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梅の木に止まるウグイスは、影にしかいない

投稿日:2016年2月18日 更新日:

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本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に

という歌が詠まれたほど、本間家は大金持ちだった。

しかし、ただの大金持ちではない。酒田の人々に愛された。それは、CSRなんていう言葉が当然なかった江戸時代に、防風対策の植林事業など、それを実践していたからである。

3代目、本間光丘の精神は「徳は得なり」であり、利益の4分の3を公益に資するように投資をしていった。そして自らは、豪華絢爛な生活ではなく、簡素な生活をしていた。

現在、本間美術館として使われているかつての邸宅も、失業者の救済事業として建てられたものだった。

邸宅の中で驚いたのは、ウグイスの影だった。この写真で、気付くだろうか。

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装飾として彫られた梅の木の影が、壁に映っていた。しかし、その梅の木の上に、彫られていないはずのウグイスが止まっている。

これは偶然できた影ではなく、製作者の遊び心だというのだ。梅の花が重なって、ウグイスに見えるように、作られている。粋とは、こういうことを言うのだろう。

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新庄駅から、山形新幹線で3時間半。夕方、東京駅に着いた。

遠くも感じるが、たった3時間半で非日常の雪国へ行けると思えば、近いかもしれない。

冬の国は、冬がいちばん美しい。東北の冬はとても良かった。

正直、観光はどうでもいい。言葉の訛り、生活感、珍しい機材や食材など、その土地を感じられるものにふれると、嬉しくなる。

今回でいえば、

みんなでパトカーの雪を落としていた警察官たち、融雪のための歩道のスプリンクラー、見たこともない除雪機械、地元のお祭り、色とりどりの漬け物、食文化、純朴な子どもたち、種類豊富なニット帽、人々の優しさ・・・。

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ひとつひとつが、新鮮だった。

海外も国内も関係なく、旅は感性を刺戟する。

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挑戦は続く。

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