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おもしろさは制約から生まれる

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退院直後は少し症状が緩和され、これでひと安心かなと思ったのですが、どうもその後、また悪い状態に戻ってきている模様です。

全身のコリン性蕁麻疹が、目に見える形で出ることは減ったものの、ピリピリと痛痒い症状は相変わらずあります。日傘と保冷剤は欠かせなく、外出もしづらいです。

さすがに難病、一筋縄ではいきません。焦らずいきます。

「今はたくさん本を読め。あるいはブログを書け。しばらく仕事は休め」というメッセージなのだと捉えています。普通ではない進化のためには、普通ではない条件が要ります。その意味でこの病気はチャンスだと思っています。

子どもの頃好きだった「電波少年」。数々の企画がおもしろかったのは、エッジの効いた制約があったからです。懸賞だけで生活できるか、ヒッチハイクだけで旅ができるか、無人島で生活できるか。

「鉄腕DASH」も、昔の企画が好きでした。自転車を漕がずにどこまで行けるか、右折だけで目的地へ辿り着けるか、ロンドンから3000歩で日本に帰れるか、など。あのような発想から、ぼくは多くのヒントを得ました。

おもしろさは、自由からではなく、制約から生まれるのだと、子どもながらに感じていました。あえて制約を設けることで、企画がおもしろくなります。

ぼくが西ヨーロッパを一周した時の制約は、「自転車」と「旅の資金をスポンサーで集める」でした。

東海道五十三次を旅した時の制約は、「徒歩」と「ゴールまでにクラフトビールを53杯飲む」でした。

そうやって自らルールを設定し、読者(視聴者)に知らせることで、企画に引き込むことができます。わざわざ「見てね、お願い」と頼みたくないから、「見ずにはいられない」くらいおもしろくする。それが企画の楽しさです。

しかし、この制約、良い案が浮かぶときもあれば、固定観念にとらわれてしまって、なかなかアイデアが出てこないときもあります。そんなときぼくが役立ているのが、「思わぬ出来事」や「トラブル」など、自分の意思とは無関係に起こる出来事です。

「ピンチはチャンス」と強く信じているのは、突然現れた「想定外の状況」をうまく活かすことで、「自分の頭では思いつかなかった発想」が生まれやすくなるからです。

ぼくは、自分が患ってしまった難病によって、良い制約が生まれたなと感じています。たとえば、「日光を浴びられない」という制約が生まれました。

治るまでしばらく外で活動をすることできません。運動が制限されるし、旅行も行きづらい。これから気温が高くなると、最悪の場合、一日中家にいるしかない、という状況になるかもしれません。外に出ると一瞬で蕁麻疹が出てきてしまうからです。

最悪の状況を想定して、初めて「在宅の仕事だけでどれだけ稼げるんだろうか?」と考えました。今は仕事を休んでいるものの、生活していくためにはずっとこのままというわけにはいきません。そのうち仕事を再開します。

だから、「在宅で月50万円稼げるとしたら、それはどんな方法だろう?」「書くこと以外でも稼ぐ手段はあるのかな?」など、健康な状態では考えなかったことをたくさん考えました。

仕事以外でも、「外に出なくても楽しめる遊びって?」「最寄駅から一度も太陽を浴びることなく行けるカフェってどこだろう?」など、これまでしてこなかった問いによって、これまでとは異なる世界が開けてきました。

入院初日、病院の受付で名前が呼ばれるのを待ちながら、ぼくは初めて株を買いました。これも、株式投資という手段もあるなと、自分の中で新しい発想が生まれたからです。株のことに関してはまた別途書きたいと思います。

なんにせよ、大きな環境の変化を求めていたぼくにとって、この病気を活かさない手はありません。もちろん症状は辛いですが、不思議とワクワクしています。「転んでもただでは起きない」という姿勢を、これからの時間で見せたいと思います。

また、しばらくブログを再開して、日々感じるあれこれを綴っていきたいなと思っています。直感的に、それが自分のためにもなるし、誰かのためになると感じたからです。

自分でも驚くほど、境遇を前向きに楽しんでいます。(写真はちょうど4年前、ブルガリアにて)

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