ブログ

【ツール・ド・箱根】人の予想はアテにならない。やってみるまで、わからない。

投稿日:2016年1月17日 更新日:

image

【ツール・ド・箱根】
二子玉川~箱根・芦ノ湖〜小田原 120km

12562588_1077935055580082_1901113045_o

1月16日(土)朝6時、箱根を目指して自転車を漕ぎ出しました。

しかし、途中で道を間違えていることに気付かず、10kmも余分に走ることに。せっかく朝早く出たのに無駄になってしまいました。

12591946_1078772678829653_553500790_o

50kmほど走り、9時過ぎ、茅ヶ崎に到着。昨日婚姻届を提出したという友人の実家に突撃訪問しました。

12544821_1078772688829652_984868714_o

本人は不在だったけど、かつてぼくの旅に協賛してくれたお母さんがいました。6年ぶりにお会いし、結婚のお祝いと近況報告をしてきました。プレゼントはオランダの地ビール!

「しんごは昨日から箱根に行っているのよ」

「ぼくも今から箱根行くところなんですよ」

「え〜、じゃあ向こうで会えるといいわね」

再び出発。湘南の海を左手に眺めながら、国道1号線を快走。

12511293_1078772748829646_1796825509_o

12544853_1078772708829650_1868448459_o

次は二宮で寄り道。

「菜の花と富士山の共演」

先日、Yahoo!ニュースのトップに、そんな見出しとともに、美しい写真が掲載されていました。

(うわー!これはどこだ!?)

と思って調べてみると、二宮の吾妻山公園という場所でした。ちょうど今日のコース上にあったので、寄り道することに。坂道が大変だったけど、展望台からは絶景が待っていました。

12544277_1078772722162982_340495746_o

12591744_1078772735496314_352322764_o

菜の花、海、空、そして富士山。疲れも吹き飛ぶ美しさでした!

12562455_1078772755496312_1159617450_o

小田原で牛丼を食べ、いよいよ箱根の山登りに突入!

12562671_1078772758829645_2074172808_o

12511281_1078772768829644_128116621_o

13日のブログに書いたように、もともと箱根の山を登り切れるとは、到底思っていませんでした。

「今の自分の限界を知りたい」という想いで、箱根行きを決断しました。ご存じのとおり、とにかく箱根の坂はエゲツない。どこかの時点で限界が来て、峠まで残りの数kmを歩くことになるだろう、というのがぼくの予想でした。

もういい加減にせえや、と思うくらいの坂道が続いたとき、現在地を示す看板が現れました。

12545798_1078772792162975_1375825478_o

「まだ半分も行ってないじゃん・・・。吐きそう」

12546282_1078772782162976_1428614556_o

しかし、意外だったのは、ゆっくりとはいえ、少しずつ着実に登っていけたことでした。「もう無理」と思って何度も立ち止まるのですが、不思議なことに、そこで給水して、30秒くらい休んでいると、また漕いで坂を登れたのです。

12591784_1078772802162974_2086707188_o

正直、キツかった。もう自転車を降りて歩きたいと何度も思いましたが、ぼくは意地でも自転車を降りないと決めました。

12544278_1078794398827481_1994323517_o

限界に来たら立ち止まる。でもそこで自転車は降りず、少し休んで、また漕ぎ出す。これをひたすら続けて行った先に、最高地点に辿り着きました。

負けを覚悟して挑んだ箱根路で、勝利とはいえないまでも、少なくとも、負けなかった。休み休みだけど、最後まで自転車を漕ぎ切りました。

人の予想は、本当にアテにならないなと思いました。他人が「無理に決まっている」ということはもちろん、自分自身が「無理に決まっている」と思うことでも、やってみるまでわからない。やってみなきゃわからない。だから、予想よりも可能性を信じて、挑戦を続けていきたいです。

そして、最後の3kmは、芦ノ湖まで一気に下り。ゴール地点は箱根駅伝と同じ場所と決めていました。そこに待っていたのは、友人のしんご&ちなみ夫妻でした。

12546070_1078816955491892_493969710_o

12591908_1078816962158558_1878551360_o

12544921_1078794995494088_1811054618_o

12591987_1078794998827421_1800308515_o

12562596_1078772828829638_412707682_o

ぼくの自転車旅は、彼抜きには語ることができません。浪人時代に予備校で出会い、ともに東大を目指すも、ともに落ちて早大理工学部に入りました。しかしそのおかげで、神奈川県一周(2007年)、房総半島一周(2008年)、郡山から佐渡島・金沢へ(2009年)など、大学生のとき二人で数々の自転車旅を敢行することができました。

14893404_102764752_1large

430341_355777441129184_697957743_n

その延長線上に、今の自分があります。

ありがとうしんご!そして結婚おめでとう!末長くお幸せに!

12546290_1078772872162967_1242179181_o

そしてゴールした瞬間に居合わせた人たちが、偶然にもみんな早大生だったので、一緒に早稲田の旗の前で記念写真!

12544074_1078772848829636_2126902142_o

もう自転車を芦ノ湖に放り投げて、しんごの車に乗って帰りたい気持ちでしたが、そういうわけにもいきません。しんごと別れ、再び箱根の峠を越えて、小田原まで20km走りました。

途中、天山で温泉に浸かりました。気持ちよかった。

12545855_1078772858829635_1594525755_o

小田原からは電車で帰ってきました。輪行にも慣れてきました。

12562381_1078772812162973_1663285693_o

来週は、いよいよ「ツール・ド・九州」です!

12544148_1078772845496303_1134110072_o

挑戦は続く。

-ブログ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

今年の目標

大学3年の冬から4年の秋にかけて、毎日ブログを更新していた時期があります。その日見たもの、感じたことなどを書き続けていくうちに、新たな目標が生まれ、それ以後は目標実現に向けての行動と結果を書き続けまし …

「アラスカからニューヨークまで、自転車で」学生冒険家の二人

「中村さんが学生時代に作った旅の企画書、うちの大学の経営学部で、授業の題材として使われていますよ」 そう教えてくれたのは、学生冒険家の二人でした。 立命館大学3年生の杉田親次朗さんと江口祥平さんです。 …

【第3ステージ 身体で理解した「日本地図の正しさ」】無名の大学生が「スポンサーを集めて自転車で西ヨーロッパを一周する」という夢を実現した話

「ツール・ド・西日本」が始まった。 目指すは九州。ぼくは自転車のフロントバッグに一冊の地図帳を入れ、横須賀を飛び出した。初日に箱根の山を越え、静岡県富士市までやってきた。走行距離は136km、まずまず …

梅の木に止まるウグイスは、影にしかいない

「本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」 という歌が詠まれたほど、本間家は大金持ちだった。 しかし、ただの大金持ちではない。酒田の人々に愛された。それは、CSRなんていう言葉が当然なかった江戸 …

山形県酒田市 年に一度の「雪中歌舞伎」を鑑賞

山形県の酒田は、北前船によって繁栄した港町だ。 江戸時代は、現在のように道路が整備されていなかったから、大量の魚や米は、日本海や北海道の港から、江戸や大阪へ船で運ばれていた。 まだまだ航路が整っていな …