忘れられないエピソード

「最近の中村さんから『悔しい!羨ましい!』とは感じない」

投稿日:2015年12月26日 更新日:

今日の夕方、珍しい方からメッセージが届きました。

「お久しぶりです。

覚えていますか? 2009年の夏、長崎のユースホステルで同室になったバイク乗りです。

また自転車旅に出るということで、思い立ってこうしてメッセージを書いています。

実際に会ったのはあの一度きりで、それ以降特に連絡を取る事も無かったのですが、 あの時からブログ、FBをずっと見てきた人間の1人として、今回の中村さんの(自転車旅をするという)決断を嬉しく思います。

正直な話、ここのところの中村さんは、端から見て「悔しい!羨ましい!」と思わせる部分が無かったので・・・。あの頃と全く同じように、と言うのは当然出来ないでしょうが、 あの頃「は」良かった、から、あの頃「も」良かった、の気持ちに切り替えて、また「悔しい!俺も!」と思わせてくれる中村さんの復活を期待しています」

ずっと昔から応援してくれていた分部くんからも、メッセージをいただきました。

「さっきの投稿読みました。ちゃいにー(ぼくのあだ名)の文章で久しぶりに心を持ってかれました。

ツール・ド・ヨーロッパの時のちゃいにーは、あこがれのスターだったのです。いずれは自分もこんなすごい人になりたいと。例えるなら、サッカー少年が本田に憧れるように。

そんなちゃいにーが復活するきっかけになることを心から願います。あの頃のちゃいにーのブログには本当に、読んでる人が明日も頑張ろうとする勇気を貰えたのです。迫力があったとか、そんなもんじゃないです。あのブログはちゃいにーの命そのものでした。

あああああ悔しいな、僕もくすぶってる場合じゃない!」

はっきりと言ってくるのはまさやさんだけかと思っていたけど、きっとみんな、ぼくに対して同じことを感じていたのでしょうね。「最近の洋太はつまらない」「何してるんだこいつ」と。自分が思っていた以上に、堕ちていたようです。

 

「5年前よりも面白い旅ができるか、過去の自分に勝てるか不安」

と書いた昨日の投稿に対しても、みんなから同じことを言われました。

「旅に失敗もクソもないでしょうが。自分の思うままやるだけ。過去より面白くないかもしれない?何だそれ。中村さんのありのままをみなさんみたいだけなのではないかな」

「人にウケるかどうかとか過去の自分に勝てるかどうかとか小難しいこと考えながら旅してもちゃいにー自身がその旅を楽しめないだろうから行くだけ時間とお金のムダなんじゃないかなと思いました個人的には」

「1番最初に自転車旅を決意した時、「やってみたい!」の一心では無かったですか??

「ただやってみたい!」それだけでも十分な理由です。

人に「ウケそうな」理由探しはダメです。自分を見失ってはいけません!

人を喜ばせたい!と人にウケたい!は違うと思います!

人を喜ばせるには、自分がしてほしい事を相手にしてあげる!

まず中村さんが、楽しまないと!

中村さんは、中村さんを楽しませてください!」

今のぼくに自慢できることは、こうして道を踏み外しそうになったときに、指摘してくれる人がこれだけいる、ということです。すでに道を踏み外していましたが。。

もう28だけど、至らない点はたくさんあるし、「そうじゃないだろ」と何度も言われるし、やってはいけないようなミスも犯します。ごめんなさい、自分が間違っていました、と言うしかないです。そのうえで、そのつど反省して、前に進んでいきます。

言われたときは落ち込むことも多いけど、今受け取っている全ての言葉は、応援のメッセージだと思って頑張っていきます。

過去の自分と比較するのもやめます。過去は過去、今は今。難しいことは考えずに、ありのままの自分を出したいと思います。

「やってみたい」「行ってみたい」「なんか楽しそう」

最初の動機は、そんな純粋な気持ちだったんですよね。ただ、自分が旅を楽しんで、それを素直に書いていたら、結果として喜んでくれる人がいた、というだけでした。それなのに今の自分は、どうしたら人にウケるかとか、人を感動させたいとか、そんな余計なことを考えてしまっていました。本当に、考えすぎでした。

今度こそ、純粋に楽しみます。ありのままに生きます。しばらく、一人でいる時間を増やします。

最後は永松さんからのメッセージ。

「やっぱり、中村さんは、走り回っていてくれた方が、周りの人も勇気や元気をもらえるような気がします。社会の常識とか、いろんな制約にとらわれて私たちが中々できないことを実現して見せる中村さんに、見ている人は自分の夢を重ねているのだと思います。できる限りの準備と、安全にだけは注意して下さい。応援しています」

みなさま、本当に、ありがとうございます!目標に向かって動き出した自分に、なんだか懐かしい感覚を抱いています。もう一度、精一杯生きます!

今後とも、よろしくお願いいたします!

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