モスクワと日本の間には6時間の時差があるため、日本のサッカーファンは寝不足の日々が続いていると思います。
しかし、ここは開催国ロシア。18時開始と21時開始の試合が多く、最高の時間帯です。モスクワに来てから、毎日サッカー三昧。今日も15時〜、18時〜、21時〜と、3試合を観戦しました。
通常のテレビ以外に、大きなスクリーンを設置するバーやレストランも多く、注目のゲームが始まると、お店はすぐいっぱいになります。親切に試合時間を書いてくれているお店もあります。
満席で座れなかった人たちは、それでもなんとか試合を見ようと、注文したお酒を片手に、お店の外からガラス越しにスクリーンを覗き込んでいます。
ゴールが決まると外でも構わず大声で叫ぶので、モスクワの夜は本当に賑やかでした。試合を観ていなくても、街の歓声で「ゴールが入ったんだな」とわかります。
21日は21時からアルゼンチン対クロアチアを観戦するため、ひとりでバーへ。メッシ擁するアルゼンチン代表は優勝候補の一角に挙げられていましたが、中盤を支配したクロアチアが3-0で玉砕。
自国と無関係のスペインサポーターはクロアチアの快挙に大盛り上がりし、アルゼンチンサポーターは3点目が入った瞬間、悔しさをにじませながらお店を出ていきました。ぼくはカウンターのおじさんと目を合わせて、その様子を笑っていました。
スタジアムで観戦するだけがワールドカップではないのだな、と思いました。世界のスーパースターたちがロシアに集結し、サッカーの歴史をまさに今、作り上げている。こんな楽しみを毎晩味わえるなら、一ヶ月間ずっとモスクワにいても良かったかもしれません。