1月10日からやろうとしている、新しい挑戦についてお知らせします。
大学生の頃、司馬遼太郎の歴史小説にハマりました。読むなかで驚いたのは、昔の人が、山口にいようが、高知にいようが、京都にいようが、何か用があると、「ちょっと、江戸へ行ってくる」と、あっさりと言って、何百kmという距離を歩き始めることでした。新撰組も、江戸から京都まで歩いて行きました。
現在は車もあるし、鉄道もあるし、飛行機もあります。乗り物を使うことが当たり前の世界に生きているので、「江戸に行ってくる」というセリフから受けた衝撃は本当に大きかった。
「え、歩いて何日かかるの?」と思いました。だけど、新橋〜神戸間が鉄道で繋がったのは、1889年(明治22年)のこと。ほんの130年前までは、徒歩での移動が当たり前のことで、長い歴史の中では、むしろ現代の方が特殊な状況のような気もします。
「ぼくにも、東京から京都まで、歩いて行けるのだろうか」
時代は異なれど同じ人間。やってできないはずがない、とその頃から思っていて、いつか東海道五十三次を歩くことが、ぼくの夢のひとつになりました。
安藤広重が描いた東海道五十三次。東京・日本橋から始まり、京都三条まで、約500kmの区間に、五十三の宿場が設けられました。今も宿場町の姿を残している場所はほんのわずかですが、とにかく東海道五十三次を最初から最後まで歩いてみたい。そして退職した今、それを実現できる環境が整いました。毎日20〜30kmを歩き続けて、京都を目指します。
あくまで予定なので、体調や天候に合わせて柔軟に変更していきますが、下記が現在の計画です。もし東海道沿いで、泊まらせていただける方がいましたら、募集したいです。節約のため、基本は漫画喫茶に泊まる予定でいます。
1/10 東京・日本橋スタート
1/10 横浜
1/11 茅ヶ崎
1/12 小田原
1/13 箱根
1/14 沼津
1/15 由比
1/16 静岡
1/17 島田
1/18 掛川
1/19 浜松
1/20 豊橋
1/21 岡崎
1/22 大府
1/23 名古屋
1/24 四日市
1/25 亀山or関
1/26 甲賀
1/27 草津
1/28 京都三条 ゴール
(1/29 京都STAY)
(1/30 枚方)
(1/31 大阪 ゴール)
京都からさらに大阪まで延長して「東海道五十七次」というものがあります。できれば大阪まで歩きたいです。
また、ただやるだけではつまらないので、最近ハマっているクラフトビールと絡めようと考えました。調べてみると、日本各地にクラフトビール(小規模生産のビール)が存在することを知りました。静岡や愛知などの、知られざるクラフトビールを味わい、ブログで紹介しながら旅をしたいと思います。
企画名は、「クラフトビール 東海道五十三注ぎ」
東海道五十三次を歩きながら、53杯のクラフトビールを飲む(注ぐ)ことが、目標です。日本古来の道を歩きながら、クラフトビールという新たな日本の魅力を発信する企画。歩いて飲んで、飲んで歩いて。
脚や体力に限界がきて、チャレンジを途中で断念することもあるかもしれません。それもよしとします。とにかく今年は、失敗を恐れず挑戦します。やるだけやって、ダメならトレーニングを積んで、再チャレンジします。