インタビュー

「人・本・旅の3つからしか人間は学べない」ライフネット生命会長 出口治明さん

投稿日:2014年8月16日 更新日:

f:id:yota1029:20151018092215j:plain

ライフネット生命を立ち上げた出口さんの読書量は半端なものではありません。彼の著書を読んでいて、その知識量に驚かされました。

先日、ひょんなことから出口さんからTwitterでダイレクトメッセージをいただき、「良かったら読書会に来ませんか?」とお誘いいただいたので、今日の朝、行ってきました。

出口さんは、テレビで観たままの、自然体で、気さくな方でした。「旅行会社で添乗員をしています」と挨拶をすると、「私も添乗員をやりたいんですよ。実のところ、昔添乗員を少しやっていました」とおっしゃいました。

日本に添乗員は多くいますが、恐らくベースの知識で出口さんに及ぶ人はいないのではないかと思います。ベテランの添乗員といえども、準備をする期間があるから、色々と勉強をして人前で話せるものです。「何も勉強せずに今からこの国へ行け」と命じられたら、さすがにきつい。

しかし、出口さんならできてしまう。どこへ行ってもその場で何時間でも解説していることでしょう。世界史に関してそれだけの知識量があるのです。「海外旅行をするとなったら、事前に本を読んで勉強しますか?」という質問には、「そういうことはあまりしませんね。だいたいのことは既に知っていますから」と答えられました。

知識を身につける(インプットする)だけでなく、きちんと話の中で引用できる(アウトプットする)能力もすごいなあと感じました。「この事実は100年も前に○○が言っています」とか、「紀元前1200年には××がありました」とか、世界史の知識がタテヨコ関係なく話の流れの中でポンポン出てくる。この人の頭の中はどうなっているんだろうと感じました。

きっと日頃から学んだことを言語化する習慣があり、適切な情報をいつでも取り出せるように頭が整理されているのだと思います。やはり出口さん、素晴らしい方でした。聞いたこともないドイツの街の情報も教えていただきました。恐れ入りました。

-インタビュー

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

My Eyes Tokyo 代表・徳橋功さんが照らす光

 -01- アメリカで得たもの 「もう20代も後半。大きなチャレンジをするなら、今しかない」 都内のテレビ局に勤めていた徳橋功さんは、決断した。アメリカへ渡り、カリフォルニア州のフレズノという町のテレ …

【すべては一本の電話から始まった】ぼくがミャンマーへ行く理由(前編)

(後編はこちら) 3月16日から23日まで、ミャンマーへ行く。今回は、極めて特殊な旅。遊びではないが、自腹なので仕事とも少し違う。うまく言葉で表せないけど、不思議な使命感がある。 特別な体験をすること …

「ヨコスカネイビーパーカー」は通過点。八村美璃さんの終わりなき旅

昨年、フジテレビ「Mr.サンデー」の中で、横須賀の女子高生たちの、ある取り組みが特集された。 「“人口減少日本一”の街を救え‼︎ ヨコスカネイビーパーカー物語」 というタイトルだった。 当時、横須賀高 …

「自分の海を自由に泳いでいたい」蒲田みずきさんの生き方

今年、二度にわたりお話を伺ったのは、モデルをはじめ、様々な分野で活躍する蒲田みずきさん。2013年には「ミスJJ」のファイナリストにも選ばれている。 蒲田さんのことは2年ほど前から知っていたが、実際に …

「日本からしかできないことを」スーチーさんの盟友がミャンマーに帰らない理由

ノーベル平和賞の盟友が近所でラーメンを作っていた 「この写真は何ですか?」 以前、レジの横に飾ってあった写真について、尋ねたことがあります。 「これは、2013年にアウンサンスーチーさんが日本に来たと …