自転車でアメリカ西海岸縦断の旅
ツール・ド・西海岸 第19ステージ
リーズポート(Reedsport)〜 ユージーン(Eugene)
142km
まずは映像をどうぞ。
旅の魅力を伝える活動がしたい!
走りながら、「これだ!」と思うことがあった。
帰国後にやりたいことのひとつとして、これまでの旅の経験から学んだことや感じたこと、あるいは旅の魅力について、話をして伝えていく機会をたくさん設けたい。
「日本のプレゼンスを再び高めたい」というのが自分の新たなテーマになった。様々な手段があると思うが、旅の魅力を地道に伝えていくことも、ひとつの貢献になるのでは、と思っている。自分自身が、旅から多くのことを学んできたからだ。
今回のアメリカ滞在のことだけでなく、これまで様々な体験をしてきて、それぞれに発見があった。
・無一文で四国を11日間旅した話について
・西ヨーロッパ12カ国を巡った自転車旅について
・大学時代、15企業と300名からどのようにスポンサーを集めたのか。飛び込み営業のリアルについて(ブログに書けなかった話もある)
・ヨーロッパで和太鼓を演奏した経験について
・アメリカでの語学留学のリアルについて
・アメリカ西海岸の自転車旅について
・海外添乗員という仕事の魅力や大変さについて
・シリコンバレーの本社訪問について
・東京から大阪まで、600kmを歩いた経験について
etc…
多くはFacebookやブログにも書いてきたが、まだまだ書き切れなかった話もあるし、あるいは文章ではなく、直接話すことによって提供できる臨場感もあるだろう。
高校生や大学生など、若い世代にはとくに旅の魅力を伝えたいし、20代、30代の社会人でも嬉しい。あるいはシニアの方々にも話せる。
実は添乗員時代、いつかそういう日が来るかもしれないと思って、長距離移動のバスの中で、何度もお客さん相手に旅に関する話をしてきた。それがとても良い練習になった。この話は思ったよりウケるなとか、この話は短めにした方がいいなとか、反応から様々なことを学べた。
そのほかにも、これまでに4度講演した経験がある。
・スカイランドベンチャーズ代表の木下さんが開催してくださった早稲田OBOG会にて
・立教大学の観光シンポジウムにて
・現在テラスハウスに出ている玉城大志くんが主催してくれた講演会にて
・高校生に向けた講演会にて(このときは「水曜日のカンパネラ」のコムアイさんと一緒だった)
最後に人前で話したのは2013年のことだったが、いずれの場でも、嬉しい反応をいただけたことを覚えている。
優秀な人ほど、日本で満足せずに海外でチャレンジしてほしいし、あるいは日本ではなく海外で才能が開花する人もいるはず。くすぶっている人も多いと思う(ぼくもなかなか会社を辞められなかったし)から、自分の経験や話が何かのヒントになったり、背中を押してあげられたらなと思っている。
旅こそ全てだ、などとは決して言わない。ただ、自分が旅から学んだことは多いので、そういう選択肢もある、そういう生き方もある、と気軽に聞いてもらえたら嬉しい。
15人以上集めていただけたら、カフェでもセミナールームでも介護施設でもトークイベントでも、どんな場でも話すので、ぜひFacebookやコンタクトからお声がけください。都内近郊だけでなく、交通費を負担していただけたら全国どこへでも飛んでいきます(それもまた旅になります)。
ぜひ、機会をいただけたら嬉しいです。
快調に142kmを走破
さて、旅も残すところ3日。
本来はさらに北まで海沿いのコースを行く予定だったが、40km走った地点から内陸に入ることにした。これが最高の判断だった。向かい風がぴたりと止んだ。
風がないとこんなに速いのか、と思うくらい、スピードが出た。登り坂でも時速30kmで走っていた。
無心で走り続け、5時間で112kmを走った。峠も何度か越えたが、ほとんどスピードは落ちなかった。
しかし、さすがに疲れたのでコーヒー休憩。
アメリカでは、ドライブスルーのみのコーヒー屋さんをよく見かける。初めて利用したが、とてもおいしく、しかも安い。これ1.5ドル。
しばらくお店の前の木陰で休んでいたが、ひっきりなしに客がやってくる。繁盛している。
ところで、今日驚いたのは、お昼を食べた小さな村のレストランでのこと。ハンバーガーを食べ終えると、隣に座っていたご夫妻に声をかけられた。
「その服、かっこいいね」
「ありがとうございます。これは日本のエナジードリンクのデザインで・・・」
自転車旅をしていることも話した。
「今日はどこまで走るんだ?」
「ユージーンまで」と言うと、奥さんが口を開いた。
「まあ、私たちユージーンに住んでいるのよ。宿は決まっているの?うちに泊まっていく?」
といきなり言われて、ビックリした。レストランではじめて会った人が、頼んでもいないのに「うちに泊まっていく?」と親切に言ってくれるのだ。これがアメリカだ。
本当に泊めてもらいたかったが、実は昨夜、ユージーンで泊めてくれる人が見つかったので、そちらへ行くことになっていた。これも、ネットで見つけた人に「泊めてください」と頼んだだけなのだが。
しかし、それがまた良い人なのだ。ノアさん。彼は10人でシェアハウスをしていて、他の住人たちとも交流できた。この旅では、多くの良き人たちに恵まれた。
さあ、旅はあと2日。
安全第一。油断せずに、最後まで気を引き締めて走りたい。