ブログ

5年越しの出会い

投稿日:2014年10月1日 更新日:

昨日の6時、渋谷の東急インに向かうと、すでにオジサマはそこに立っていました。

「関さんですか?」
「やあ、どうもどうも」
「はじめまして、中村です」

連れて行ってくださったのは、1971年から通っているという、なんとも居心地の良い素敵なバーでした。

ぼくと同世代の人なら、昔NHK教育テレビで「さわやか3組」という番組をやっていたのを覚えていると思います。

「さんさんさん さわやか3組〜♪」のフレーズで印象的な主題歌。実は、この歌を作詞したのが関さんなのです。

とはいえ、ぼくは作詞家・コピーライターとしての関さんではなく、旅行者としての関さんに強く憧れていました。そして念願が叶い、5年越しにお会いさせていただきました。

最初に関さんを知ったのは、まだFacebookなんてほとんどの人がやっていなかった、ぼくが大学3年の頃。当時流行っていたmixiでたまたま関さんのページに辿り着き、彼の膨大な海外旅行の写真にふれ、「いったいこの人は何者なんだろう」と思ってメッセージを送ったのがきっかけです。関さんは1990年から、仕事の傍ら、毎年のようにヨーロッパを旅していました。

そして彼のホームページには旅日記が町ごとに書かれていて、そのひとつひとつの日記に、ぼくはヨーロッパへの憧れを強くしていきました。関さんが旅する場所は、かなりマニアックな街が多く、それがまたぼくの好奇心をそそりました。そして日記の内容もとても面白かった。どうしてこんなに文章が上手なのだろうと。関さんの旅日記は、ぼくのお手本でした。

直接お話してみて、やっぱり関さんは旅日記のままの素敵なオジサマで嬉しかった。知識が豊富で、旅への深い愛情を感じました。コピーライターなので、着眼点が素晴らしい。訪れた街を、どう切り取るか。あの日記が面白い理由が少しわかった気がします。

「この曲知ってる〜?」とお店に流れる70,80年代の洋楽を丁寧に教えてくださる人生の先輩。年の差37歳ですが、またあのお店で旅の話をしたいものです。関さん、ありがとうございました!

関さんの旅日記はこちらから。

-ブログ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

H型の人材だった吉田松陰

決意は行動を変える。 電車の中で、ほとんどスマホを見なくなった。代わりに本を読んでいる。 今は『世に棲む日日』という作品。主人公は、吉田松陰。 松陰がこの時代に生きていて、同世代だったとしたら、きっと …

食について思い出す、3つのエピソード

-01- 高校生のときだったか、大学生のときだったか、忘れてしまったけど、あるとき友人から、「(中学の同級生の)◯◯が亡くなった」という話を聞いた。確か、何かの病気だったと思う。ぼくは同じクラスでもな …

ロールモデルに学ぶ

その方に出会ったのは、今後の仕事の仕方について考え直していたときでした。 旅の記事だけではなく、ライターとしての仕事をもっと増やしていきたいと考えたものの、さて、どうやって仕事を探そうか、と悩んでいま …

旅先で料理をして、ローカルを感じよう!Airbnbの新提案は「料理を楽しむ旅」

個人的な話になりますが、海外添乗員として世界各地を飛び回っていた頃、ブルガリアを訪ねる機会がありました。そのとき驚いたのは、ホテルの朝食会場に、蜂の巣が置かれていたことです。もちろん、食べる用に。 専 …

劇作家・平田オリザさんのワークショップと講演会

日本を代表する劇作家・平田オリザさんのワークショップと講演会に行ってきました。 平田さんの『わかりあえないことから』という著書は、ぼくの大好きな本で、読み直すごとに新しい発見があります。心からおすすめ …