いよいよ明日、アメリカへ出発します。
この一週間は、毎日不思議なことが波のように押し寄せています。昨日は帰国後の講演依頼をいただいてしまいました。講演のテーマは、「突き抜ける生き方」だそうです。ふと「突破する力」というテーマで、大学卒業前にインタビューを受けたときのことを思い出しました。
ぼくが掲載されたのは、早稲田スポーツ新聞と朝日新聞のコラボ企画で生まれた特別号外記事でした。読み返していたら、興味深い一文を見つけました。
「今回の取材にあたり、中村にはTwitterでコンタクトを取った。突然の依頼だったが、『明日の午前なら空いています』と翌朝には取材を実施できた。中村は自分の元に舞い込む様々なものを『流れ』と呼び、できる限り全て受け取るようにしているそう。舞い込んだ流れに反応するフットワークの軽さが、更なる運を引き寄せる。(「人生の壁」を突破するうえで助けになっている力として)彼がランキング上位に挙げた運と行動力を表すエピソードだ」
まさに、この一週間で起きた「流れ」と共通しているし、その「流れ」を引き寄せるためのマインドが完全に一致していました。
「舞い込んだ流れに反応するフットワークの軽さが、更なる運を引き寄せる」
これだと思います。
「DJI JAPAN」に飛び込みをした日の夜、運良く社員の方とコンタクトが取れて、「明日来ていただけますか?」と聞かれたので「いいとも〜」と、ではなく(笑)「行きます」と答えました。それで翌日お会いして、さらに「担当者に紹介したいので、また近いうち会社に来れますか?」と言われので、「明日行きます」と回答。3日間連続で会社に訪問することになりましたが、トントン拍子で協賛が決まりました。
ぼくは普段の過ごし方は極めてゆるいですが、勝負すべきところでは一気に畳み掛けにいきます。人に会いたいと思ったら、可能ならばその日、無理ならば翌日と、とにかくお互いのエネルギーが冷めないうちに勝負を仕掛けます。ビビッときたらサクッと行動です。
もしも、「ちょっと出発前の準備で伺うのは難しそうです」なんて言っていたら、絶対協賛は決まらなかったと思います。他の企業に関してもそうです。
信頼を勝ち取りたかったら、何よりも優先して会いに行く。パッと。その俊敏性、機動力、スピード感はとても大切です。時間をかければかけるほど、運が逃げていってしまう気がします。
取材を依頼されたときの、「明日の午前なら空いています」という何気ない言葉が、自分らしくて好きです。昔も今も、全く変わっていないなと、読み返して思わず微笑んでしまいました。