目次
ベルリンの居心地の良さ
ベルリンは不思議な街で、「ここ!」という具体的な好きな場所があるわけではないのだけど、街自体の居心地が妙に良い。イタリアやスペインのような陽気さはありませんが、むしろその落ち着いた空気感が自分の肌に合っているなと感じます。
観光するならベネチアやバルセロナの方が断然楽しい。だけど、生活するならドイツがいい。これは西ヨーロッパ12カ国を自転車で巡ったときに思ったことですが、やっぱり今も変わりません。
ベルリンにはいろんな人種の人たちがいて、その多様性もとても気に入っています。人目を気にせず、自由でいられる街。必要以上に明るくしている必要がないので、それが気楽なのかな。
ヨーロッパのLCCがすごい
ヨーロッパのLCC事情には驚きました。速い、そして安い!
格安航空会社の二強であるeasyJetとRyanairだけでかなりの区間をカバーしていて、だいたい1万円以内でヨーロッパの主要都市間が結ばれています。
ベルリンにはテーゲル空港とシェーネフェルト空港の二つがあり、これらの空港から北欧でも南欧でも東欧でも、どこでもLCCで行けてしまいます。
たとえば、今回はeasyJetを利用してベルリンからコペンハーゲンへ行きましたが、往復1万3000円くらいでした。これはスーツケースを預ける料金がプラスされているので、機内持ち込み手荷物だけで済むなら往復8000円くらいで行けました。
ちなみに所要時間は1時間15分。ヨーロッパって、思ったより小さい面積ですからね。
また、全然知らなかったLCC会社もたくさん見かけたので、ヨーロッパのLCCを使いこなせるようになるとかなり面白いなと感じました。
東京から成田へはかなり距離がありますが、ベルリンの中心地からテーゲル空港までは、地下鉄とバスを乗り継いですぐ着いてしまいます。この楽さも魅力でした。
北欧の旅で感じた二つのこと
今回北欧を訪れたのは、以前から「北欧でのワーホリ」を視野に入れていたからです。デンマークとノルウェーはワーキングホリデー対象国なので。
でも訪れてみないと、本当に住みたいかどうかわからないので、一度見ておこうという気持ちでコペンハーゲンを訪れました。
良い街であることはわかったのですが、やはり物価が想像以上に高く、今の状況でワーホリで来るのはあまり現実的ではないかな、という印象でした。
それが感じたことのひとつ。
もうひとつは、観光の仕方で如実に現れた「インプット・アウトプットの質の差」です。
デンマークに2泊、スウェーデンに2泊しましたが、よりおもしろく感じたのは圧倒的にスウェーデンの方でした。
でも、これは表現が難しくて、多分これらの国の実質は、そんなに変わらないはずなんです。どっちも同じくらいおもしろい国。
何が言いたいかというと、デンマークはひとりで観光して、スウェーデンでは現地の家に泊まらせてもらい、たくさん質問して、たくさん話を聞かせてもらえたのです。
結果的に、デンマークに関するブログは全然書けませんでしたが、スウェーデンについての記事はたくさん書けました。まだまだ書き足りないくらい、価値のある情報を得られました。
アウトプットの質に圧倒的な差が出てしまったのですが、これはつまりインプットの差でもあります。
ぼくは街を歩きながら、様々な疑問を持ち、様々な気付きを得ます。
「なんでこんなに税金が高いんだろう?」
「バスの切符はどこで買えばいいんだろう?」
「中国人観光客が多いな〜」
「このお店がどこに行ってもあるな」
「スウェーデンのシェアバイクはオシャレだな〜」
「スウェーデン人の女性はみんな背が高い」
「ここに印字されたのはそういう意味か!」
など、ひとりで街をウロウロしながら、色んなことが頭を駆け巡ります。それらのインプットが正しく整理されると、「あっ!」という学びの瞬間があって、発信したい欲求に駆られて、良いアウトプットに繋がります。
今回学んだのは、現地の人の助けがあるのとないのとでは、インプットの質が全然違ってくるな、ということです。
現地で生まれた素朴な疑問に対して答えてくれる人がいる。気付きに対して「そうなんだよ」と確証を与えてくれる人がいる。
それは情報発信者である自分にとって、とてつもなく重要な存在。結果的にアウトプットの質が変わるから。
ぼくは、観光名所を訪れて、ガイドブックに書かれているような説明書きを再現するような記事をあまり書きたくはありません。
ときどきは書くけど、でもそれは他の旅行者がたくさんやっているし、すでにガイドブックやネットに溢れている情報が多いから。
それよりも、これまでの人生の全体験を踏まえたうえで感じたことや、リアルな実感を読者に伝えたい。的外れなことも言うでしょう。でも、独自の視点が生きる場合もあります。そこに自分にしか提供できない価値があると思っています。
良質なインプット・アウトプットのためにも、現地の人との交流が大切ということ。ホテルよりもAirbnbに泊まりたい人の気持ちが、以前よりもよくわかりました。
これら全ての学びを統合して、新たな旅の構想が生まれました。長くなってしまったので、その話はまた今度。