自転車でアメリカ西海岸縦断の旅
ツール・ド・西海岸 第11ステージ
サンフランシスコ(San Francisco)〜 サンタ・ローザ(Santa Rosa)
103km
サンフランシスコでの滞在を終え、「ツール・ド・西海岸」は後半戦に突入した。
まずは映像をどうぞ。
先日、この旅の5日目にサン・ルイス・オビスポで泊めてくれた大学生のニコル(Nicolle)ちゃんから、驚くべきメールが届いた。
「私の父も自転車が好きで、彼が一日だけYotaと一緒に走りたいと言っているんだけど、いいかしら?」
ついにこの自転車旅が、地元のアメリカ人を巻き込み始めた!
「もちろん大歓迎だよ!」
お父さんのレス(Les)さんと直接やりとりし、今日サンフランシスコから一緒に走ることになった。
彼はサンフランシスコから車で2時間も離れたサクラメントに住んでいて、ぼくと合流するために、わざわざサンフランシスコのホテルに前泊したのだという。おまけに、奥さんも一緒だ。
朝8時、本当に彼らはやってきた。車から自転車を取り出し、準備完了。
というところで、ぼくはその様子をFacebookでLive中継をした。これがその映像。
そして、奥さんとかずやに見送られ、サンフランシスコを出発した。
レスさんは、アメリカ人と日本人のハーフである。お母さんが日本人で、ヤマザキマサコさんという。彼のお父さんが日本の海軍基地にいて、お母さんは基地内で働いていた。そこで出会って結婚したのだという。
しばらく走ると、大きな橋が見えた。サンフランシスコの名所、ゴールデンゲートブリッジ。
ここを自転車で渡る。橋の片側が完全に自転車専用道になっていて、素晴らしく走りやすい。多くのサイクリストが行き交っていた。
お昼はJack in Boxでハンバーガー。
こんなに長い距離を、海外で誰かと走るのは初めてのことだ。二人で走ると、ぼくが休憩を取りすぎないので、快調に走ることができる。ぼくは疲れるとすぐに休みたくなる。そして一度休むと、今度はなかなか走り出したくなくなる。
また、誰かがそばにいることで安心感も得られる。ずっと一人で走っていると、ときどき不安になることもあるのだ。山道に入ってしまったときや、英語が読めず道が正しいのかわからないときなど。
そして、英語の良い練習になった。ぼくの仕事や家族について、あるいは彼の家族のことについて、ときどき話しながら走っていった。
「実は来年、日本に行こうと思っているんだ。妻と、ニコルを連れてね。私が以前東京に訪ねたときは子どもの頃だったから、ほとんど覚えてないんだ」
「それなら、東京に来たら案内するよ! あと、横須賀も多分案内できるよ!」
「本当に? それは行かなきゃいけないな」
そして無事、サンタ・ローザのホテルに到着!
100km以上を走り切った。駐車場で、奥さんが待っていた。
彼らがディナーに誘ってくれ、街で人気のイタリアンレストランに連れていってくれた。とてもおいしかった。奥さんはハリーポッターが大好きで、「USJのハリーポッターのアトラクションに絶対行きたい」と話していた。
それと、奥さんがぼくの自転車にネコをつけてくれた。嬉しい。
お別れしたあと、レスさんからメールが届いた。
Hi Yota. Thank you for letting me join you on your adventure! I like your spirit and you are a very likeable person. It was an honor to ride with you. Good Luck with the rest of your ride.
Thank you so much!!