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2018年の振り返りと、今だから話せる3つのこと

投稿日:2018年12月29日 更新日:

フリーランス2年目が終わります。今日は色々と暴露します。

思い出したくないくらい辛い過去だったからか、なかなか振り返る時間が取れませんでした。

今だから話せますが、とくに今年の1月から6月までの半年間は、精神的にドン底状態にありました。

フリーランスになって1年目は、「ついに自由の身だー!これから好きなことにチャレンジしまくるぜー!」という勢いと、わずかにあった貯金のおかげで、なんとかごまかしながらやっていけました。

トラベルライターとして地位を確立するため、東京から大阪まで歩いたり、自転車でアメリカ西海岸を縦断したり、台湾を一周したり。客観的に見れば、「好きなことを仕事にして、活躍しているな」と思う方もいたかもしれません。

でも、好きなことをやるのと、それで稼げているどうかは、また別の話です。フリーになって痛感したのは、自分で稼ぐことの難しさでした。

ライターのぼくは、原稿料が主な収入源です。

出張費なんて出ません。仕事になるかどうかもわからない状態で、自腹を切って海外へ行って、なんとかネタを見つけて数本の原稿を書いて、それでも稼げるのはせいぜい数万円の世界です。

海外に行けば行くほど、赤字になる一方でした。

だけど、自分の経験(インプット)を広げないと、アウトプットの質は高まりません。仕事の単価を高めるため、ブランディングを高めるためにも、今は無理してでも海外へ行くのを止めちゃダメだと自分に言い聞かせながら、過ごしていました。

悩んだら弱くなるから、行きたい国があったら、先に飛行機のチケットを取ってしまい、後に引き戻せないようにしました。「もう行くしかない」という状態に追い込みました。

とはいえ、2018年に入り、もうほとんど貯金はなくなっていました。

『お金2.0』という本を読んで、一発逆転を狙って仮想通貨にも手を出して、コインチェック事件で見事に撃沈。お金0.0になりました。

今だから話せること①
アルバイトしながら生きていた

今年1月、たまたま知り合ったNPO法人の代表の方に、「人手が足りないので、手伝ってもらえませんか?」と声をかけられて、週2でアルバイトしていました。

当時は「自分がアルバイトをするなんて」と恥ずかしさを抱えていて、人に言えませんでした。「自分の好きなことだけをやって生きていくんだ」と宣言してフリーになったから、変なプライドみたいなものがありました。

でも、お金がなかったからやるしかなかったし、約半年間のアルバイトを通して、随分考え方が変わったのも事実です。

Excelの入力とか、頼まれたものを買いに行ったり、郵便局に封筒を出しに行ったり、誰でもできるような単純な作業だったのですが、これが意外なまで心地良い時間になりました。

まず、その時間オフィスにいれば確実にお金がもらえる。これはちょっと衝撃的なことでした。普段、原稿書くために考えごとをして、2時間手を動かさなかったら、1円ももらえないからです。とにかく、さほど頭を使わなくても(多少は使うけど)、一応作業していればお金をもらえるというのは、すごいことなんだなと思いました。

そして、人と話せる。基本的にNPOの代表の方から仕事を振られるんですが、この方が元マッキンゼーの素晴らしく優秀な方で、過不足ない説明、的確な指示出しに感動してしまって、「世の中にはこんなすごい人がいるのか」といちいち驚いていました。

ずっと歳上の女性でしたが、彼女から学べたものは大きかったです。その最も大きなものは「優秀な人のそばで働くと成長できる」ということでした。

この頃から、徐々に「フリーランスの限界」について考えるようになりました。

今だから話せること②
将来への不安が最高潮に達し、夜中にひとり震えていた

『フリーランス、40歳の壁』


という本を書店で見つけて、何気なしに買って読んでいたら、「自分は40歳になっても、今と同じようなギリギリの生活をしているんだろうか」と想像して、メッチャ落ち込みました笑

