ライフネット生命を立ち上げた出口さんの読書量は半端なものではありません。彼の著書を読んでいて、その知識量に驚かされました。
先日、ひょんなことから出口さんからTwitterでダイレクトメッセージをいただき、「良かったら読書会に来ませんか?」とお誘いいただいたので、今日の朝、行ってきました。
出口さんは、テレビで観たままの、自然体で、気さくな方でした。「旅行会社で添乗員をしています」と挨拶をすると、「私も添乗員をやりたいんですよ。実のところ、昔添乗員を少しやっていました」とおっしゃいました。
日本に添乗員は多くいますが、恐らくベースの知識で出口さんに及ぶ人はいないのではないかと思います。ベテランの添乗員といえども、準備をする期間があるから、色々と勉強をして人前で話せるものです。「何も勉強せずに今からこの国へ行け」と命じられたら、さすがにきつい。
しかし、出口さんならできてしまう。どこへ行ってもその場で何時間でも解説していることでしょう。世界史に関してそれだけの知識量があるのです。「海外旅行をするとなったら、事前に本を読んで勉強しますか?」という質問には、「そういうことはあまりしませんね。だいたいのことは既に知っていますから」と答えられました。
知識を身につける(インプットする)だけでなく、きちんと話の中で引用できる(アウトプットする)能力もすごいなあと感じました。「この事実は100年も前に○○が言っています」とか、「紀元前1200年には××がありました」とか、世界史の知識がタテヨコ関係なく話の流れの中でポンポン出てくる。この人の頭の中はどうなっているんだろうと感じました。
きっと日頃から学んだことを言語化する習慣があり、適切な情報をいつでも取り出せるように頭が整理されているのだと思います。やはり出口さん、素晴らしい方でした。聞いたこともないドイツの街の情報も教えていただきました。恐れ入りました。