何度も読み返したい日記

隣に座っている人がチャンスかもしれない

投稿日:2017年3月2日 更新日:

自動車学校に通っていたとき、車に乗るたびに「自分にはこんな夢があるんです」と教官に企画書を渡し、運転しながら夢を語っていた。

「はあ? 自転車で西ヨーロッパを一周!? てめえ、俺を騙すんじゃねえよ! 無理に決まってんだろ!」

「でもやるんです。それで、旅の資金は協賛で集めてるんですよ」

「なんだよそれ」

「個人協賛は一口1000円です」

「てめー!!俺に強要してんのかよ!?」

と教官に怒鳴られることもあったけど、免許を取ったときに、3名の教官が協賛してくださった。怒鳴られた教官も、そのうちのひとりだった。

「ちゃりんこ野郎、頑張ってこいよ!」

山手線で隣に座っていたガーナ人、カフェで隣に座っていた知らないおじさん、学食のおばちゃん、毎日放送の警備員、とにかく会った人すべてに夢を語る日々。

3ヶ月間で1000枚近くの企画書を配り、結果300名に協賛していただいた。「一眼レフが欲しい」と思っていたら、友達のお父さんが偶然SONYの一眼レフ部門の事業部長さんで、提供していただけた。そんなこともあった。

応援してくれるかどうかは、話してみないとわからない。「きっと無理だろうな」と話しかける前に諦めてしまったら何も始まらないし、自分の想像なんてまるでアテにならない。とにかく話しかけると、そこから思わぬ奇跡が起こることがある。

チャンスはどこにあるかわからないけど、どこにでもある。尊敬する方も言っていた。

「見知らぬ人がいて、話しかけることがOKだったら、それはチャンスだ。チャンスはいくらでもある。行動を起こせ」

-何度も読み返したい日記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【自転車旅】ツール・ド・ヨーロッパ(終)真の目的

ツール・ド・ヨーロッパを終えて、何を伝えたいか。たくさんのことを感じたが、特に話したいことは2つある。 実際に旅をして感じたこと やっぱり、「外」に出よう。同世代の人たちに伝えたい。 ネット、テレビ、 …

失敗の価値

ヨーロッパ自転車旅から帰ってきてから5年、これまで何人もの人に「私も協賛を集めて○○したいのですが、どのように集めたのでしょうか」と聞かれました。やり方なんて、決まったものがあるわけでもないし、挑戦す …

「今がそれなりに楽しい」という恐さ

昨夜布団に入ってから、不安と焦りを感じて、なかなか寝つけなかった。 今の生活が、それなりに楽しいことへの不安だった。 そしてこの普通の楽しさに甘えていては、きっと歴史に名を残すような人間にはなれない。 …

もうちょっとできると思っていた

大手外資系企業に勤めていた仲の良い友人が、数年前に会社を辞めて、ひとりで事業を始めた。素晴らしく優秀で、ガッツのある男だった。 それからしばらく経って、久しぶりに会ったときに、 「ひとりで仕事を始めて …

危険な道

久しぶりに、ここ最近の心境を文章にしてみよう、という気持ちが生まれた。こうして言葉にするのは初めてだけど、ぼくの中では大きな変化があった。 1ヶ月くらい前か、先の見えない状況に、精神的にドン底にいた期 …