サンディエゴでのルームメイトのひとりに、岡田健太郎くんという日本人がいる。
大阪府出身の23歳で、2016年3月に関西大学を卒業後、サンディエゴに留学。UCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)のビジネスコースを9ヶ月受講し、OPT(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)ビザを取得した。
ぼくは「OPT」という言葉をアメリカに来てから初めて知ったのだけど、OPTビザを取得していると、自分が勉強した範囲の仕事内容であれば1年間アメリカで働くことができるそうだ。
アメリカはワーキングホリデーの対象国ではないので、OPTビザはアメリカで仕事を体験するための貴重な手段となる。彼は実際にこのビザによって、5月からサンディエゴにある語学学校で働いている。
「どうしてアメリカに来たの?」
「ぼくは将来、大阪にある親の会社を継ぐことが決まっています。中小の製造業で、今は売り上げのほとんどが国内ですが、一方で少しずつ海外展開も進んでいます。今後グローバルな環境でも勝負できるように、語学力だけでなく、海外でのビジネス経験をしておきたかったんです」
ただ、アメリカで働くビザのために4年間大学へ通うのは時間がかかりすぎるので、9ヶ月間でOPTビザが取得できるUCSDのビジネスコースを選択したという。
つい先日働き始めたばかりだが、大きな仕事を任されている。マーケティングとSNSでの広報を担当することになったそうだ。
先週、夕飯を作りながら話していた。
「SNSを使ってサイトのPV数(閲覧数)を上げることが今の課題なんです」
「ぼくも前の会社でまさにそういう仕事してたよ」
「本当ですか? 仕事のやり方について指示されることがほとんどなく、自由に進められる反面、正直何をしていいかわからない部分も多くあって困っていたところなんです。とくにFacebookページとかは改善できる要素がたくさんあるはずだから、ぜひ洋太さんにアドバイスをもらいたいです」
と相談を受け、そのとき「自分はこういうやり方をしていた」という話を簡単に伝えた。それが次の日に早速役立ったらしく、
「上司に提案したら『ぜひ』とのことだったので、洋太さんに一度オフィスに来てもらって、広報の仕事のアドバイスをいただけないでしょうか」と言われた。
アメリカの職場の様子を見られる機会もなかなかないし、貴重な機会なので行かせてもらった。
こちらが健太郎くんが働いている語学学校「Q International school」。リトルイタリー地区にある。
まずは学校見学。
ぼくの学校に比べて圧倒的に広い。今は生徒数が少なめだが、多いときだと100人以上いるそうだ。自分が通っている学校しか知らなかったので、比べることができて面白い。
こちらの学校にはキッチンもあるし、ゲームもある。
そのあとで実際の仕事場を見せてもらった。こちらは健太郎くんの上司のクリスさん。
「Nice to meet you. Thank you for your help.」
そして、ここから2時間だけ仕事モードに。健太郎くんから、どういう仕事の進め方をしているのか一通り聞いて、それに対して改善案とその理由を話していった。
前職の旅行会社でサイトの更新やアクセス解析、Facebookページなどを担当していた経験が大いに生きた。
新しい生徒を獲得するために、どういう投稿をしていくのが効果的と思われるか。SNSの特性の話をして、それぞれで投稿の仕方をどう変えていくのがいいか。ハッシュタグの工夫、サイトとSNSの連携、仕事の進め方の話など、思いつく限りのアイデアを話すと、それを一生懸命メモしてくれた。あっという間に2時間が経った。
「何もわかっていなかったので、全てが目から鱗でした。ぜひまたオフィスに来てほしいです!今度の会議でも上司に話してみます!」
今回のオフィス訪問の最大の収穫は、まだ満足に英語を話せない今の状況でさえ、自分がアメリカで戦力として扱われるのだと知れたこと。つまり日本で培った知識と経験は、海外でも需要があり、また実際に武器になり得るのだと肌で感じられたことだ。良い機会になった。
この学校には世界各国の生徒が在籍している。日本人の生徒は少なめだが、彼を含め日本人スタッフは2名いる。入学者に向けての大きな割引プランを用意しているそうなので、もしサンディエゴでの語学留学に興味を持っている方、具体的な話を聞いてみたい方がいたら、紹介するので連絡してほしい。
とても良い経験ができた。健太郎くん、ありがとうございました!
Q International School
公式サイト
Facebookページ
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サンディエゴでの語学留学に興味のある方は、語学学校の格安プランをご紹介できますので、こちらのContactフォームよりどうぞお気軽にご連絡ください。日本人生徒が少なくおすすめです。