台湾

台湾の高校生が横須賀にやってきた!

投稿日:2018年1月10日 更新日:

昨年11月、台湾の高雄にて、日本語を学ぶ高校生たちと交流しました

そのときの生徒のひとり、施乃仟さんが日本へ遊びに来るというので、昨日横須賀の実家に招きました。

まだ日本語を学び始めて3年しか経っていないのに、もう普通に会話ができるほど上手です。ぼくの両親は驚いていました。日本へ来るのは3回目ですが、ひとりで来るのは今回が初めて。そしてホームステイ体験も初めてとのことでした。

欅坂46の大ファンで、横須賀に来る前日は千葉でライブに行ってきたそう。レコード大賞と紅白歌合戦のことを教えてあげたら、「絶対観たいです」と興奮していました。日本が大好きで、大学生になったら1年間留学したいとも。

旅費は全部高雄でのアルバイトで稼いでいるのですが、時給はおよそ400円とのこと。だからお金を貯めるのは本当に大変だと思います。それでもひとりで日本へ来て、すごい行動力。日本の高校生で、アルバイトで貯めたお金を大胆に使ってひとりで海外へ行くような子が、果たしてどれだけいるでしょうか。

立石公園から夕日を見て、温泉へ連れて行って、夜は回転寿司を食べました。割り箸を渡そうとしたら、「大丈夫です」と、バッグから「マイ箸」を取り出して驚きました。そして「これもありますよ」と見せてくれたのは、なんと「マイストロー」!そんなものまであるんだ、さすがドリンク王国・台湾!使う理由は「エコだから」と。偉い。

普段使っている、日本語の教科書も見せてもらいました。彼女が難しいと言っていたのは、「日本語表現の曖昧さ」です。たとえばこんな問題がありました。

「お客さま、青いネクタイになさいますか。赤いネクタイになさいますか」

「そうですねえ。赤いのはいいです。青いのでいいです」

さて、このお客さんは、どちらのネクタイを選んだのでしょうか?

日本人であれば、「赤いのはいらないです。青いのをください」という意味だとすぐにわかります。でも、「いい」という言葉が、「いらない」という意味も持つし、「ください」という意味も持つ。その違いを文脈から判断しないといけないのですから、確かに、日本語って難しいですね。

好奇心旺盛な台湾人の訪問は、両親にとっても良い刺激になったようです。

-台湾

執筆者:

関連記事

【自転車旅(環島)】「ツール・ド・台湾」実現までの道のり(1)

昨日から、台湾に来ています。 台湾を訪れたのは初めてで、これが33カ国目の訪問になります。 今年の6月1日に、こんなブログを書きました。 【お知らせ】次のチャレンジが決定! 自転車で台湾一周の旅「ツー …

【自転車旅(環島)】「ツール・ド・台湾」(11)玉里〜花蓮(台湾のおじいさんの話)

「台湾の東海岸で、訪ねてほしい人がいる」 ベルリンに住む兄(中村真人)から、連絡がありました。「昔お世話になった方が住んでいる」というのですが、それはぼくが初めて聞くエピソードでした。 ツール・ド・台 …

【自転車旅(環島)】「ツール・ド・台湾」(13)宜蘭〜礁渓

小籠包の人気店「正好鮮肉小籠包」で朝ごはん。 ツール・ド・台湾  第13ステージ 宜蘭〜礁渓 15km 小籠包10個80元と酸辣湯30元。計420円でお腹いっぱいになります。 搾りたてのグレープフルー …

日本カルチャーを紹介する台湾雑誌『秋刀魚』編集長Eva Chenさん

「どうして雑誌の名前を『秋刀魚』と名付けたんですか?」 「日本人の好きな『秋刀魚』は、実は台湾でも『秋刀魚』(さんま)と発音するんです。それと、日本(列島)は細長くて、秋刀魚のような形だと思ったので( …

【自転車旅(環島)】「ツール・ド・台湾」実現までの道のり(3)

(前回はこちら) 台湾観光協会を訪ねると、副秘書長の王さんと話すことができました。彼は日本語を話せました。 「台湾の魅力を日本に発信したいんです」 想いを伝えると、すぐに応援してくださることに。 「中 …