ブログ

退職のご報告と御礼

投稿日:2016年12月31日 更新日:

昨日、12月30日をもちまして、新卒で入社した都内の旅行会社を退職いたしました。5年と9カ月はあっという間に過ぎていきました。

「旅」と「書くこと」が好きで、この会社に入社しました。海外添乗員として世界各地を訪れることができ、また旅行情報誌の編集に携わることができ、充実した日々を送ることができました。

なかなか結果が出せず、辛いときもありましたが、多くの同僚や上司に支えられ、今日まで無事に勤め上げることができました。本当にお世話になりました。

リスクを負ってまで辞める必要は本当にあるのだろうかと、この一年はずいぶん悩みました。しかし、「やりたいこと」を「やりたかったこと」で終わらせる人生にはしたくないと思い、可能性に賭けて、退職を決意しました。もう添乗できないのは少し淋しいですが、たくさんの素晴らしい経験をさせていただきました。後悔はないです。

転職の予定は今のところありません。今後はライターとしての活動のほか、挑戦してみたいことが様々な分野であるので、フリーランスとして企業と関わりながら、副業ならぬ「複業」を実践していきたいと思います。

どんな仕事をするにせよ、前職で培った経験を存分に発揮し、社会に貢献していくことで、お世話になった皆様へ恩返ししていきたいです。

しばらくはリフレッシュしながら、これからのことを考えていきます。何か面白い案件がありましたら、ぜひ聞かせてください。自分の個性や興味が生きる仕事だと嬉しいです。

あと、1月10日から、20日間ほどかけて新しいチャレンジをする予定でいます。身体面で課題はありますが、大学時代からの夢のひとつなので何とか実現したいです。詳しくは別途お知らせします。

昨年、ルーマニア・ブルガリアの旅に添乗したときのこと。ツアー最終日の夕食で乾杯しようとした際、お客様のひとりが突然立ち上がり、「今夜の乾杯の挨拶は私にやらせてください」とおっしゃいました。驚きましたが、その短い言葉が今でも胸に残っています。

「中村さん、皆様を代表して、御礼を言わせてください。今回は私たちに楽しい旅を演出してくださり、本当にありがとうございました。あなたはこれからも、失敗を恐れず、様々なことに、果敢にチャレンジしてください。エクセレントな人生よりも、エキサイティングな人生を!乾杯!」

良い言葉だと思い、そのまま受け止めました。ぼくは、エクセレントでもエレガントでもパーフェクトでもなく、エキサイティングな人生を、これから送っていきます。

「明日から社会人になります。ブログもどうなるかわからないし、今までのような挑戦も当分はできません。だけど、必ずまた自分の舞台に戻ってきます。新たな挑戦に備えてしばらく修行してきます」

学生最後のブログにそう書いたときには、こんなに長い修行になるとは思っていませんでした。だけど無駄な経験はなく、今はスッキリとした気持ちです。そして当時の自分に、「ただいま」と言いたいです。再び舞台に戻ってきました。

同期をはじめ職場の皆様、ご案内してきたお客様、影で支えてくださった皆様、これまでお世話になった皆様、家族・友人含め、すべての方に感謝いたします。温かく見守ってくださり、本当に本当に、ありがとうございました!

併せて、2016年のお別れの挨拶とさせていただきます。
本年も大変お世話になりました。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。

-ブログ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

2018年の振り返りと、今だから話せる3つのこと

フリーランス2年目が終わります。今日は色々と暴露します。 思い出したくないくらい辛い過去だったからか、なかなか振り返る時間が取れませんでした。 今だから話せますが、とくに今年の1月から6月までの半年間 …

「アラスカからニューヨークまで、自転車で」学生冒険家の二人

「中村さんが学生時代に作った旅の企画書、うちの大学の経営学部で、授業の題材として使われていますよ」 そう教えてくれたのは、学生冒険家の二人でした。 立命館大学3年生の杉田親次朗さんと江口祥平さんです。 …

「洋太くんは『ライター』じゃないよ」と言われたので、素敵な肩書きを募集します。

昨日の朝、麹町で小さな朝食会があった。集まっていたのは、ひと回りもふた回りも上の方々だけど、学生時代にお世話になっていた方々。久しぶりの再会だったけれども、皆さん良い意味で変わらず、同窓会のようだった …

いつまでも残したい、日本の美しさ

日本の文化には、どんなことにも、「美意識」が根底に息づいている。 色であったり、音であったり、普段の生活や自然、歴史と見事なまでに調和して豊かさを生み出している。 風土に根ざした人々の営みが築き上げて …

人事を論ぜんと欲せばまず地理を見よ

山口県・萩へ行ってきた。 この町に住む人々は、誰もが吉田松陰のことを「松陰先生」と呼ぶ。 「ほかの県では松陰先生と呼ばないんですか?」 小さい頃からそう育ってきたから、それを当たり前のことだと思ってい …