何度も読み返したい日記

「微差が大差を生む時代」に求められる力

投稿日:2017年12月17日 更新日:

Instagramの時間差

「インスタ映え」という言葉が流行語大賞を取ってはじめて、Instagramが何かを知る人々がいます。

しかしその一方で、すでにこのサービスを利用して何億円も稼いでいる人も存在します。

ぼくが始めたのは2013年くらいだったと思うけど、もちろん、その時点で始めている人はたくさんいました。このサービスは2010年から始まり、この7年間で世界に影響を与える大きさにまで成長しました。

「Instagramは写真投稿のSNSです」ということは、調べればすぐにわかるし、誰にでも言えます。だけどInstagramというサービスの本質は、おそらく自分のアカウントを取得して、実際に利用してみないとわからないでしょう。やるかやらないかでも、また差が生まれます。

ビットコインの時間差

ビットコインが、今朝220万円を超えました。

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

「これはチャンスだ」と見て、今からビットコインを買いに走る人もいるでしょう。しかし一方で、1ビットコインの価値が1000円のときから買っている人もいるわけです。

実際、5年前の2012年12月の時点では、1ビットコイン=約1000円でした。

その頃に1万円出して10ビットコイン買っていた人が今も保有しているとしたら、その価値は2200万円になっています。2200倍です。

とはいえ、その頃はぼくもビットコインという言葉すら知りませんでした。聞き始めたのは、2014年頃かな。でもまだ「なんとなく怪しい物」という認識で、とても手を出すつもりはありませんでした。

だけど昨日、電車に乗ったら「そろそろビットコイン。始めるならGMO。」という大きな中吊り広告が出ていて、ここまで一般層に浸透してきたんだなと感じました。

ハワイ島で感じたこと

先日ハワイ島に行った際、コナのホテルから空港への移動手段について考えていました。

コナの街からコナ空港までは約12km離れています。基本的にはタクシーか、事前予約したシャトルを使うしかありませんでした。タクシーだと32ドルかかります。シャトルの予約も忘れていました。

しかし、もしやと思ってUberのアプリを開いてみたら、使えました。オアフ島だけでなくハワイ島にも2017年からUberのサービスが開始していたようで、早速これを使うことにしました。快適なうえに、20ドルで空港まで行くことができました。

初めてUberを体験した母も、「便利ね〜」と驚いていました。

これと同様のことを、ホテル予約サイトを利用していて思ったことがあります。公式サイトから普通に予約するといくらだけど、Expediaから予約するとセールで数千円安かった、とか。

国と国との時間差

今年サンフランシスコに行ったとき、ある日本人の方からこんな話を聞きました。

「アメリカでは3年も前から存在する商品が、今になってようやく日本に『上陸』して、『革新的だ』と騒いでる。サービスや制度に関しても、日本は随分遅れを取っている」

インターネットが生まれて、SkypeやLINEが生まれて、もはや「世界との距離はほとんどない」ものだと勘違いしていました。

しかし現実には、わずか数時間の時差以外にも、「見えないタイムラグ」を様々な場面で感じています。

一体、これはなんなのでしょうか。

微差が大差を生む時代

ある情報を、1年早く知るか、1年遅く知るかで、大きな差が生まれる時代です。

しかも遅く知った人に、「知る術がなかった」わけではないのです。Instagramも、ビットコインも、Uberも、海外のことも、情報としてはネット上に無数にあったはずです。

単純に、興味を持って詳しく調べてみたり、本を読んでみたり、実際に始めてみたり、海外に行って買ってみたり、そういう微かな行動力の差(微差)が大差を生む時代のようです。

自分も、知らず知らずのうちに逃しているチャンスが、無数にあるのでしょう。慎重に、慎重に、と広く認知されるまでアクションを起こさずにいると、どんどんチャンスを逃していきます。「ただ知っているだけ」「ただやるだけ」で変わる幅が、あまりにも大きいのです。なんだか恐ろしくもありますが、ポジティブにとらえれば、可能性を感じる時代でもあります。

堀江さんではないですが、まさに「多動力」が求められていると思います。多方面で、気軽に物事を始められる人が、どんどん強くなる時代でしょう。

-何度も読み返したい日記
-,

執筆者:

関連記事

ホームで踊る女の子が教えてくれたこと

電車を待っている間、中学生くらいの女の子が、ホームで踊っていた。真剣な目で、何度も何度も同じ動きを繰り返していた。音楽を聴きながら、振り付けを確認しているようだった。このあと、ダンスの練習があるのか、 …

芸術、美しさ、使命感、感動を与えるもの

今、沖縄にいます。 村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んで以来、密かに彼のライフスタイルに憧れていました。毎日ランニングをして、原稿を書くという生活。とくに、ハワイでそんな生活を …

ひとつでも多くのアクションを

上司に借りた額を返すため、アラスカで撮った写真を外す作業をしていた昨日。最後に記念撮影。思い返すと、このアラスカの風景を切り取ったことが、ぼくを様々なところへ導いてくれました。 スタバでの写真展の開催 …

失敗の価値

ヨーロッパ自転車旅から帰ってきてから5年、これまで何人もの人に「私も協賛を集めて○○したいのですが、どのように集めたのでしょうか」と聞かれました。やり方なんて、決まったものがあるわけでもないし、挑戦す …

才能は悔しさの中にある

「悔しさを感じろ」と言われたときに、すごく違和感を覚えた。 やること全てに対して悔しさを感じられる人はすごいなあと思うけど、ぼくはそうじゃない。負けたり、失敗しても、悔しさを感じないことがある。そうい …