2日前、越野さんからご連絡をいただいた。
越野さんとは昨年知り合い、年齢はかなり離れているのだが、不思議ととても仲良くなった。
以前越野さんの会社でインターンしていた大学生が、今サンディエゴのUCSDに留学中らしく、「ユニークな学生なのでぜひ会ってみませんか」と提案してくださった。越野さんが紹介してくださる方なので、とても楽しみだった。
鈴木麻里さんという。直接やりとりをしていたら、
「良かったら土曜日にUCSDで開催されるTEDxUCSDに来ませんか?」
と招待してくださったので、「行きます」と即答した。UCSDについては以前の記事「【DAY16】I went to UCSD.」を参照。
鈴木さんはオーケストラサークルに所属していて、今日のTEDxUCSDの最中に演奏をされていた。楽器だけでなく、堂々とボーカルまで務めていた。すごい度胸だと思った。
演奏のあと、TEDスピーカーの話をいくつか聞いて、鈴木さんと食堂で話した。
彼女はまだ21歳なのだが、本当にユニークだ。静岡県出身で、地元の高校を卒業したあと、日本の大学へは行かず、上海の大学に進学した。帰国子女だったわけでもないし、海外経験が豊富な家庭というわけでもない。
「高校生のときから、ニューズウィークで海外のニュースを読むのが好きだったんです」
海外への憧れが、自然と育っていったそうだ。英語圏以外の大学で、かつ、英語圏の留学生が多いところを探していたら、上海にある華東師範大学が見つかったそう。今は大学3年生で、1年間サンディエゴに留学している。過去には東京やニューヨークでのインターン経験もある。
「ニューヨークはとても刺激的でした」
ぼくもN.Y.に憧れがあるから、羨ましい。上海の街の様子も聞いていて、とても刺激を受けた。それに比べると、サンディエゴは居心地が良すぎるらしい。最高の場所であることは間違いないが、スローな空気が流れているから、のんびりしてしまうと。それはぼくも全く同じことを感じていたので、鈴木さんの口から聞けてとてもよかった。
のんびりするのは悪いことではないが、どうも動き回るのが好きな自分には、ときどきペースを狂わされてしまうことがある。
もうすぐ自転車旅が始まるのは、良いタイミングかもしれない。旅をしたら、どうしたって忙しくなるから。それくらいでちょうどいいのかもしれない。
夕方から、彼女の友人の卒業コンサート(ピアノ)を聴いた。
このUCSDには音楽の学部もあるそうで、学校内にホールがあった。
3ヶ国語を操り、意欲的でたくましく生きる鈴木さん。これから日本で就活だというが、帰国子女とも少し異なる、彼女のような独特な人材が日本の企業に入ったら、どんな化学変化が起こるのか。個人的にはとても楽しみである。
今日は様々なビジネスや新サービスの話で盛り上がった。あまりこういう話をできる人がサンディエゴでいなかったらしく、目を輝かせながら聴いてくれた。ぼくも元気をもらえた一日だった。