【ツール・ド・箱根】
二子玉川~箱根・芦ノ湖〜小田原 120km
1月16日(土)朝6時、箱根を目指して自転車を漕ぎ出しました。
しかし、途中で道を間違えていることに気付かず、10kmも余分に走ることに。せっかく朝早く出たのに無駄になってしまいました。
50kmほど走り、9時過ぎ、茅ヶ崎に到着。昨日婚姻届を提出したという友人の実家に突撃訪問しました。
本人は不在だったけど、かつてぼくの旅に協賛してくれたお母さんがいました。6年ぶりにお会いし、結婚のお祝いと近況報告をしてきました。プレゼントはオランダの地ビール!
「しんごは昨日から箱根に行っているのよ」
「ぼくも今から箱根行くところなんですよ」
「え〜、じゃあ向こうで会えるといいわね」
再び出発。湘南の海を左手に眺めながら、国道1号線を快走。
次は二宮で寄り道。
「菜の花と富士山の共演」
先日、Yahoo!ニュースのトップに、そんな見出しとともに、美しい写真が掲載されていました。
(うわー!これはどこだ!?)
と思って調べてみると、二宮の吾妻山公園という場所でした。ちょうど今日のコース上にあったので、寄り道することに。坂道が大変だったけど、展望台からは絶景が待っていました。
菜の花、海、空、そして富士山。疲れも吹き飛ぶ美しさでした!
小田原で牛丼を食べ、いよいよ箱根の山登りに突入!
13日のブログに書いたように、もともと箱根の山を登り切れるとは、到底思っていませんでした。
「今の自分の限界を知りたい」という想いで、箱根行きを決断しました。ご存じのとおり、とにかく箱根の坂はエゲツない。どこかの時点で限界が来て、峠まで残りの数kmを歩くことになるだろう、というのがぼくの予想でした。
もういい加減にせえや、と思うくらいの坂道が続いたとき、現在地を示す看板が現れました。
「まだ半分も行ってないじゃん・・・。吐きそう」
しかし、意外だったのは、ゆっくりとはいえ、少しずつ着実に登っていけたことでした。「もう無理」と思って何度も立ち止まるのですが、不思議なことに、そこで給水して、30秒くらい休んでいると、また漕いで坂を登れたのです。
正直、キツかった。もう自転車を降りて歩きたいと何度も思いましたが、ぼくは意地でも自転車を降りないと決めました。
限界に来たら立ち止まる。でもそこで自転車は降りず、少し休んで、また漕ぎ出す。これをひたすら続けて行った先に、最高地点に辿り着きました。
負けを覚悟して挑んだ箱根路で、勝利とはいえないまでも、少なくとも、負けなかった。休み休みだけど、最後まで自転車を漕ぎ切りました。
人の予想は、本当にアテにならないなと思いました。他人が「無理に決まっている」ということはもちろん、自分自身が「無理に決まっている」と思うことでも、やってみるまでわからない。やってみなきゃわからない。だから、予想よりも可能性を信じて、挑戦を続けていきたいです。
そして、最後の3kmは、芦ノ湖まで一気に下り。ゴール地点は箱根駅伝と同じ場所と決めていました。そこに待っていたのは、友人のしんご&ちなみ夫妻でした。
ぼくの自転車旅は、彼抜きには語ることができません。浪人時代に予備校で出会い、ともに東大を目指すも、ともに落ちて早大理工学部に入りました。しかしそのおかげで、神奈川県一周(2007年)、房総半島一周(2008年)、郡山から佐渡島・金沢へ(2009年)など、大学生のとき二人で数々の自転車旅を敢行することができました。
その延長線上に、今の自分があります。
ありがとうしんご!そして結婚おめでとう!末長くお幸せに!
そしてゴールした瞬間に居合わせた人たちが、偶然にもみんな早大生だったので、一緒に早稲田の旗の前で記念写真!
もう自転車を芦ノ湖に放り投げて、しんごの車に乗って帰りたい気持ちでしたが、そういうわけにもいきません。しんごと別れ、再び箱根の峠を越えて、小田原まで20km走りました。
途中、天山で温泉に浸かりました。気持ちよかった。
小田原からは電車で帰ってきました。輪行にも慣れてきました。
来週は、いよいよ「ツール・ド・九州」です!
挑戦は続く。