自転車でアメリカ西海岸縦断の旅
ツール・ド・西海岸 第8ステージ
モントレー(Monterey)〜 Santa Cruz(サンタ・クルーズ)
81km
まずは映像をどうぞ。
モントレーのユースホステルにチェックインした際、
「朝食は8時から10時までです」
「え、8時? 7時半から食べることはできませんか? 8時には出発しようと思っていたんです」
「すみません、8時にならないとスタートできないんです」
「わかりました…」
と渋々言っていた割に、今朝起きたら8時半だった。そして出発したのは10時半。スタッフの方、すみませんでした。
というのも、どうも溜まっていた疲れが押し寄せてきたらしく、朝ベッドからなかなか出られなかった。かなりハイペースで走っているから、無理もない。サンフランシスコまでもう少しだから、なんとか頑張ろう。
今日驚いたのは、気温のこと。出発して、いつも通り快晴なのだが、
「あれ・・・?涼しい?」
海からの冷たい風が吹いていて、内陸部と気温が15度近くも違うのだ。びっくりした。しばらく海沿いのサイクリングロードを走っていたのだが、逆に寒いくらい。
そして徐々に内陸部に進んでいくと、また暑さが戻ってきた。どうなっているんだ。少し海から離れただけで、こんなに急激に気温が変わるなんて。
途中、反対方向からやってきた自転車旅の人たちと遭遇した。
「キングシティに行きたいんだけど、この道であってるかな?」
「ああ、それならこっちです。ぼくはキングシティから来たんです」
「ありがとう、助かったよ」
お昼は田舎町でメキシコ料理。
人気店なようで、とても混んでいた。辛かったけどおいしかった。
メキシコ系のコミュニティが多いのは、国境に近いサンディエゴか、せいぜいロサンゼルスくらいまでかなと思っていたけど、サンフランシスコに近くなったこの場所にも、まだまだたくさんある。スペイン語の看板が掲げられたスーパーやレストラン、カフェなどがどこの町にもある。
小さなアップダウンを繰り返し、無事サンタ・クルーズに着いた。モーテルにチェックイン。
ホテルにチェックインしてから、奇跡的なことが起きた。
つい3日前にサン・ルイス・オビスポの町の学生寮で泊めてくれた2人とここで再会したのだ。この子たち↓
なんでも来週からブラジルへ旅行するため、ビザを取得しにサンフランシスコへ行っていたのだそうだ。
走っている途中でニコルちゃんから「今どこ走っている?」とメールが届き、「今日はサンタ・クルーズまでだよ」と返信すると、「じゃあ今から向かうわ」と。
そして、一緒に夕食を共にした。
4日前までは見ず知らずの人だったのに、たまたまあの町で出会ったのがきっかけで、こうして早くも再会を楽しんでいる。旅の力はすごい。
夕食後、サンタ・クルーズの代名詞的存在でもある遊園地でジェットコースターに乗り、お別れした。