ベン・トーマスというメルボルン出身の写真家がいる。彼の作品は色のトーンが独特で、絵画のよう。一目見て好きになった。
写真に平面的な印象や感触を与えるため、明るく晴れた日に撮影を行っている。「Lightroom」や「Photoshop」を使用して、できるだけ陰影が生まれないように処理する。そして、一種のネオンのような色合いをつくり出すために、カラーバランスと明度を調整する。強烈な色とその奥行きを適切に組み合わせるため、想像以上に複雑なこのプロセスは実験に1年ほどの歳月を要した。
いったいどのような調整をすれば、このような写真が生まれるのだろうか。
駅に向かう途中のアパートを撮り、頑張って真似てみたが、空の色が全然違う。
あの優しいトーンはどうしたら出せるんだろうか。
わからないけど、考えて試行錯誤を繰り返すのは楽しい。