忘れられないエピソード

「後悔のない人生を」なんて言うけれど

投稿日:2017年3月10日 更新日:

以前、友人がこんな話をしてくれた。

彼が静岡から横須賀までひとりで運転していたときのこと。途中立ち寄った足柄サービスエリアを出る際、ヒッチハイクしていた2人組を見つけた。

そのとき彼は、「乗せようかどうか、究極に迷ったけど、決断が遅れ、後続車が来ていたこともあって、そのまま通り過ぎてしまった」とのこと。

でも通り過ぎた直後、「ひとりで暇だったし、おもしろい出会いがあったかもしれないし、乗せておけば良かったと猛烈に後悔した」のだそう。この何でもない些細な話に、ぼくはとても共感した。

「こんなとき洋太だったら、乗せていたんだろうな。せめてお前が助手席にいたら、瞬時に『乗せよう』と言ったんだろうな」

確かに、ぼくならそうしていたかもしれない。だけれども。

今ぼくがそう思えるのは、「やればよかった」「こうすればよかった」という同じような後悔を、これまでに何度も何度も繰り返してきたからだ。

その悔しい思いを積み重ねてきたからこそ、「次こそは…」と少しずつ行動力が磨かれていった。

大切なのは、自分の感情と素直に向き合うこと。そこで後悔できるのは、ちゃんと向き合ってる証拠だ。

「後悔のない人生を」なんて言うけれど、後悔を味わったことのない人なんて、多分いないでしょう。後悔のない人生がもしあるとすれば、それは後悔を積み重ね切った後に訪れるものでしょう。

だから後悔なんて、次に生かせばいいだけの話。長い目で見れば悪いものじゃない。

「次にヒッチハイクしている人を見つけたとき、今度は絶対に乗せられるよ」と彼に声をかけた。

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