読んでみた

緊急ではないけど、重要なこと

投稿日:

スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』という本の中に、緊急度と重要度による「時間管理のマトリックス」が登場します。

・緊急かつ重要なこと(第1領域)
・緊急ではないが、重要なこと(第2領域)
・緊急だけど、重要でないこと(第3領域)
・緊急でも重要でもないこと(第4領域)

このうち、「第2領域」の比率を高くすることが人生において重要だと彼は言うのです。しかし、実際にそれができている人はとても少ない。

多くの人が、「とくに重要ではないけどやらなくてはいけないこと」(第3、4領域)に時間を使って、疲弊している。あるいは、期限の決まっている仕事(第1領域)に必死になって、とても第2領域に手をつける余裕がなかったり。

これは自分にも当てはまることで、なぜか「第2領域」のことが重要だとわかっているつもりなのに、それを継続して行うことができない。

今日、少しリストアップしてみました。たとえば、ぼくにとって第2領域に当てはまることは何なのか?

・読書の習慣
・英語の勉強
・ブログの更新
・新しい人間関係の構築
・教育に携わること
・仕事の営業方法を整える

いくつか挙げてみましたが、これらはいずれも、やらなかったときにペナルティが課せられるものではありません。だけど、やっておくときっと自分の将来に役立つものばかりです。なぜなら、「第2領域」に当てはまるものは、自分の価値観や将来像と直結しているからです。

この「緊急ではないが重要なこと」について、最近よく考えるのです。

そのきっかけは、「アウトプットだけしていても枯渇する」と思ったことでした。人はインプットしたことよりも大きなアウトプットをできません。

「記事を書く」というぼくの仕事は、アウトプットに他ならず、インプットがないといつかネタ切れします。そのインプットが、アウトプットに対して追いついていないなと、9月に入ってから実感しました。

それで、積極的に本を読もうと動き出しました。一日2時間は本に向き合おうと意識しています。それでも全然、読みたい本は無限にあるし、追いつかないのです。

ぼくは、くだらない話は書きたくありません。教養のある人の文章は、読んでいて知性を感じます。ぼくの文章は、まだまだ程遠い。

自分が経験した物事と心情を正確に描写することはできますが、それ以上のことはまだできない。書くことにおいて、壁を突き抜けるには、もっと勉強しないといけない。書き方というよりは、物事の考え方であったり、知識の面で。それには読書が必要だし、たくさんの人と話して、見聞を広めることが重要でしょう。

最後に質問します。

あなたにとって、「緊急ではないけど、重要なこと」は何ですか?

そして、それを行えていますか?

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
キングベアー出版 (2014-05-23)
売り上げランキング: 321

-読んでみた
-

執筆者:

関連記事

『黄色いマンション 黒い猫』

エッセイの主要な賞について調べてみると、「講談社エッセイ賞」というのが有名らしい。ぼくの好きな長島有里枝さんの『背中の記憶』も、平成22年に受賞している。 そして今年、「講談社エッセイ賞」を受賞したと …

「人の好奇心は誰にも否定できない」ぼくがカオスから学んだこと

「家を出るとき、右足から出るか、左足から出るかで、その後の人生は変わるのだろうか」 高校生の頃、駅へ向かって歩きながら、そのことについて真剣に考えたことがある。右足の一歩と左足の一歩、歩幅はわずかに異 …

「大切なのは、情熱を伝えることです」二十歳の世界的冒険家・南谷真鈴さんの生き方

現役早大生の登山家・南谷真鈴さんは、二十歳にして、世界的な冒険家の仲間入りをしている。 2015年1月3日(アコンカグア・南米最高峰登頂)から2016年7月4日(デナリ・北米最高峰登頂)というわずか1 …

「米仕事よりも花仕事を」ななつ星デザイナー・水戸岡鋭治さんの仕事哲学

「仕事には2種類あります。『米仕事』と『花仕事』です」 そう話すのは、クルーズトレインななつ星をはじめ、長年にわたりJR九州の列車をデザインしてきたデザイナーの水戸岡鋭治さん。内装に木材を多用した温も …

「書きたいことを書く」雨宮まみさんが見せてくれた、最期の美しさ

「私は目を開いて、夢を見たまま死んでいくだろう。そのことを、誰にも『かわいそう』なんて言わせない。私の死体は、誰にも見せないまま焼いて欲しい。祭壇はいらない。菊の花も蘭も好きじゃない」(雨宮まみ『東京 …