インタビュー

母親ならではの発想! 塔筋真弓さんの「kai pearl」で、ママはもっと手軽にオシャレを楽しめる

投稿日:2016年5月17日 更新日:

おもしろいストーリーを聞かせていただいた。一児の母である塔筋真弓さんが「kai pearl」というアクセサリーブランドを始めた、きっかけの話だ。

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真弓さんは、新卒で入社した都内の外資系企業で3年働いていたが、結婚を機に大阪へやってきた。嫁いできたのは、大阪府和泉市。その後、転職し、キャリアアドバイザーなどの仕事をしているうち、出産も経験した。

彼女は、昔からパールのネックレスが大好きだった。パールというと冠婚葬祭などフォーマルなイメージが強いが、真弓さんはカジュアルでもよく使っていた。

「パールは派手過ぎず、かつ上品。服にこだわらなくても、これを身に付けているだけで印象が変わります」

実際、最近になって雑誌やドラマなどメディアでの露出も増えてきて、パールのカジュアル使いが注目されてきている。

あるとき、真弓さんは「貝パール」が和泉市の特産品であり、同時に和泉市が誇る伝統工芸品であることを知った。明治末期に和泉市の光珠商だった人物がフランス製の人造真珠を入手したことを起源とし、そこから試行錯誤が繰り返され、日本の伝統工芸へと成長していったそうだ。

真珠には本真珠(天然の真珠)と人造真珠があり、貝パールは人造真珠のひとつ。数ある人造真珠の中で、最も本真珠と見分けがつかない美しさを持っている。汗や水にも強く、それでいて本真珠に比べて価格はぐっと下がるため、コストパフォーマンスは極めて高い。カジュアル使いに最適のアイテムといえる。

しかし、真弓さんには悩みがあった。それは、育児の合間に身につけていると、子どもに引っ張られて壊れてしまう危険があることだ。そこで、簡単かつ安心して利用できるように、「マグネット式の留め具」のついたネックレスはないかと探し回った。マグネット式ならば、子どもが引っ張っても壊れることはないからだ。

だが、どこを探しても見当たらない。普通の人ならそこで諦めるところだが、真弓さんは違った。

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「イメージする商品がないなら、作ってしまえばいい」

日本人造真珠硝子細貨工業組合に駆け込み、想いをぶつけた。

「実用的なパールアクセサリーを求めている女性がきっと日本全国にいるはず」

「普段着のママにこそ、気軽に品のあるパールでオシャレを楽しんでほしい」

想いは通じ、老舗の職人さんを紹介してもらった。その職人さんと勉強と試行錯誤を重ね、昨年、ようやく「kai pearl」の理想が実現した。

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着脱が楽なパールネックレスを主力商品に、そのほか遊び心のあるハンドメイド商品も並んでいる。本に挟むブックマーカー(しおり)も素敵なアイデアだ。

今年5月には吉祥寺の東急百貨店にて期間限定で出店しているが、通常はネットで販売している。無料修理保証を一年間有効にしているのは、品質に自信があるからこそ。

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「おかげさまで、お客様の8~9割はリピーターです。一度買ってくださった方は、皆さん気に入ってリピートしてくださいます。年齢層も、20代から80代まで幅広く利用されています。広報がまだまだ十分でないので、これから頑張っていきます」

職人さんの手作業だから、本格的に流行ってしまったら生産が追いつかなくなりそう。買うなら今のうちかもしれない。

さらに最近は、メンズ商品も展開し始めた。

「職人の後継者が減ってきていますが、パール製品を身に付ける人が増えたら、伝統工芸はこれからも存続していきます。私は女性だけでなく、男性にも『kai pearl』を楽しんでほしいです。男性が身に付けることで、貝パール業界の裾野を広げられると思います」

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「kai pearl」のネットショップはこちら

塔筋真弓さんのInstagramはこちら

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-インタビュー

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