まだ在学中だが、昨年、HISとコラボして映像作品を作ったことがきっかけで、仕事の幅が広がっていたという。素晴らしいのは、彼が自分で企業に営業をしているところだ。

冒頭に書いたように、TABI LABOともコラボし、これから映像作品がアップされていく予定。また、カリフォルニアの大学からも仕事を請け負い、こんな映像を制作している。

映像といえば、ぼくも今回の旅ではDJI JAPANさんに協賛していただいて、Osmo Mobileを持ってきている。そのことを伝えたら、彼は映像撮影に関して、実にシンプルで良いアドバイスをくださった。これから始まる自転車旅では、文章だけでなく、映像でも体験をシェアしていきたい。

それから、ぼくは彼のプロフェッショナルな精神に胸を打たれた。1年間365日、何かしら映像に関する努力を続けていきたいと話していた。そうでもしないと、いつまでもトップに追いつけないと。

「そこそこの有名なクリエイターで満足するのではなく、映像の世界で、頂点を目指したいんです」

100%、彼の言葉を信じている。類稀な感性とセンスを持っているだけでなく、極めて真面目で、恐ろしいほどの努力家である。「たった2時間で何がわかるんだ」と言われるかもしれないが、ぼくは「人の目利き」だと自負している。これまでたくさんの人に会ってきたが、彼には「一流の人間」に共通するオーラを感じた。

だからぜひ、名前を覚えておいてほしい。

由井友彬。今はまだ無名だが、3年以内に、きっと彼は映像の世界で日本を代表するクリエイターのひとりになっているはずだ。

由井友彬さんのInstagramはこちら

-2017 サンディエゴ語学留学&アメリカ西海岸縦断自転車旅「ツール・ド・西海岸」, アメリカ, インタビュー
-,

執筆者:

関連記事

【ツール・ド・西海岸 第18ステージ】旅の価値は「肌感覚」を得られることにある

自転車でアメリカ西海岸縦断の旅 ツール・ド・西海岸 第18ステージ バンドン(Bandon)〜 リーズポート(Reedsport) 86km まずは映像をどうぞ。 「肌感覚」について 今日、走りながら …

【エルモンテRV】キャンピングカーでアメリカを旅する楽しさ。ロサンゼルスから聖地セドナへ行ってみた!

セドナへ行きたい! こんにちは! 中村洋太です。 ぼくは今年4月より、語学留学のため、カリフォルニア州のサンディエゴで生活しています。 滞在中にやりたいことのひとつに、「セドナへ行く」という目標があり …

【お知らせ】DJI JAPAN 株式会社の協賛が決定。映像機材「Osmo Mobile」をご提供いただきました。

文章や写真の世界に惹かれてきましたが、今、新たに興味があるのは、「映像」の世界です。 「アメリカ滞在中、様々な映像を撮って、日本のみんなにシェアしてみたい」 そういう想いがあり、映像機材を探していまし …

【DAY16】I went to UCSD.

今日は月曜だけど、新しく学校に入ってくる生徒のためのオリエンテーションに当てられるということで、既存の生徒は学校が休みになった。 平日にしか行けないところで、前から行ってみたかったのが、UCSD(カリ …

「日本が大好きだから、ブルガリアにたくさんの日本人が来てほしい」ブルガリア日本語ガイド ナカジマ・スネジャーナさん

「高校生のとき、友達のお父さんが東京のブルガリア大使館で働いていたんです。彼がたまにブルガリアに戻ってきたときに、日本のお土産をくれるんですが、その中に、喜多川歌麿の絵が描かれたカレンダーがありました …