ビジネスのメモ帳

「逆求人」に「ツテ採用」? 変わる就活、人材争奪戦の新潮流とは

投稿日:2018年6月12日 更新日:

ぼくが就活をしていた時期は就職氷河期と言われましたが、現在は景気の回復を背景に多くの企業にとって人手不足の状況。

そんななか、人材の採用を巡って変化が起きています。昨日のクローズアップ現代では、「逆求人」と「ツテ採用」が紹介されていました。

「逆求人」でミスマッチを防ぐ

まず、ある大学生が就活に利用しているのがOfferBoxという逆求人サイトでした。このサービスを利用する企業も急激に増加しています。

本来、学生は各企業に対してひとつひとつエントリーシートを書く必要がありますが、逆求人の場合はPRシートを一枚だけ書き、それを見た企業が学生に対して面接を申し込むというシステムです。

従来型では、エントリーシートを企業に合わせて書き分けたりする必要がありましたが、逆求人ではPRシート1枚だけなので、むしろ失敗談なども含めてこれまでの経験を思い切って書けます。

万人ウケを狙う必要はなく、その個性を「おもしろい」と思った企業が連絡をくれるので、ミスマッチも防ぎやすくなります。

現在、入社3年以内の離職率は32%となっていて、その大きな理由が学生と企業側のミスマッチにあるといいます。

「ツテ採用」で即戦力獲得

また、中途採用にも「ツテ採用」という新たな潮流が生まれつつあります。たとえば会計ソフトを扱うfreee株式会社では、即戦力を獲得するため「リファラル採用」という制度を設けています。

このやり方では全社員が「採用担当者」で、他の企業で働く友人などに社員が声をかけて採用に結びつける。実際に採用が決まると、紹介した社員に報奨金が入る仕組みです。

この企業ではこれまでに50人が「リファラル採用」で入社したそう。

転職サイトを使うよりもコストを軽減できるというメリットがある反面、紹介する社員と同じようなレベルの人しか入ってこない、という問題もあるようです。

ベンチャーを中心に、多くの企業でこの採用方式が浸透してきています。

-ビジネスのメモ帳

執筆者:

関連記事

「チームラボ」のデジタルアート美術館がお台場に誕生!

2018年6月21日(木)、デジタルアート集団「チームラボ」の常設美術館「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」がお台場 …

「その不要品、お金になります」何でも買い取るリサイクル店「エコリング」

「不要なものを売りたい」。リサイクル店は多数存在していますが、最近「エコリング」というおもしろい会社を知りました。 全国で約80店舗展開していて、新品からボロボロの物まで、あらゆる物の買い取りをしてく …

読書感想文を10万円で買い取ってくれるサービスが登場

チャットで旅行を提案してくれる「ズボラ旅」といい、ここ最近ユニークなサービスが目に止まります。 先週登場したのは、「読書感想文、買います。」というウェブサイト。管理人の山田裕希さんは読書感想文を募集し …

メディア化するホテル。ミレニアル世代のトレンドは「ライフスタイル系」

ミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)の心を鷲掴みにしているのが、「ライフスタイル系」と呼ばれるホテルです。 その代表格は、シアトルで生まれたエースホテル(Ace Hot …

「アイカサ」の登場と機運

ビジネスってつくづく、タイミングが重要だなあと思います。 遅過ぎてもダメ、でも早過ぎてもダメ。機運というか、世の中の流れというか、それを味方につけられるかどうか。 昨日話題になっていたけど、「アイカサ …