「フリーランスってこんなに大変なのか。もう無理かも・・・」と何度思ったことか。

いつだったか夜中にハッと目が覚めて、震えて泣いていたことがありました。そんなこと初めてで焦りました。

自分の将来について、言葉で言い表せないほどの強い不安を感じました。今となっては笑い飛ばせますが、あの時は本当に辛かったです笑

「収入が少なくても、やりたいことできていればまあいいじゃん」という考え方もありますが、ぼくはちゃんと収入も得て、小さなことで悩まずに生きていきたいと思いました。

それを考えたとき、今と同じやり方をしていては、成長が止まるな、と感じました。

やはり、優秀な人と一緒に仕事をすることで、新しい学びがあるから、フリーランスでありながらも、そういう環境に身を置けたらいいな、と思うようになりました。

今だから話せること③
一時、貯金残高は1500円しかなかった

ぼくは自分の人生に賭けました。

お金がない、お金がないと言いながらも、

3月:ドイツ、デンマーク、スウェーデン
4月:香港、深セン、マカオ、韓国
6月:ロシア

と海外へ行くのをやめませんでした。もう貯金がなくなるまで行こうと決めました。

賭けです。お金が尽きるのが先か、大きな仕事を取れるのが先か、の。

働き方の考え方の違いを知りたくてスウェーデンへ行き、キャッシュレス社会の最先端にふれたくて深センへ行きました。そして原稿を書き続けました。

でも、ロシアW杯の旅から帰ってきたときに、本当にお金がなくなりました。

W杯で着ていたユニフォームや記念グッズを泣く泣くメルカリで売ったり、UberEatsの配達員をやってみたり、できることはなんでもやって、「食いつないでいた」という感覚でした。

あの頃は自炊するしかなくて「食費を一日1000円以内で過ごそう」と切り詰めていました。

ときどき友達に会うと、「ゲッソリしてるけど大丈夫?ちゃんと食ってる?」と心配されて、「大丈夫だよ」と強がって、あとでひとりで泣きました。

自分が思い描いていた理想と現実があまりにもかけ離れていて、悲しくなりました。

ついに通帳の貯金残高が1500円になって、自分に言いました。

「よくここまで頑張ったよ」と。

「やるだけやってダメだったんだから、もう会社員に戻ろうか」

そのときには変なプライドもなく、自然に思うことができました。清々しい諦めというのでしょうか。

そんな感情をポロッとTwitterで吐露したら、突然ソフトバンクの小川さんから「一緒に働くか?」と返信があって、気付いたら小川さんのチームで、ビジネスメディアの副編集長になっていました。

まったく、人生はおもしろい!

ソフトバンクの新規事業戦略室が、プロライターとしてぼくを起用してくれたのです。収入は安定したし、チームも優秀な方ばかりで、成長できる環境に身を置けています。

「副業も大歓迎、むしろドンドン活躍しなさい」と言ってくれて、おかげでこの1,2ヶ月はさらに仕事の幅を広げられています。

仕事の幅が広がるひとつのきっかけになったのは、10月に、会員数300万人を超すソーシャル経済メディア「NewsPicks」の週間ランキングで総合1位になったことでした。一時的とはいえ、堀江さんに勝てました。

だけど、1位になる上で役立ったのは、無理をして行った海外経験で得た、「生きた知識」でした。

「スウェーデンではこうだった」「記事ではこう書かれているけど、実際に行ってみたらこうだった」など、記事に関連付けて自身の体験をもとにコメントしたところ、徐々に評価を得られるようになりました。

起こした行動は、決して無駄じゃなかったのです。自己投資は、必ず回収できます。だけど、価値として返ってくるのには、少し時間差があるのかもしれません。

この一年間を振り返ってみて、辛かった時期にもギリギリのところを攻めてきたからこそ、「最後の最後で、賭けに勝った」という感想が自分の中では一番しっくりきます。目先の利益に逃げず、本質を追いかけたからこそ、大きな収穫を得られた一年間になりました。

もちろん、来年になれば、また別のドン底を経験するかもしれないし、一筋縄ではいかないでしょう。様々な変化に対して対応力や決断力が求められると思います。だけどきっとやっていけるんじゃないか、という自信が今はあります。

お金の稼ぎ方、文章の書き方、仕事の取り方、仲間とのコミュニケーションの取り方、自己投資の考え方、成長の仕方。様々な観点で、成長できたと思うからです。一年前とは全然違う自分がいます。

2019年は、今の延長線で目標を描くのではなく、あえてもっと自由に、大きな絵を描きたいです。偶発的な出来事を大切にし、チャンスを逃さず、飛躍していきたいと思います。

また、引き続き婚活中ですので、来年こそ相手が見つかるよう頑張っていきます笑

お世話になった皆様、今年もありがとうございました!

良いお年をお迎えください!

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