現在15カ国 45都市、150超のロケーションで展開しているNY発のコワーキングスペース「WeWork」のレセプションパーティーに参加してきた。
WeWorkに関しては、つい先月サンフランシスコで見学し、そのレポート記事を書いたばかり。
【企業価値は約2兆円】話題のコワーキングスペース「WeWork」へ行ってみた!
その直後に日本進出が発表されたので、とてもタイムリーな話題だった。
会場は日の出駅のTABLOID。映画に出てきそうな、アメリカ人の強そうなガードマンたちが印象的だった。
受付でプレゼントをいただいた。
Tシャツをはじめ、お茶やステッカー、キャンディ、メモ帳など、それぞれWeWorkデザインで、これを数百人に配ったのかと思うと結構お金をかけている。
内部はクラブのような雰囲気で、DJが会場を盛り上げていた。さすが今をときめく企業である。イケイケな感じがたまらない。個人的には東京ブルースのクラフトビールが振舞われたことが好印象だった。
会場内はやはり外国人も多い。東京で働くフリーランスの外国人たちにとっても、「待ってました」という感じかもしれない。英語での会話も日常的になるだろうし、個人的にはグローバルで刺激的な空間が生まれそうだなと想像する。
参加者の様子を見ていると、髭を生やしていかにもフリーランスという人も多いが、スーツ姿のサラリーマンも多かった。どうやら話を聞いていると、スタートアップやフリーランスの人たちだけでなく、大企業の人たちにもWeWorkを利用してもらおうという意図があるらしい。
WeWorkが単なるコワーキングスペースと異なるのは、メンバー同士のリアルなコミュニケーションが生まれるようにデザインされていることである。
「CEO同士でコーヒーを飲みながら意見を交わすこともあれば、社員が友人とルーフトップヨガに参加するために早くオフィスに来ることもあります。また、ベルリンにいるメンバーが、インドのメンバーとコラボレーションをして一緒に同じプロジェクトに取り組んだりもしています」
あるいは、WeWorkメンバーのためのアプリがあって、世界各国にいるメンバー同士で、ビジネスの質問を投げかけたり、それに対して意見交換をして助け合ったり、一緒に働く仲間を探したりと、働き方の可能性を大きく広げてくれる。
それゆえに、メンバーの多様性が重要になってくるのだろう。様々なジャンルのクリエイティブな人たちが集まる空間となれば、その空間に引き寄せられて、また魅力的な人材が入ってくる。そういう生態系がWeWorkの力で東京各所に生まれそうだ。
ぼくはひとりで会場を訪れたのだが、ソファに座っているとたくさんの方々に話しかけられ、新しい人脈ができた。また、多くの友人にもばったり遭遇した。とても良い空間だった。
2018年末までに10-20カ所開設する計画があることは先日明らかになったが、それ以上のことは語られていない。
今回のパーティーでも、最後にWeWork共同創業者のミゲル・マッケルヴィーさんとソフトバンクCEOの宮内謙さんによる挨拶(ソフトバンクとWeWorkが50%ずつ出資し、合弁会社WeWork Japanを設立した)が少しあったのみで、東京のどこに、いつオープンするのかはまだ謎に包まれている。今後の情報に注目していたい。