「明日はどこまで走るの?」
昨夜ブログを書いていたカフェで、お会計時、店員さんと自転車旅の話になりました。
「台南へ行きます」
「どこに泊まるの?」
「まだ決めていません」
「私たちの友人が台南でゲストハウスやってるから、そこに泊まりなさいよ!」
「え、どうしようかな」
と言っているそばからご主人が電話をかけていました。
「今、自転車で旅している日本人がうちの店にいるんだけど、明日空いてるかな?」
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「OKです。予約しておきました。450元でいいって」
1700円でいいそう。安いし、駅前で好立地とのことなので、ここに決めちゃいました。こういうご縁は大切にね。
おまけに、おしゃれなビンに入ったエチオピアの冷たいコーヒーをくれました。おいしかったです。
ツール・ド・台湾
第4ステージ
嘉義〜台南 80km
「君は台湾以外にも自転車で旅したのか?」
宿のおじさんに聞かれたので、大きな世界地図を使って
アメリカを縦断したことにびっくりされました。台湾2.5周分あるからね(笑)
気になっていたお店があったので、宿の近くのオーギョーチのお店へ。
85歳くらいのおばあちゃんが、「よっこらっしょ」という感じで立ち上がり、作ってくれました。
「蜂蜜檸檬愛玉」約120円。おいしかったな〜。
そして、向かったのは、自転車のルートから少し外れたところにある小さな町。
これも昨日のカフェの店員さんが、「台南方面に行くなら、ここに立ち寄ったらいいわよ!」と教えてくれた町でした。
ガイドブックにも載っていないし、ネットで調べても日本語の情報が少ない場所なので、気になって行ってみることにしました。
「菁寮老街」という場所です。わずかに紹介されていた情報では、「日本統治時代〜1980年代で時が止まったままの町」と書かれていました。確かに、昭和の香りがプンプンします。
農協の建物は、まるでドラゴンボールの世界観。
忘れられないのが、お昼を食べるために入ったお店のこと。早めだったので客は誰もおらず、中にはおじさんがひとり。
「食べられますか?」
「メニューはありますか?」
メニューが何もないお店だったのです。何を聞いてもご主人は「???」という感じで会話にならず、困って奥さんを呼びに行きました。
出てきた奥さんも中国語しかわからないけど、彼女はスマホを使って日本語に翻訳できました。ぼくもスマホで翻訳しながら、なんとか会話(?)が成立しました。
「何を食べられますか?」
「麺食べる?」
「いいですが、鶏肉は苦手です」
「そしたらエビのチャーハン食べる?」
「それがいいです!あと、野菜も食べたい」
「わかった」
5分後、料理が出てきました。
なんとお茶とメロンまでサービスしてくれました。そしてチャーハンは優に二人前はあります。すごい量。でもおいしい。メロンが甘かった〜!
これだけ食べて650円。最高。
コップのフチ子ちゃんは台湾でも人気なんですね。
言葉が通じないのにおばちゃんとすっかり仲良くなり、別れ際にはポカリのペットボトルまでくれました。
言葉がわからないのに、何を言っているかわかるんです。言葉に頼らないから、言葉以上に伝わるものもあります。
向こうはニコニコしながら中国語を話していて、ぼくもニコニコしながら日本語を話しました。
「佳鄉美食館」というお店なので、この町を訪れたらぜひ行ってみてください。そしてぜひこのブログを見せてあげてください。
さて、再び20kmほど走り、向かった先は八田與一記念館。
土木技師として活躍した八田與一は、台湾で最も有名な日本人。日本統治時代、烏山頭ダムをはじめ水利設備の建設で大きな貢献をしました。
司馬遼太郎の『街道をゆく』にも彼のエピソードが登場したので、ぜひとも行ってみたいと思っていました。
が、、、本日休館日でした。
残念。10kmの寄り道が無駄になってしまった〜。。
タピオカミルクティーを飲んで、元気出して、残り30kmを走りました。
さすが熱帯に入っただけあって、ヤシの木が増えました。今日は長袖で走りましたが、理由があります。半袖だと、日焼けして痛いのです。長袖の方が快適に過ごせました。首の日焼けもヒドいので、首にタオルを巻きつけて走りました。
看板の密度がすごい。
台湾の古都・台南に到着です。
ゲストハウスにチェックインをして、シャワーを浴びた後、まとめて洗濯!スッキリしました。
夜、1時間近く台南の町歩き。歩くと、いろんな発見があって面白いです。なぜ台湾にこんなにもドリンクショップが多いのか、少しわかってきたような気がします。
台南名物の、「タウナギ」という魚の麺を食べました。見た目はウナギです。ウナギラーメン。なかなかいけました。
そして食後に甘いものでも食べたいな〜と思っていたら、タイミング良くスイーツショップを発見。
得体の知れないデザート。どうやらこれは、台湾式ぜんざい。お餅はないけど、おしるこの味です。小豆が甘いので、白いヤツをお餅のつもりで食べると本当におしるこ。たっぷり入って150円。おいしいです。
商品名は「薏仁紅豆」で、調べたら「薏」はハトムギという意味らしい!なるほど、白いのはハトムギか!
最初、そのまま食べていたら、店員さんが「Mix! Mix!」と言ってきた。かき混ぜて食べるのね。
「Mix! Mix!」
盛りだくさんな一日でした!
明日は休息日!台南を観光します。