ブログ

横手のかまくら祭り

投稿日:2016年2月15日 更新日:

12699325_1098632283510359_1647449851_o

「秋田弁では、『け』という言葉に、3つの意味があるんですよ」

と、秋田県出身のガイドさんは言った。

ひとつは、『食え』

「うめがらけ~」は、おいしいから食べな~。

ふたつめは、『来い』

「こっちさけ~」は、こっちに来なさいよ~。

みっつめは、『かゆい』

「せながけ~」は、背中かゆいよ~。

という意味になるそうだ。

ちなみに「く」は、食う、という意味になるそう。

「だから秋田の人は、『け』、『く』で会話が成り立つんですよ~」

頑張って標準語で話すのだけど、どうしても言葉の端々に秋田弁が出てしまうガイドさんに、一同は和んだ。

(なんだ、大した雪じゃないじゃないか)

と思って秋田に入るも、いやいや、夜はすごい大雪だった。あっという間に積もる。それでも「今年は雪が少ない」と、地元の人はなんでもないという様子だった。

12754954_1098634816843439_1214431425_o

さすが日本有数の豪雪地帯。見たこともない除雪機械がたくさん。歩道では小さなスプリンクラーが絶えず雪を溶かしていて、大曲駅ではパトカーに積もった雪を警官たちが落としていた。

12752108_1098632340177020_156972041_o

「みちのくの小京都」と謳われる角館では、地元の語り部が「昔はこうして雪道を歩いたんだ」と教えてくれた。

12699225_1098632286843692_859462220_o

12754998_1098632303510357_1282682308_o

横手では、年に一度のかまくら祭りが行われ、「入ってたんせ~(入ってください)」「あがってたんせ〜(お餅や甘酒を召し上がってください)」という子どもたちの元気な声が夜を照らした。

12698762_1098632390177015_83151121_o

おそらく世界にひとつだけ?の「かまくら交番」もあった。

12722558_1098632326843688_2122658309_o

ミニかまくらは幻想的だった。

12722550_1098632353510352_1748035860_o

かまくらの中は暖かく、子どもたちが甘酒やお餅をくれた。

12675164_1098632360177018_1343225299_o

少し奥まったところに来ると、観光客慣れした国内外のお祭りとは異なる、純朴な風情があった。だいたい気持ちとして100円くらい渡すのが通例なのだが、子どもたちは少しも「しめしめ」という顔はせず、心からの「ありがとうございます~」という気持ちのこもった返事をする。

むしろそのことの方に、温かさを感じた。

12752257_1098632410177013_2008358506_o

挑戦は続く。

-ブログ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

「地震前と地震後」の反響から学んだこと

1年以上前の話だ。 飼っているネコの写真を撮った直後に、震度4くらいの地震があった。表情が一変して、テーブルの下で怯えるネコ。一瞬の間に起きた変化をTwitterに投稿したところ、ほんの数日のうちに2 …

フリーランスの罠と、大切にしたいこと

一般的な話ではなく、あくまで自分自身の問題としてだけど、 フリーランスになっても、罠はある。 ① できることだけをやってしまう とりあえず食っていかないといけないから、今持っているスキルで、仕事をする …

食について思い出す、3つのエピソード

-01- 高校生のときだったか、大学生のときだったか、忘れてしまったけど、あるとき友人から、「(中学の同級生の)◯◯が亡くなった」という話を聞いた。確か、何かの病気だったと思う。ぼくは同じクラスでもな …

劇作家・平田オリザさんのワークショップと講演会

日本を代表する劇作家・平田オリザさんのワークショップと講演会に行ってきました。 平田さんの『わかりあえないことから』という著書は、ぼくの大好きな本で、読み直すごとに新しい発見があります。心からおすすめ …

【ツール・ド・クラフトビール 第2ステージ】沼津のゲストは、この旅にピッタリの方

アメリカ人Danさんと、クラフトビールを巡る自転車旅! ツール・ド・クラフトビール 第2ステージ 茅ヶ崎 〜 箱根 〜 沼津 70km 旅の経緯と概要はこちら! 2日目は快晴。今日はDanさんがプレゼ …