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Instagramの時間差
「インスタ映え」という言葉が流行語大賞を取ってはじめて、Instagramが何かを知る人々がいます。
しかしその一方で、すでにこのサービスを利用して何億円も稼いでいる人も存在します。
ぼくが始めたのは2013年くらいだったと思うけど、もちろん、その時点で始めている人はたくさんいました。このサービスは2010年から始まり、この7年間で世界に影響を与える大きさにまで成長しました。
「Instagramは写真投稿のSNSです」ということは、調べればすぐにわかるし、誰にでも言えます。だけどInstagramというサービスの本質は、おそらく自分のアカウントを取得して、実際に利用してみないとわからないでしょう。やるかやらないかでも、また差が生まれます。
ビットコインの時間差
ビットコインが、今朝220万円を超えました。
「これはチャンスだ」と見て、今からビットコインを買いに走る人もいるでしょう。しかし一方で、1ビットコインの価値が1000円のときから買っている人もいるわけです。
実際、5年前の2012年12月の時点では、1ビットコイン=約1000円でした。
その頃に1万円出して10ビットコイン買っていた人が今も保有しているとしたら、その価値は2200万円になっています。2200倍です。
とはいえ、その頃はぼくもビットコインという言葉すら知りませんでした。聞き始めたのは、2014年頃かな。でもまだ「なんとなく怪しい物」という認識で、とても手を出すつもりはありませんでした。
だけど昨日、電車に乗ったら「そろそろビットコイン。始めるならGMO。」という大きな中吊り広告が出ていて、ここまで一般層に浸透してきたんだなと感じました。
ハワイ島で感じたこと
先日ハワイ島に行った際、コナのホテルから空港への移動手段について考えていました。
コナの街からコナ空港までは約12km離れています。基本的にはタクシーか、事前予約したシャトルを使うしかありませんでした。タクシーだと32ドルかかります。シャトルの予約も忘れていました。
しかし、もしやと思ってUberのアプリを開いてみたら、使えました。オアフ島だけでなくハワイ島にも2017年からUberのサービスが開始していたようで、早速これを使うことにしました。快適なうえに、20ドルで空港まで行くことができました。
初めてUberを体験した母も、「便利ね〜」と驚いていました。
これと同様のことを、ホテル予約サイトを利用していて思ったことがあります。公式サイトから普通に予約するといくらだけど、Expediaから予約するとセールで数千円安かった、とか。
国と国との時間差
今年サンフランシスコに行ったとき、ある日本人の方からこんな話を聞きました。
「アメリカでは3年も前から存在する商品が、今になってようやく日本に『上陸』して、『革新的だ』と騒いでる。サービスや制度に関しても、日本は随分遅れを取っている」
インターネットが生まれて、SkypeやLINEが生まれて、もはや「世界との距離はほとんどない」ものだと勘違いしていました。
しかし現実には、わずか数時間の時差以外にも、「見えないタイムラグ」を様々な場面で感じています。
一体、これはなんなのでしょうか。
微差が大差を生む時代
ある情報を、1年早く知るか、1年遅く知るかで、大きな差が生まれる時代です。
しかも遅く知った人に、「知る術がなかった」わけではないのです。Instagramも、ビットコインも、Uberも、海外のことも、情報としてはネット上に無数にあったはずです。
単純に、興味を持って詳しく調べてみたり、本を読んでみたり、実際に始めてみたり、海外に行って買ってみたり、そういう微かな行動力の差(微差)が大差を生む時代のようです。
自分も、知らず知らずのうちに逃しているチャンスが、無数にあるのでしょう。慎重に、慎重に、と広く認知されるまでアクションを起こさずにいると、どんどんチャンスを逃していきます。「ただ知っているだけ」「ただやるだけ」で変わる幅が、あまりにも大きいのです。なんだか恐ろしくもありますが、ポジティブにとらえれば、可能性を感じる時代でもあります。
堀江さんではないですが、まさに「多動力」が求められていると思います。多方面で、気軽に物事を始められる人が、どんどん強くなる時代でしょう。