53杯のクラフトビールを飲みながら、
東京〜京都 東海道500kmを歩く企画!
クラフトビール 東海道五十三注ぎ
第8ステージ 静岡〜島田 30km
本日までのクラフトビール 27杯/53杯
たくさんのクラフトビール、そしてクラフトビールを愛する人々と出会えた静岡市とも、今日でお別れ。転職して静岡で働いている前職の先輩とも再会できました。
静岡駅を出発。昨日のマッサージの効果があったようで、身体が軽い。筋肉痛もほぼ取れました。「東京から歩いてきました」と言ったら、すごい一生懸命やってくれたもんなあ。
さて、「東海道五十三次」に「静岡」という宿場町はありません。しかし、現在の静岡駅の近くにはかつて「府中」という宿場があり、広重は安倍川を描いています。「安倍川もち」の由来になった川です。
安倍川にかかる橋から振り返ると、富士山がよく見えました。
この橋を渡ったところで、ぼくを呼び止める人がいました。見知らぬ方かと思いきや、見覚えのある顔。
テレビ局に勤める仲田悠介くんでした。6年前、ぼくがダイヤモンド社で講演をしたとき、彼はそこで学生記者としてインターンをしていました。当時はまだ大学1年生だったけど、「将来記者になりたい」と言っていた彼の目はとても澄んでいて、尊敬する後輩のひとりになりました。
「車で走っていたら、橋を渡っている中村さんが見えたので」
奇跡の再会。元気そうで、相変わらず良い目をしていました。それに、立派に記者になって。差し入れもありがとうございました!
江戸から20番目の宿場、鞠子(丸子)宿に到着。
この広重の絵に描かれている「丁子屋」は、今も鞠子に残っていて、外観・内装ともに風情たっぷり。
名物の「とろろ汁」をいただける大きな部屋には、広重の『東海道五十三次』の全55点が飾られていました。
日本橋から京都三条まで、こうして一連で眺めるとやはり壮観。通ってきた宿場と、これから通る宿場。自分の現在地点を把握し、絶対に京都まで行こうと気合いを入れました。
こちらが「とろろ汁」
転職しました。
鞠子の風情ある家並みを抜けていくと、
峠越えが始まりました。坂は結構急でしたが、これがなかなか良い道でした。
この時期の旧東海道は、寒いから歩いている人がほとんどいません。わざわざ歩こうと思わなければ通らない道です。誰とも会わないから、こんな山道をひとりで歩いているのがとても贅沢です。
峠を下ると、岡部宿に到着。
また、ミラクルが起きました。
ここから藤枝に向けて歩いていたときです。対向車線からに、車を止めて、ぼくに手を振っている人がいました。
「おーい!中村くーん!」
え?? だれ??
「あーーー!!!!笑」
一昨日、ビールバーで出逢い、昨日もビールをご馳走になった横山さんでした。まさかの3日連続。
「今仕事で得意先に納品した帰りでさ、下の道走ってたらどっかで中村くんと会うんじゃないかと思って。でもこれは本当にたまたまだぜ?なんか縁があるんだよ。じゃ、頑張れよ!」
藤枝宿を通過。
さらに歩いて、島田宿の少し手前、六合という場所までやってきました。ここで本日はゴールです。結局30km歩きました。
スーパー銭湯に行ってから、電車で藤枝まで戻り、「The Ale House」というお店へ。おそらく藤枝で唯一、本格的なクラフトビールを楽しめるお店。暖炉があります。
マスターの齊藤さんに「スペシャルな一杯が飲みたい」と伝えると、オススメされたのがこちら。
バイエルンマイスタービール
静岡県富士宮市で、ドイツ人マイスターが作る至高の一杯です。
今夜はネットカフェで過ごしています。東京を出発してから、合計220kmくらい歩きました。休みなく歩いているので、やっぱりキツい。
ご飯を食べて、ブログ書いていたら、途中で意識をなくしていました。深夜に起きて、また書いています。
歩いて、飲んで、書いて。この繰り返し。疲れは溜まっています。けど、爽やかなキツさ。充実感はあります。やりたいことやってるし。これでOK。
この企画は、自分にしかできないこと。必要なのは、単純に体力だけではなく、いろんなことが組み合わさっています。人と出会う力とか、偶然とか、運も含めて。だから思いっきりやって、バイタリティーの限界にチャレンジします。頭の中で思い描いている景色を、世の中に投影するというか、そういう気持ちでいます。
挑戦は続く。